第27話 4階層と勧誘の罠
重徳が梓にセクハラ行為を働いた直後の昼食後の学生食堂では…
「ああ美味しかった! 四條がおごってくれたという点が少々不満だが、やっぱりパフェは最高だな。今月いっぱい毎日このパフェがタダで食べられるのか」
「謹んで毎日おごらせていただきます」
あのジャージ引きずり降ろしの一件に関しては、彼女の右ストレートをまともに食らって3分間重徳の意識が飛んでしまった模様。ようやく目を覚ましてから再び土下座に戻り、4月中毎日食堂のパフェをおごるという条件で何とか梓と手打ちに持ち込んだ次第。もちろん交渉がまとまるまで梓と歩美二人掛かりの説教が延々と繰り広げられたのは言うまでもない。
ちなみに梓は月末まですっと一番値段の張る680円のジャンボパフェを食べ続けるそうだ。トレー3枚に満載された食事をペロリと平らげてから、よくあんなデカいパフェが腹に入るものだ。とここで重徳の脳裏に疑念が渦巻く。
(二宮さんはこれだけ大量に食べていながら、なんで胸のサイズがあんな可哀想なんだろうか? いや、これ以上はヤメておこう、再び恐ろしい目に遭うのはもうご免だ。右ストレートがまともにヒットした左目の周辺はくっきりと青痣に覆われている。勇者の渾身の一撃を食らっても痣程度で済んでいるのは、俺のレベルが16まで上昇しているおかげに違いない。とはいっても次回確実に命の保証があるとも思えないし…)
重徳は梓に対して相当失礼な考えを抱いているような気がしてならない。そもそも「可哀想なサイズ」とは何事だろうか。梓がこんな身も蓋もない本音を耳にしたら本格的に重徳の魂が虹の橋を渡ってしまうに違いない。
重徳が良からぬ内容の脳内会議を行っていると、ここまでしばらく大人しかった歩美が突如としてこの場に核爆弾を投げ付けてくる。
「梓ちゃん、今日は大人っぽいパンツでよかったですね! てっきり一番お気に入りのクマさんパンツかと思っていました」
周囲を焼け野原にしかねない途轍もない威力のヤバい発言。もちろん歩美自身特に悪気があってこんなセリフを口にしたわけではない。女の子同士の軽いノリ… 幼馴染としてはごく普通の話題だったに違いない。だがその悪気のなさも時と場合によりけり。周囲には重徳をはじめとしてロリ長と義人もいる。歩美の発言を聞いた重徳の全身からは汗がダラガラ流れ出し、ロリ長と義人は口に含んでいた水を思いっきり吹き出している。
そして梓はというと、一瞬重徳を睨み付けてから歩美に反撃開始。
「歩美、そういうお前だってシマパン専門だろうが! ちょっとは違う趣味も選んでみればいいのに」
「な、なんで、私のパンツが話題になるんですか! 穿き易いからいいんです」
「先にパンツの話題に触れたのは歩美だからな。ひとりだけ蚊帳の外では気の毒だ」
「外において放置してください。とっても恥ずかしいです」
歩美は梓からの強烈な反撃を受けて顔を真っ赤にしながら両手で覆っている。完全に巻き添えを食らったその表情には動揺した様子がアリアリ。一方重徳といえば、汗ダラダラになりながらも良からぬ考えに走り出す。
(それにしても歩美さんがシマパン専門とは、これは重要情報をゲットだな。ちょっと子供っぽいけど彼女のキャラだったらなんだか納得できる。これは保存必須だからこっそりと脳内にメモメモ… それよりも二宮さんの一番のお気に入りがクマさんパンツとは意外すぎ。あんまり可愛い物に興味がないのかと思っていたが、やっぱり勇者といえども女の子である点には変わりないんだ)
重徳がこんな妄想を垂れ流している横では、ロリ長と義人が必死で笑いを噛み殺している。時折両肩がピクピク撥ね上がるような動きを見せるのが何よりの証拠。〔絶対に笑ってはいけない学生食堂〕の様相を呈している。もし笑ってしまったらケツバットの代わりに梓の全力ストレートが飛んでくるに違いない。
こうして重徳は梓と歩美のご機嫌を必死で窺いながら身を小さくしてこの日をやり過ごす。ようやく放課後を迎えて義人を引き連れて自宅に戻っていくのだった。
◇◇◇◇◇
学園から戻った重徳は義人を道場に送り込んでから大急ぎで着替えてダンジョンに向かう準備を整える。装備一式は新たに購入したリュックの中にあるマジックバッグに全部詰め込んであるので、ひょいと背中に背負えば準備完了。
このマジックバッグについて重徳は最初のうちは今ひとつありがたみがわからなかった。だが実際に使ってみてひしひしとその便利さが伝わってくる。重さも容量も気にしないで何でも放り込めるから水や食料も多めに持ち運べるし、ホームセンターで購入を躊躇っていた新たな装備も持ち込める。そのおかげもあって4階層以降のダンジョンの難易度がまだはっきりとはわからないとはいうものの、ダンジョンに入る前に2品ほど新たな装備を追加しようと考えている。先日コボルトキングに苦戦した前例もあるし、事前に準備しておくのはいいことだろう。
道場の入り口に立っているカレンにちょっとの間待ってもらって、重徳は自転車を漕いでお馴染みのホームセンターに向かう。すでに調達すべき品は決まっているから、それを手にして大急ぎでレジのオバちゃんに手渡す。
(しまった! 隣のレジは若いお姉さんだったのか! ちょっと損した気分だけど今は急いでいるからまあいいか)
少々残念な気持ちになるが、すでに列に並んでしまったものは仕方がない。隣のレジの若い女性店員を横目で見ながら、重徳はオバチャンがレジ打ちを終えるのを待つ。
「全部で28690円です」
(結構な金額になるな。でも万一の時の頼もしい味方だから予算をケチっている場合じゃない。カレンのおかげでドロップ品をかなりの数手に入れたし…)
重徳は諭吉さんを3枚出してお釣りを受け取ると急いで自転車置き場に向かう。周囲に誰もいないのを確認したら、購入した品を素早くマジックバッグにしまいこむ。これで準備完了。
自転車を漕いで大急ぎで戻ると、カレンはこれから足を踏み込む4階層のマップを熱心に見ている最中。ガイド兼斥候担当として事前準備に余念がない彼女の存在が大変頼もしい。
「若、待ってたぞ。それで何を買ってきたんだ?」
「ちょっと見てくれ。まずはこれがお手軽火炎放射器だ」
重徳がバッグから取り出したのは最初に購入しようか迷ったカートリッジガスボンベを嵌め込むだけで簡単に炎を吹き出す雑草焼きバーナー。取替え用のボンベも5本一緒に購入している。ボンベのセットを終えてから外で実際に試してみると…
「若、これは中々の威力だな」
「そうだろう、本体の長さと熱せられた空気が届く範囲まで考慮すれば、3~4メートルくらいの距離なら魔物に炎と高熱を浴びせられるぞ」
ゴーという音を立てて火を噴出しているバーナーの威力にカレンは感心しきりの様子。軽量なのでこれなら彼女にも扱えるだろう。
続いてもう一品を取り出す。これも前々から目を付けていた品らしい。
「若、これは一体何をする道具なんだ? 長い棒の先に丸い刃が付いているけど?」
「これは下草を刈り取る雑草カッターだよ。このノコギリ刃が回転して雑草を刈り取るんだ。これを魔物の足元に向けたらどうなると思う?」
「なんだかスプラッターな光景が出来上がりそうだな」
カレンさん、正解です! と言ってもそこまで強力なパワーはないので、精々魔物の皮膚に浅い傷をつける程度だろう。それでも十分な牽制になるだろうから、あのコボルトキングのような相手が出てきたら使用する予定。
「どれ、ちょっと動かしてみようか。おやおや? スイッチを入れてみるがウンともスンとも言わない。どうしたんだろう?」
重徳が説明書に目を通すと、その商品名にこのような表記があった。
〔充電式下草刈りカッター〕
(あっそう、充電が必要なのね。今日は使えないじゃん! 仕方がないから君は本日は充電に専念してもらおうか)
バッテリーを外して自分の部屋のコンセントに繋ぐと本体だけマジックバッグにしまっておく。
「両方ともカレンが俺の支援を行う時に使ってほしい。今日は火炎放射器だけを使って戦闘フォーメーションを確認しよう」
「了解だ。若、私に任せてくれ」
やっぱり仲間がいるというのは頼もしい。これでカレンにもある程度戦闘に加わってもらえるから、魔物との戦いの幅が広がるだろう。あとは二人で呼吸を合わせれば強力な魔物が登場してもリスクは大幅に減少する。
こうして準備を整えた重徳たちはダンジョンに向かって歩いていく。二人とも小型のリュックを背負っているだけなので、その辺を散歩するような風体に見える。
「カレンは4階層に行ったのか?」
「一度だけ足を踏み入れたけど20分もしないうちに撤退した。魔物の密度が急激に上がって遭遇する確率が3階層とは段違いなんだ」
なるほど、あまり戦闘向きではないカレンが単独行動するにはリスクが高すぎたのかもしれない。要は魔物がうじゃうじゃ居るということだろう。
「魔物の種類は? 何か今までと違う魔物が出現するとかはどうなんだ?」
「基本的には変化がないが、より上位種の割合が高くなる。それから時々オークが出現するらしい」
「オーク? 図鑑に載っていた2本足で歩くイノシシのことか?」
「そうだ、あいつらは体が大きくて力が強いからゴブリンのようにはいかないぞ」
(そうか、それは中々骨のある相手だな。どう料理しようか今から考えておこうかな。そうだ! 料理といえばオークのドロップ品で肉が落ちるらしいけど、本当に魔物の肉なんて食べられるのかな?)
「カレン、オークの肉って本当に食べられるのか?」
「もちろんだとも。一度だけ他の冒険者から分けてもらったけれど、高級黒豚と遜色ない味だぞ」
「美味いのか?」
「ああ、美味い」
(カレンが太鼓判を押すからには間違いないのだろう。これはひとつ話のタネにオークの肉を持ち帰って食してみようじゃないか。日頃から肉の味に飢えている我が家の道場の住み込みの門弟たちも大喜びしてくれるに違いない。オーク狩りはすでに決定事項だな)
こうして重徳たちはダンジョンに入って転移魔法陣で一気に4階層に向かう。カレンが一度4階層に足を踏み入れているから、パーティーメンバーも同時に転移できる仕組みは非常にありがたく感じる。
「ここが4階層なのか。見た目は今までと取り立てて変化はないな」
「若、そう言っていられるのは今のうちだけだぞ。ほら、もうあちらからやって来た!」
カレンの言葉通り、早速ゴブリンジェネラルとソルジャーが合計で3体重徳たちを出迎えにやってくる。重徳的にはもうゴブリンはお腹いっぱいで早くオークを見てみたいのに…
愚痴を零していても仕方がないから、重徳はバールを引き抜いて両手の感触を確かめてからゴブリンの集団に襲い掛かる。振り下ろされる剣をバールで受け止めて腹に蹴りを叩き込むとゴブリンの体が吹き飛んでいく。すでにレベル16に上昇しているパワ-がいい感じの威力を発揮している。ゴブリン如きはわざわざ四條流の技を使うまでもなく、力任せに討伐できるようになっているよう。こうして10秒も掛からずにゴブリンとの戦闘が終了する。
「さすがは若だな。相変わらずの戦闘狂ぶりだ」
「カレンさん、お言葉を返すようだけど俺のどこが戦闘狂だというんだね?」
「あの道場に居る者は多かれ少なかれ戦闘狂だろう。一般世間の相場からすれば間違いないはずだ。そもそも魔物に自分から飛び掛っていく若のスタイルこそが戦闘狂の証だろう」
「返す言葉もございません」
「それに私が支援するフォーメ-ションを確認するはずではなかったのか? まったく出番がないうちに若がひとりで片付けてしまったではないか」
「すみませんでした。ゴブリンの姿を見かけたら勝手に体が動いてしまいました」
「若は自分が戦闘狂だという自覚を持ったほうがいいぞ。今ならまだ引き返せるかもしれないからな」
カレンの指摘は重徳にとって大きなショックを与えている。自分が戦闘狂に片足を突っ込んでいるなんて今まで全く無自覚だったよう。どうもダンジョンに入ると普段無意識に掛けている心のタガが外れてしまうらしい。彼女の言葉をしっかりと胸に留めて、もっとクールに魔物と対峙しようと心に誓う重徳。
「若、今度は後方から来ているぞ」
「おりゃー! どこからでも掛かってきやがれーー!」
「若、ツッコミ待ちなのか? 頼むからもう少し落ち着いてほしい」
「あっ、そうだった。よし、今度こそカレンにも参加してもらうぞ」
簡単な打ち合わせの後に重徳が魔物の前に姿を晒して誘い込む。やって来るのはまたしてもゴブリン亜種が3体。先に手早く2体を倒しておいてから、残りの1体を4メートルの距離まで引き付けつつ重徳がサッとカレンの背後に退避。今度はカレンがゴブリンの正面に立ち、満を持して雑草バーナーを構えてスイッチを入れる。
ギギャーーー!
ゴーっという音とともに噴出口からは13000キロカロリーの炎と熱がゴブリンたちの顔を舐めるように飛び出していく。顔面を高火力の炎で炙られた1体は顔を押さえ込んで地面を転がり回る。これは想像以上に効果がありそう。
カレンが後方に下がったのを見てから、重徳はゴブリンにトドメを刺して回る。先に倒しておいたゴブリンもまだ息が残っているようで、キッチリトドメを刺していく。顔面を抑えて床を転がることしかできない残りの1体は、バールに蹂躙されるのを待つだけの存在に成り果てている。
こうして何回かカレンにも戦闘に加わってもらって攻撃のタイミングなどを確認しながら4階層の南エリアを探索していく。確かにカレンの言葉通りこの階層は今までと比較して魔物の出現率が高くなっていると実感する。3階層では10分に1回程度のエンカウントだったのが、ここでは5分に1回は必ず魔物が出現する。つまり5分以内に魔物の掃討を終えていないと、あっという間に取り囲まれてしまう。
「若、この先50メートルの右手にセーフティーエリアがある。一休みしよう」
「そうだな、戦い通しだったからちょっと一休みするか」
(セーフティーエリアか… 3階層まではそんな場所はなかったけど、この階層にはそんな物があるんだな。せっかくだから水分の補給でもしておこうか)
「若、次の角を曲がったらもう間もなくだ」
「この先だな。おや? どうやら先客が居るみたいだぞ!」
重徳たちがセーフティーエリアに入り込もうとすると、すでに先にその場で体を休めていた冒険者の視線が注がれてくる。女性だけの五人のパーティーで年齢は重徳よりもやや上かもしれない。
「あれ、カレンさんじゃないですか。こんな場所で出会うなんて奇遇ですね」
「ああ、君たちだったのか。ちょっとお邪魔するよ」
「どうぞどうぞ、スペースにはまだまだ余裕がありますから中に入ってください」
カレンが先に中に入ろうとすると先客の女性パーティーのリーダーと思しき人物から声が上がっている。どうやら顔見知りのようで、カレンはパーティーメンバーと和やかに言葉を交わしている。そのついでに後ろを振り返って重徳もセーフティーエリア入って来いと手招き。
「あれれ? カレンさんが珍しく男の子とパーティーを組んでいるんですか?」
どうやら彼女たちにも重徳が年下に見えているよう。「男の子」と言われるのは何年ぶりのことだろう。てな具合になんだか気恥ずかしい思いをする重徳。
対してカレンは彼女たちに事情説明を開始。
「そうなんだよ、最近はここに居る若と一緒にダンジョンに潜っているんだ。どうだろう、お互いに縁があるだろうから自己紹介くらいしたらいいんじゃないのか?」
「ああ、そうですね。私たちは聖紋学園の第8ダンジョン部所属の2年生パーティー、MBGよ。よろしくね」
「ああ、そうなんですか。それじゃあ俺の先輩に当たるんですね。1年Aクラスの四條重徳です」
「なるほど、君は後輩だったのか… って、ちょっと待ってよ! 何で1年生がこの時期にダンジョンに入っているのよ? まだあなたたちは立ち入り禁止じゃないの?」
「俺は四條流の有段者なので、その資格でこうして中に入るのを認められているんです」
「カレンさん、そんな規定があるの?」
「ええ、若が言うとおりですよ。大抵の武道の有段者にはダンジョンは開放されていますから」
ダンジョン管理事務所の受付のアルバイトをしているカレンの発言には有無を言わせぬ信憑性があるのを彼女たちも認めざるを得ない様子。
(それはそうとしてカレンは何でここにいる先輩たちと顔見知りなんだ? ああ、そうか… バイトのカウンター業務で顔を合わせているのか)
「そうだったのね、そういう規定がある以上は納得するしかないわ。それよりも四條君、Aクラスということはもしかして勇者なの?」
「いいえ、俺は勇者ではありません。職業は単なる武術家ですよ」
「ああ! 君が例の勇者を次々に破った一般人か! おまけに東堂君にも対戦を挑んだのよね。私たちの学年でも結構話題になっているわよ」
「あのー、お言葉ですが、東堂先輩の方から俺を立会いに引き込んだのであって、俺はただ見学をしていたかっただけです」
「どっちも同じようなものでしょう。1年生が東堂君と立ち会っただけでも大事件よ! ああ、私はこのパーティーのリーダーを務める
どうやら重徳の東堂先輩との一件に関する主張は認められなかったよう。それにしてもこの稲盛先輩という女子は面倒見の良さげな性格に見受けられる。重徳に対して目も合わせようとしないクラスの女子たちとは態度がだいぶ異なっているだけでなくて話好きなのかよく口が回る。
(そうだ! この際だから大切な件をお願いしておこう。俺の頼みを聞いてくれるかもしれないぞ)
「その、稲盛先輩… 実はお願いがあるんですが」
「私に? どんなお願いかしら?」
「俺がダンジョンに入っている件はまだ学園関係者には内緒にしてほしいのですが」
「それはどうかしらねぇ。私の口は軽いので有名なのよ。でも条件によっては秘密を守ってもいいかな」
「条件ですか?」
「そう、実は我が第8ダンジョン部は弱小ゆえに存続の危機に立たされているの。ぜひとも新たな部員がほしいのよねぇ~」
もしかしてこれは重徳に入部しろという交換条件を突きつけているのだろうか? もし断ったらペラペラ喋り捲るぞという脅しのなのか? だが話が広がってダンジョンの件が歩美の耳に届くような事態だけはなんとしても避けたい重徳には断るという選択肢は最初からなさそう。
「わかりました。入部させていただきます」
「そういう物分りのいい男の子は大好きよ。みんな、待ち望んだ男子部員がついに我が部にも加入したわよ」
「バンザーイ! これで力仕事から解放されるー!」
「ついでに四條君に新入生の勧誘も任せちゃおうよ!」
「それがいいね! これで我が第8ダンジョン部に存続の道が開けてきたよ」
こうして否応なく重徳はまだ得体もしれない第8ダンジョン部に加入する羽目に陥るのだった。
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ダンジョン部なる先輩たちとの遭遇。果たしてこの出会いがどのような未来に繋がるのか…
この続きは出来上がり次第投稿します。どうぞお楽しみに!
「面白い」「続きが早く読みたい」「重徳の梓に対する命懸けのセクハラがまだまだ見たい」
などと感じていただいた方は、是非とも☆☆☆での評価やフォロー、応援コメントへのご協力をお願いします!
なお同時に掲載中の【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】もお時間がありましたらご覧ください。こちらは同じ学園モノとはいえややハードテイストとなっております。存分にバトルシーンがちりばめられておりますので、楽しんでいただける内容となっております。
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