第68話:旅行用の服を買いに行く

よし、しまむらに着いたんだよ!

珍しく、今回は警察に止められなかった。

駐車場に車を停めて、店の中に入る。

うんうん、なかなかかわいい服が展示されてるんだよ!


こういう時はマネキンが着ている服を選べば間違いないよね?

大体お店のおススメになってるんじゃないかな?

「お嬢様、私の服を選んでいただけますか?」

佳乃が好きな服じゃなくていいの?

「お嬢様が私に着て欲しい服を選んでください」

うーん、私色に染めてほしいって感じなのかな?


どんなのがいいかな?このワンピースとかかわいいけど・・・

電車に乗って温泉に行くんだから、それも考慮して・・・

最近結構寒くなってきたから裏起毛のタイツとかは・・・まだ早いかな?


よし、この無地のフード付きパーカーとプリーツスカートのセットアップ。

これにしよう。私がこのダークグレーで佳乃はこっちのライトグレーでどうかな?

「地味ではないですか?」

佳乃はかわいいから地味な服の方が中身が引き立つんだよ!

試着してみればわかるわよ。

「シンプルでいて、暗い色の服にお嬢様の真っ白な髪が映えて美しいです!」

でしょ?

佳乃だって同じ理屈でより一層かわいく見えてるわよ?

それと、旅行中は髪を下した方が良いかも?

「なるほど、この服なら服に目が行くという事もありませんね・・・」


まあ、それはそれとして。

このネコ顔柄のセットアップもかわいいんだよ!

「そうですね(リーゼロッテが出てきてる感じですね)」

ネコさんポーチも捨てがたいんだよ・・・


アニメとコラボした服も結構あるね。

今放映中のとか、昔から人気のあるやつとか、なんでこの作品がってのまで色々なんだよ!

この辺のも一つ買ってみようかな?

このアニメは結構好きだったんだよ。


それと、この辺は企業とコラボしたやつね・・・

色だけで言えば、コカコーラゼロとかいいわね・・・黒と赤でいい感じじゃない。

その系統で行くと佳乃はポカリスウェットかしら?白と青が似合いそう。


ちょっと佳乃、これ着てみて?

「ポカリスウェットですか?」

なかなかいい感じじゃない。試着した佳乃の周りをぐるぐる回って観察する。

でも、ローファーと合わないわね・・・

「まあ、学校帰りですからね」

というか、普段もローファーでしょ?メイドの時とか。

「ええ、まあ、これと長靴しかありませんね・・・」

さっさと会計して次は靴も買いに行くわよ!

この服だったら絶対スニーカーよ!ABCマートがいいかしら?それとも東京靴流通センター?

「スニーカーであればスポーツ用品店の方が品ぞろえがいいのでは?」

それもそうね!


そんなわけで、色々と買ってしまむらを後にして、『スポーツオーソリティー』にやってきました。

国道沿いにある巨大なスポーツ店。

さっき買った服の色合いに合いそうなスニーカーを選ぶ。

ちなみに、靴を合わせやすいようにさっき買った服に着替えている。

インソールが高反発だったり低反発だったりして、衝撃を和らげたり疲労を抑えたり・・・

それに、ランニング用だったり、それぞれの競技用に種類がありすぎる。

こんな時は店員さんを捕まえて『オススメ』を聞けばいいんだよ!


「オススメのスニーカーですか?」

この服に合う感じのが欲しいんだよ。

あとは歩いてて疲れない感じのがいいかな?

「普段使いようという事ですよね?」

ああ、そうか。ここはスポーツをする人用が多いんだよ・・・


「それなら、ウォーキング用ですね」

ウォーキング用の靴のコーナーに案内される。結構種類が多いね。

「最近趣味で散歩をする方も増えてますし、位置情報を利用したゲームなんかもありますし・・・」

そう言う需要もあったのか・・・

「お嬢様は、あんまり歩かないですからね・・・」

佳乃はそう言うゲームをやってるの?

「私もやりません。そんな時間があるならお嬢様においしいお茶を淹れたりしたいです」


ところで、これって私のサイズある?

「子供用はこちらですね」

じゃあ、この中でこの服の色合いに合うやつ。

そして同じデザインで大人用もあるのがいいんだよ。

「お姉さんとおそろいのってことですね?」

まあ、そんな感じなんだよ・・・


「こちらがいいと思います。サイズ感はどうですか?」

店員さんが選んでくれた靴に履き替えて少し歩いてみる。

うん、大丈夫みたい。佳乃はどんな感じ?

「問題ありません。歩いたりジャンプしたりして確認してみましたが、履き心地がいいですね」

よし、これは買おう。


じゃあ、今度はこの服に合う靴を・・・

さっき買った別の服に着替えて再び靴を選んでもらう。

結局3足ほど買ったんだよ!


それにしても、スポーツ用品店って思ったよりもすごい。

佳乃はキャンプ用品を色々見てるけど、行かないからね?

「お嬢様はキャンプはお嫌いですか?」

楽しそうではあるけど、寒いし、虫が居るし、マイナス要素の方が勝ってるんだよ・・・

「では、暖かくて虫が出ないキャンプであれば・・・」

おそらくなんだけど、それはキャンプじゃないんじゃないかな?

それだったら仮想空間でキャンプをした方が良いかも?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る