第9話 孤高のぼっちと婚約者

俺こと将宗は婚約者がいる。実際には自称だが、俺にはもったいないくらいの可愛い子だ。


可愛い子なのは確かだが、俺の無理やり婚約者にするところは普通に頭おかしいと思っている。もはや不審者だ。


「はぁ・・・」


「どうしたの?幸せのため息なんてついて?」


「幸せのため息ってなんだ、普通逃げていくだろ」


「私にとっては君の息に幸せを感じるから幸せのため息」


「ちょっとなに言ってるのかわからない」


「私もよくわからない」


何がわからないのだろう。わからないことがわからないってこと?・・・頭痛くなってきたから考えるのやめよ。


「さてと?そろそろ家についちゃうな〜?」


「・・・何が言いたい?」


「私まだ帰りたくないな〜」


「そうか、じゃあ公園においていくしかないな」


「ちょ、ちょっと!そういう意味じゃない!」


「じゃあどういうことだ?猿にもわかるように教えてくれよ〜?」


「家に行きたいです」


「駄目に決まってんだろ」


「えー!!??なんで!!??」


「なんでってそりゃ・・・俺が嫌だから」


「私こう見えて結構可愛いよ?」


「それは知ってる」


「じゃあなんで?」


そんなの決まっている・・・決まって・・・なんで駄目なんだ?可愛い子が俺の家に来たいって言ってるのに断る理由なんてあるのか?


ここでメリットとデメリットを考えてみる。まずメリット、可愛い女の子がオレの部屋に来る、初めてが五十鈴とかなんかやだな。次にデメリット、五十鈴が変なことやらかす。これだな、絶対にやらかす。


「ほらほら?早く〜?」


「ちょっと待て」


「お?もしかして行ってもいいの?」


「なんでそんなに俺の家に行きたいんだ?」


「だって婚約者の家じゃん?気になるじゃん!」


「意味がわからない」


「だって・・・」


そう言って五十鈴は初めて困ったような顔をする。


「私将宗君のことよく知らないからもっと知りたいの!君に私は興味津津なの!だから・・・!」


「・・・わかったよ」


「え!?ほんと!?」


「ただし!変なことするなよ?」


「変なことって何〜?将宗君教えて〜?」


「勝手に冷蔵庫開けるとか?」


「将宗君って本当に男の子なの?お姉さん心配になっちゃった」


「何お姉さんぶってるんだ?ちょっと気味悪いぞ」


「むー!酷い!婚約者に気味悪いって!」


「じゃあ行くか」


そうして俺たちは歩き始める。五十鈴はニコニコしながら俺の手を握る。


「温かいね」


「もうすぐ夏だからな」


「そういう意味じゃない!!」


そう言って五十鈴は頬をふくらませる。だが手は離さなかった。


何故か婚約者にされたときはびっくりしたがこれが俺の日常になっていく。

この先も長いだろうなと思いながら俺と五十鈴は手を強く握った。


あ と が き

これで一応終わりです。終わり方すっごい雑ですねこれ。他にも投稿しないといけないということやモチベーションがあまりないということでこれを先に終わりにしようと考えました。最終話でも文字数が少なくてすみません・・・


もう一度言いますがこれで終わりです。ご愛読ありがとうございました。

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孤高のぼっちで友達が少ない俺に無理やり婚約者ができた・・・ 御霊 @Alps2324

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