第7話 お風呂で全身洗いっこ

//SE お風呂場のドアを開ける音

//SE お風呂の中っぽいSE

以下、音声もお風呂の中っぽいエフェクトで


「じゃーん、ここが当店自慢のお風呂ルームでーす!!」


「へへー、豪華でしょー? しかもこんなに広いお風呂にふたりっきりですよ♡ やりたい放題ですね♡」


「え? やだなあ、メイはもう子どもじゃないので泳いだりなんてしませんよ」



「今日は、いっぱいお客様を癒すのがメイのお仕事なんですから!」



「じゃあ、かかり湯をしてー、椅子に座ってください♡」


//SE かかり湯の音


「じゃあ、頭から洗っていきますね。まずはシャワーでお湯をかけていくので目つむってください」


「いきますよ?」



//SE 頭にシャワーを掛ける音


「お湯加減大丈夫ですか?」


「ちょうどいいです? よかった」




「じゃあ、次はシャンプーですね。今日は“こんな匂いがいい” とか、“こんな効果のものがいい” とか、リクエストはありますか?」


「ここは癒し屋さんなので、オイルに続いてシャンプーもいろいろ種類があるんです。スッキリするトニック系とか、リラックス効果の高いものとか、安眠できる香りのものとか、甘い気分になれるものとか……」




「……せっかくだから、甘い気分になれるシャンプーとかどうですか?」


「いいの? へへへ。やったあ。じゃあ……甘ーい気分になって欲しいから、たーっぷり使っちゃお。今日も、メイと恋人ごっこしよ?」



「じゃあ、シャンプー出してー、泡立てまーす」


//SE シャンプーを出す音、泡立てる音



「じゃあ、頭に乗せますね。はい、もこもこもこーシャカシャカシャカ―。お客様って、猫っ毛のくせっ毛ですよね。触ってて気持ちいいです」


「え? おっぱい当たってる? ……当たってるんじゃなくて、当ててるんです。

だって今日は恋人ごっこもするんでしょ? スキンシップいっぱいしたいですし、ごっこのついでに、メイに惚れてもいいですよ? とか、言ってみたりして。へへへ」



「かゆいところはないですかー? 洗うついでに頭皮ほぐしておきますね。お客様、すーぐストレス溜めて頭皮固くしちゃうんだから」


「これは定期的にメイに会ってメンテナンスしないとですね♡」



「うん、いい感じにほぐれたし、じゃあ、シャワーで洗い流しますね、目をつむってくださーい」


//SE シャワーでシャンプーを流す音


「流し足りないところはないですか?」




「はーい、じゃあ、ちょっと髪の毛整えて……ふふふ、普段くせっ毛なのに濡れたらストレートですね。ストレートなのもかっこいいです♡」


//SE 髪を触るSE


「あ……」


「前髪上げた方が好きかも。かっこいいです。……サイドの髪もこんな感じにして……わ、かっこいい!! これでぇ、眉毛も整えたらさらにかっこよくなっちゃいますね」




「よーし、じゃあ、次は、身体ですね。こっちも甘い匂いにしちゃお。……もこもこもこ」


「ねーめっちゃいい匂いですね。メイもそんな気分になっちゃう」



「泡、身体に乗せますね」


「肩ー、首ー、胸ー、背中……」


「このまま抱きついてもいいですか?」


//SE 泡まみれのまま抱きつく音




「……って、返事聞く前に抱きついちゃったけど」


「……やっぱり。お客様……メイのこと、好きでしょ」


「めっちゃ……ドキドキしてますね」



「……自意識過剰じゃないですよー? ちゃんと根拠はあります」


「本来なら、サキュバスが抱きついたらエネルギー吸い取るだけのはずなんです。

でも……お客様に抱きついてると、私もエネルギー溜まるけど、お客様のエネルギーも高まっていってるもん」


「これってね、両想いじゃないとならないんですよ?」




「……図星だよね? ……ねえ、好きって……言って欲しいな」


「言わないと……このまま抱きついたまま全身洗っちゃうんだから!」




「……ふふ、顔、赤いですよ。恥ずかしいですか?」


「すーぐ顔に出るくせに、そういうとこは奥手だなあ……そんなとこも大好きです」



「ねー今度は、メイも洗って? 水着の中はダメだよ? 一応ここはお店の中だから」


//SE 洗う音


「ん、くすぐったいー。へへ、そこはだめ。嘘、全部洗って? でも、水着の紐ほどくのはナシね。それは、メイの恋人になってくれたらね」




「じゃあ……湯舟漬かろっか」


//SE ふたりで湯舟に入る音


「はあー気持ちいいー。めっちゃいいお湯加減だね」



「ね、ね、このまま抱きついてキスしよ? 今日はいーっぱいしてくれる約束だもんね? あれ? 違ったっけ? えへへ、さっきのシャンプーの効果もあって、今すっごい気持ちいい。いっぱい……キスしよ」


「いっぱいしても、お客様のエネルギー減らないって分かっちゃったから、もう加減しなくていいもんね♡」



「今日は、お客様からして欲しいな。こないだはメイからしたし。それに、こないだメイ、お薬買いに行ったりいっぱいがんばったよ?」


「ね、ね、ほら。早く。してして」


//SE リップ音


「へへへ」


「お風呂の中で大好きな人と抱き合ってキスするの、気持ちいね」


「ホントはメイもずっと前からお客様とキスしたかったんだあ。でも、ダメかなーって我慢してたから……したいって言われた時はどうしようかと思ったよ。止まらなくなっちゃうかも!って」


「ね、ね、我慢してたのえらいでしょ? 褒めて褒めて。頭撫でて欲しいな」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る