第33話 友達
何度でも言うが、私たちのグループは
そのリーダーがいなくなって……これから私たちはどうなるのだろう?
注文した昼食はすでに半分以上がなくなっている。途中から無言の昼食になっていて……若干気まずい。
……
このまま別れたら、二度と一緒に昼食を食べられない気がする。二度と友達に戻れない気がする。気がついたら疎遠になっているような気がする。
ここで勇気を出さないといけない。いつも
「ねぇ……
「……なんですか?」
「私……
「……?」突然の褒め殺しに、さすがの
「だからね……その……」
続きの言葉は、なかなか見つからなかった。
どれほど言葉を尽くそうとしても、私の貧弱な語彙では足りなかった。どれだけ頭を回しても、アホな私には適切な言葉が見つからなかった。
結局……私に遠回りな言葉など似合わないということだろう。
ストレートに、私の想いを伝えるしかない。
「私……ずっと
私は……たいして長所なんて持ち合わせていない。影が薄いことくらいだろうか。
そんな私と
でも、それでも……
「ダメ、かな……」私は
「……」
珍しく、
「……おまけなんて……思ったこともないですけど……」
「え……?」
「私も、
「……なら……」
「こちらからお願いしたいです」
友達……
だけれど今日始めて……
私たちが幸せに生きてたら……きっと
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