第64話 天才出現


 一夜明けた翌日の午前6時半、朝稽古の準備を整えた重徳が茶の間にやってくる。台所では母親と祖母が朝食の支度をする音とみそ汁の香りが漂ってくる普段と変わらない風景。


 ところが一点だけ昨日までの日常とは様子が違う。それは和風の造りになっている茶の間に置かれてあるちゃぶ台の前にすでに圭子がいて、手にした布巾で台を拭いたり茶碗を並べたりしていることだろう。


 重徳は彼女の姿を見てちょっとテンション高めの声をかける。



「圭子、おはようさん。夕べはよく眠れたか?」


「あっ、四條先輩、おはようございます。昨日はお腹いっぱいになって気が付いたら姉弟3人で寝ていました。あんなスゴイご馳走を食べたのは久しぶりだし、布団もフカフカでグッスリと眠れました」


「そうか、それはよかった。下の二人はまだ寝ているのか?」


「はい、普段は7時頃に起き出してくるので、もうちょっとしたら目を覚ますと思います」


 どうやら明子と弟はまだ夢の中にいるよう。母親が入院して色々と不安だっただろうが、こうして朝までグッスリ眠ってくれたのは重徳としてもひと安心といったところだろう。


 しばらく待っていると二人が眠い目をこすりながら茶の間へやってくる。明子は自分がどこにいるのかわかっているようだが、まだ半分寝ている弟のほうはといえば…



「お姉ちゃん、ここどこ?」


「四條先輩のおウチよ。昨日ご馳走をいっぱい食べてそのまま泊まらせてもらったのを覚えていないの?」


「あっ、そうだった。夢かと思ったら本当だったんだ」


 どうやら昨日までの借金取りに追われる貧しい暮らしと打って変わってお腹がはち切れるまでバーベキューを堪能した昨夜の出来事を夢だと思っていたよう。確かにこれだけ急激に環境が変われば5歳の子供の頭では切り替えが追い付かないのも無理はなかろう。



「もうすぐ朝ご飯だから洗面所で顔を洗ってくるんだよ。ほら付いておいで」


「「は~い」」


 昔ながらの広い造りの家の中で迷子にならないように重徳が二人を洗面所に案内してタオルと歯ブラシを手渡している。こうしてみると重徳は意外と面倒見がいいよう。というよりも親戚のチビッ子の世話を焼いている感覚なのかもしれない。


 洗顔を終えて茶の間に戻ると、ちゃぶ台の上には卵焼きやウインナーといったお子様向けメニューと焼き魚と海苔と煮物の小鉢といった大人向けメニューがズラリと並んでいる。



「スゴイご馳走だ~」


「朝からこんないっぱい食べていいの?」


 ごくごくありふれた朝食なのだが、明子と弟の目には豪華に映っているよう。両目をキラキラさせてちゃぶ台の上を見つめている。そこに味噌汁が並んだお椀をお盆に載せて重徳の母親が登場。



「さあさあ二人とも、そんな所に立っていないでいただきますをしましょう。お代わりもあるからいっぱい食べるのよ」


 その言葉に引っ立てられるようにして席に着くと元気な声で



「「いただきま~す」」


 と声をあげて目の前の朝食にかぶりつく。ここ最近は朝食抜きという日が多かっただけに、心から幸せを噛み締めながら卵焼きを頬張っている。


 そのまましばらく朝食を続けていると、なぜか明子の箸が止まる。皿の上にはまだ卵焼きとウインナーソーセージが半分残っている。



「どうした? もうお腹いっぱいなのか?」


 重徳が問いかけると明子は首を振る。そしてポツリと…



「お母さんに持っていきたい」


 明子の言葉を聞いた弟も



「ぼくも」


 といって箸を置く。そんな二人の様子を見て重徳は心の中でちょっぴり涙を流しながら…



「心配しなくて大丈夫だよ。病院でもちゃんと朝ご飯が出るから、君たちのお母さんも今頃はしっかりと食べているはずだ」


「本当?」


「ああ、だから二人とも心配せずにお皿のおかずは全部食べていいんだぞ」


 なんと優しい子供たちだろうと重徳は感動しているよう。あれだけ「ご馳走だ」と喜んでいたにも拘らず、母親のために自分は我慢しようとするなんて… そのいじらしさに四條家一同心を打たれている。



「ほらほら、二人とも遠慮しないでいいのよ。圭子ちゃんもお代わりしてね」


 重徳母の言葉にニッコリ頷きつつ、皆で食事を再開。ここで思い立ったように重徳が席を立つと、そのまま台所に向かう。戻ってきた彼の手にはオレンジジュースとコップが3つ。



「昨日のバーベキューで余った分だ。飲むだろう?」


 圭子を含めた3人はコクコク頷いている。ここしばらくは誕生日であってもジュースなどお目にかかったことがなかっただけに、何でもない朝に口にできるなんて途方もない贅沢に映っているよう。


 お代わりまでしてお腹いっぱいにも拘らず、3人はコップに注がれたオレンジジュースをゴクゴク飲み干している。


 そして朝食を終えると、やおら圭子が妹と弟を畳の上に正座させては重徳たちに深々と頭を下げる。



「お母さんの入院の手配までしてもらっただけでなくて、こんなに美味しいご飯と暖かい布団を用意してもらってありがとうございました」


「「ありがとうございました」」


 小さな妹と弟まで突然居住まいを正してお礼を述べている。こんなことをされて重徳や彼の母親は相当に面食らっているよう。



「そんな他人行儀にならなくていいんだぞ。我が家は常日頃から誰がきても大歓迎なんだから気にしないでくれよな」


「そうそう、お母さんが元気になって退院するまではウチでゆっくりしていきなさいね。学校と幼稚園は車で送ってあげるから心配しないでいいわよ」


 3兄弟に温かい言葉を掛ける重徳とその母親。その後ろからご祖母様までが…



「なんだか孫が増えたみたいで楽しいモノねぇ~。ウチの孫は重徳しかいないから、女孫が出来たようで嬉しいわ。それに弟君を見ていると、なんだか重徳の小さな頃を思い出して… いつまでも居てもらいたいくらいね」


 とまあこんな感じですっかりメロメロになっているご様子。



「でもいつまでもお世話になるわけにもいかないですし」


「病院で伝えただろう。3人のお母さんが元気になって退院するまではウチで面倒をみるから何も心配するんじゃないって」


 遠慮がちな態度になっている圭子を諭すように言葉を掛ける重徳。確かに昨日出会ったばかりの見ず知らずの他人にここまでされて圭子が申し訳なく感じる気持ちはわからないでもない。とはいえ十分に生活力があるのかわからない3人を放り出してしまうのも問題が大きすぎる。


 ということで遠慮がちな圭子を差し置いて重徳は明子と弟に尋ねる。



「二人はお母さんが元気になるまでこの家にいたいだろう?」


「お兄ちゃんと一緒にいたい」


「ぼくも」

 

 二人から元気な声が返ってくる。こうなると圭子も従うしかなさそうと気持ちを切り替える。



「それではご迷惑だとは思いますが、しばらくよろしくお願いいたします」


「「お願いします」」


 3人並んで頭を下げる光景はなんだか見ている大人を和ませてくれる。貧しいながらもしっかりと礼儀を弁えているのは感心するばかり。



「いいんだよ。しばらくの間は親戚の家に来たとでも思ってゆっくりしてくれよな。それで今日は午後になったらまた病院に行くけど、それまでの間はどうする?」


「四條先輩は何かやることがあるんですか?」


「俺は道場で朝稽古だな」


 重徳の言葉に圭子の瞳が光る。かつて空手を習っていた道場の師範から「この辺で最強は四條流」と聞かされていただけに、どのような鍛錬を行っているのか興味があるのだろう。



「あの~、四條先輩。もしよかったら見学させてもらえないでしょうか?」


「ああ、いいよ。見学だけじゃなくって道場で軽く体を動かしてもいいし、サンドバッグがあるから空手の練習をしてもかまわない」


「重徳お兄ちゃん、私も一緒に練習する!」


 重徳からオーケーが出るや否や、今度は明子も道場行きを志願。これには隣に座っている圭子が驚いた表情を向けている。



「明子、あなたは今まで武術なんて全然興味がなかったじゃないのよ」


「重徳お兄ちゃんがやっているんだったら、私もやってみたい!」


 明子の重徳に対する恋心が止まるところを知らないよう。これには重徳も苦笑いを浮かべつつ了承するしかない。



「まあちょっとだけ様子を見学してみればいいんじゃないかな」


 ということで3人連れ立って道場へと向かう。ちなみに弟君はご祖母様と一緒になって朝の子供番組に夢中で見入っている。


 一礼して道場に入るとすでに正面にはジジイがどっしりと鎮座しており、門弟たちが実戦さながらの熱量で組み手をしている。重徳は圭子たちを連れて組み手をしている門弟たちの脇を抜けてジジイの元へ。



「師範、夕べから我が家に居候している圭子と明子です。朝稽古の見学を希望しています」


「うむ、よかろう」


 短い言葉で許可を出すジジイ。姉妹は正座したままジジイに向かって一礼している。



「それじゃあ許可が出たから端っこのほうで準備体操から始めようか」


「「はい」」


 ということで念入りに体をほぐし始める重徳と姉妹たち。圭子は空手道場で習った準備体操を問題なくこなせるが、明子のほうはいちいち重徳に説明を受けながら体の関節を柔らかくしたり筋を伸ばしたりしている。


 準備体操が終わると圭子は空手の型をなぞり始める。その間に重徳は明子に基本的な足捌きを教える。そうこうしているうちに道場に入ってくる人影が…



「あっ、水谷さん。おはようございます」


「重徳君、今日も朝から精が出るねぇ~。そちらのお嬢さん方は?」


「しばらくの間我が家で預かっている子たちです。朝稽古の見学をしたいということで基本から教えているところなんですよ。水谷さん、もしよかったら明子に色々と手解きしてもらえませんか。俺よりもずっと教え方が上手いし」


「別に構わんよ。それじゃあお嬢ちゃん、このジイさんとしばらく練習してみようか」


「はい、よろしくお願いします」


 明子は重徳と離れるのはちょっと残念そうだが、優しげな水谷氏の表情に安心して教えを受けている。体が空いた重徳はというと…



「圭子、よかったらちょっと組み手をやってみないか?」


「えっ、でも四條先輩、私は空手しかやってないし、いきなり組手なんてどうやればいいのかわからないですよ」


「空手の組み手でいいよ。好きに討ちかかってきてくれ」


「本当にいいんですか? 私って寸止めが苦手なんで当たったら痛いですよ」


「当たったら痛いんだろう。当たらなければどうってことないさ」


 ということで重徳と圭子の組み手が始まる。上段突きを繰り出して牽制してからテンポよく中段突き、その後に中段蹴りを放つ圭子。だが重徳は悉く避けていく。



「おかしいなぁ… 全然当たりそうな気配すらないんですけど」


「俺って痛いのは嫌いだから」


「ひょっとして先輩ってメチャクチャ強くないですか?」


「クラスの勇者たちの大半をボコる程度には強いぞ」


「まさか二宮先輩よりも強いんですか?」


「ああ、あの人には右ストレートで青あざを作っていただいた苦々しい過去がある」


 多分重徳が言っているのは梓の短パンを引き摺り下ろして渾身の右ストレートを食らった一件のことであろう。あの時重徳は避けようと思えばいくらでもできたのだが、絶対に避けてはいけないような気がしてあえて真正面から食らっていた。



「なんだ、やっぱり二宮先輩が最強なんですね」


「うん、女勇者様には逆らえないからな」


 重徳の話を聞いて圭子はニッコリしている。尊敬する梓が最強だと褒められるのは嬉しいよう。



「さて、口ばっかり動かしていても仕方がないからもっとペースを上げて打ってこい」


「はい、絶対に1発当ててみますから」


 こうして組み手が再開。果敢に手を出していく圭子と突きや蹴りの軌道をすべて見切って最小限の動きで躱していく重徳との攻防が続く。何とか重徳に1発当てようと奮闘する圭子だが、このままではどうにもならないと悟ったようで戦い方をガラリと変更。重徳の左側に回り込むようにしながら時折牽制の突きを入れてくる。



「圭子、どうした? ずいぶん勢いがなくなってきたぞ」


「まだまだですよ」


 と言いつつも、圭子の両肩はかなり激しく上下している。どうやらだいぶ息が上がっているよう。


 そんな様子を見て重徳も組み手をそろそろ終わりにしようかと考え始める。だがこれは圭子の策略。疲れたフリをして重徳の油断を誘おうという駆け引きの一環だった。


 そして圭子は意外な一手に出る。重徳の脇腹に中段突きを叩き込もうと大きく踏み込む。重徳は圭子の動きを読んで逆重心に変ってコブシを避けようと体を開き気味に。だが重徳のこの動きを最初から圭子は狙っていた。中段突きをキャンセルすると何と重徳の右手を掴んで、軽く捻りを加えて下方向に落としにかかる。



「なんだって!」


 さすがに圭子が繰り出した技は重徳の意表を突いたよう。空手家が自分から相手の腕を取ってしかも小手捻りを掛けてくるなど予想外過ぎる。


 とはいっても小手捻りは重徳にとっては得意技。というよりも四條流においては誰もが一番最初に覚える技といっていい。したがって小手捻りを返す方法も当然ながら身についている。


 重徳はとっさに自分の右手を掴んでいる圭子の2本の腕の間に下方向から左手を突っ込むと、手首を握っている圭子の腕に捻りを加える。こうなると一気に形勢逆転。圭子の体は重心が崩れた結果、横方向に投げ飛ばされていく。


 ズダーン!


 マットに投げられた圭子の体が派手な音を立てたのは、両手でしっかりと受け身を取ったせい。さしたるダメージもなく圭子は投げられた勢いに逆らわずに体を回転させて、いかにも投げられ慣れている様子でスタッと立ち上がってくる。



「いやぁ~、一か八かだったんですけど、さすが本職の四條先輩には効きませんでした」


「待て待て、圭子が何で投げ技を使えるんだ? お前は空手道場に通っていたんだろう」


「えへへへ、ウチの道場はちょっと変わってて、投げ技も関節技も何でもアリだったんですよ。打撃が当たらないなら投げてやろうと思って狙ってみましたが、あっさりと四條先輩に返されちゃいました」


「なるほど、面白い空手道場があるんだな」


 重徳的には圭子が通っていた道場に興味を惹かれると同時に、ここまで投げ技と受け身の基本が出来ている圭子自身に感心している。



「四條先輩、これからこちらの道場に通わせてもらっていいですか?」


「ああ、もちろん歓迎するぞ」


 重徳と圭子がこんな遣り取りをしていると、やや離れた場所にいる水谷氏から声がかかる。



「お~い、重徳君。ちょっと来てくれんか」


「水谷さん、どうしましたか?」


 重徳と圭子が揃ってやってくると、そこでは明子が森田弟をバシバシ投げ飛ばしている世にも奇妙な光景が繰り広げられている。



「水谷さん、一体何が起こっているんですか?」


「いや、こちらの嬢ちゃんに小手捻りと担ぎ投げを教えたんだが、なんというか… 天才というのはこういうものなのかもしれないなぁ」


「「明子が天才だってぇぇぇぇ!」」


 重徳と圭子の声が見事なハーモニーを奏でている。



「重徳君、君も嬢ちゃんに投げられてみればわかるよ」


「はい、森田弟、交代しよう」


「若、侮ったら大変なことになりますからね。どうか気を付けてください」


 ということで重徳が投げられ役として明子の前に立つ。



「わ~い! お兄ちゃんと練習できるんだ!」


「お手柔らかに頼むぞ」


 ということで重徳は明子が腕を取りやすいように右手を前に差し出す。次の瞬間…


 ズダーン!


 重徳の体がマットに叩き付けられている。ギリギリで受け身が間に合ったからよかったようなものの、下手をしたら1発で意識を持っていかれそうなレベルの投げ技であった。


 むっくりと起き上がった重徳が頭を掻いている。



「こんなにきれいに投げられたのはウチの母さんと組み手をした時以来だ。うん、明子は天才としか言いようがないな」


 技を習って30分もしないうちに古武術歴10年の重徳をいとも簡単に投げ飛ばすとは、末恐ろしい少女が出現したものだ。



「お兄ちゃん、大丈夫だった?」


「ああ、こう見えても体が頑丈だから全然大丈夫だよ」


 本当はかなりの冷や汗ものだったのだが、重徳は明子に心配を掛けないように問題ないという表情で立ち上がる。



「四條先輩、明子ってそんなにスゴイんですか?」


「うん、技を教えてすぐに出来るようになるなんて、まるで二宮さんみたいだ」


「二宮先輩もそうなんですか?」


「ああ、勇者のスキルか何か知らないが、ひと目見ただけで技を自分のモノのように吸収してしまうんだ。待てよ…」


「どうしたんですか?」


「ひょっとしたら明子は将来的には勇者か、もしくは武術に関するずば抜けたスキルの持ち主になるかもしれないな」


「ええぇぇぇぇぇぇぇ! 明子がですか?」


「これは仮定の話で、本当に将来そうなるかはわからない。でもそういう可能性は捨てられないと思う」


「お兄ちゃん、何のお話?」


 重徳と圭子が話込んでいるところに明子が割り込んでくる。どうやら自分の話をしているのが気になったよう。



「明子が将来立派な武術家になれるかもしれないと話をしていたんだよ」


「え~、私、武術家になんかなりたくない」


「じゃあ、何になりたいんだ?」


「え~とねぇ~…」


 何やら急にモジモジし始める明子。



「どうしたんだ? なにも恥ずかしいことはないんだぞ」


「う~ん、でも…」


「この重徳お兄ちゃんがバッチリ協力してやるから安心しろ!」


「本当?!」


「ああ。お兄ちゃんに任せろ!」


「え~とね~… お兄ちゃんのお嫁さん!」


 小学校4年生の少女の大胆告白にその場にいる全員が引っ繰り返るのであった。



   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「面白い」


「続きが早く読みたい」


「重徳婚約決定!」


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