第2話 ウィスキー



ウィスキー


私達の生活の中に欠かせないのが、お酒


神代(かみよ)の昔より、人々はお酒と共に生活をしてきました。


お酒は、ただ飲むだけではなく、お料理や、お菓子の風味付けにも使われていますので、

お酒を飲めない方でも、多くの人が口にしていると思います。


普段、何気なく口にしているお酒

その中でも、今回はウィスキーについてお話をいたしましょう


日本酒、焼酎、ワイン、ウィスキー、ブランデー、テキーラ、ジン、ウォッカ、ラム


沢山あるお酒の中でも、ウィスキーは「知らない人の方が少ない」と思えるほど、日本ではメジャーなお酒ですね。

ウィスキーは飲んだ事がなくても、ウィスキーという名前は聞いたことがある、という人も多いのではないでしょうか?


と、いうのも、日本は世界の中でも、ウィスキー好きの国として知られるくらい、ウィスキーをよく飲む国なのです。

また、日本で作るウィスキーは「世界5大ウィスキー」に数えられる程、世界でも有名な生産地でもある事を知っていましたか?


日本でウィスキーを作る様になった話は、NHKのドラマでも放送されていたので、ご存じの方も多いかもしれませんね。


ウィスキーの発祥は、15世紀頃のアイルランドと言われています。

紀元前からの長い歴史を持つ「ワイン」などと比べると、意外と新しいと思ってしまいますね。


ウィスキーは、それからスコットランドに伝えられます。

そして、17世紀に新大陸のアメリカに伝えられ、少し経ってから陸続きのカナダへ

そして、19世紀になって、黒船によって、日本に伝えられ、その50年後、

20世紀に入ってから、日本でウィスキーが作られるようになったのです。


ここに出てくる、アイルランド、スコットランド、アメリカ、カナダ、日本

この5つの国で作られているウィスキーが、今、世界で5大ウィスキーと言われているウィスキーなのです。



そんな世界各地で愛されているウィスキー

ですが、ウィスキーが作られた当初は、飲む為ではなく、薬用(やくよう)のアルコールとして作られていたといいます。

ウィスキーという名前も、この薬用のアルコールの事を、ラテン語で「命の水」という意味の「アクア・ヴィテ」と呼んでいた事に由来します。


薬用アルコールの製造技術が、アイルランドのケルト民族に伝わった時に、「命の水」という意味の「アクア・ヴィテ」という名前も一緒に伝えられました。

この言葉が、ケルト民族の言葉であるゲール語では「ウィシュケ・ベァハ」と発音される為、その「ウィシュケ」がウィスキーになったと言われています。


薬用のアルコールを、どうして飲むようになったのかについては、よく分かっていませんが、

多分、お酒が好きだったのでしょうね


この頃飲まれていた、熟成していないウィスキーは、ジンやウォッカのように、無色透明で実に荒々しい口当たりだったようです。


では、どうしてウィスキーが、今のような琥珀色(こはくいろ)で芳醇(ほうじゅん)な香りをもつ飲み物になったのか

それは、ある事件が切っ掛けになっているようです


時は、1707年、スコットランドがイングランドに合併されてしまいます。

すると、スコットランドのお酒に、これまでの15倍という重税(じゅうぜい)が掛けられてしまいます。

これでは生活が出来ませんから、、蒸溜所(じょうりゅうじょ)のほとんどが、廃業をしたふりをして、密造酒(みつぞうしゅ)を作り始めます。

密造酒は、シェリー酒の樽(たる)に入れられ、山の洞穴(ほらあな)などに隠(かく)されました。

これが、長期保管される事になり、熟成が進み、樽の色や、シェリーの香りがついて、琥珀色をした芳醇なウィスキーが出来上がったのです。


そう思うと、あの琥珀色にロマンを感じませんか?



さて、いかがでしたか?

ウィスキーの話は、まだまだ沢山ありすぎて、一度では語り切れません

またいつか、続きをお話出来ればと思っております



では、ここで、ウィスキーの飲み方を、一つご紹介いたしましょう。


それは、ハイボールです。

ハイボールとは、ウィスキーを炭酸で割った飲み物ですが、気軽な飲み物なので、ご存じの方も多いと思います。


しかし、なんの変哲もない飲み物と思うなかれ

強いアルコールをスッキリとした口当たりで飲ませてくれるこのハイボール


あの、シャーロックホームズも、小説の中で、ウィスキーのソーダ割りを好んで飲んでいたといいます

一度、主人公の気持ちになって、ハイボールを飲んでみても楽しいかもしれませんね。


それでは、またお会い致しましょう

さようなら

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