第2話 孤高のぼっちは一目惚れされる

今日も元気に生きている。どうも『孤高のぼっち』こと将宗だ。


今日はお買い物に来たの。今日発売のゲームが売り切れそうなくらい人気なのでこうやって様々な店に入っては出てというのを繰り返している。


そんな俺だが今目の前にオシャンティーな女の子がナンパされています。


ここで俺がするべきことは・・・


1つ目は素通りすることだ・・・あ、目があったので素通りはできなそうだな、はい次の作戦はふっつうに助けることですねはい。


「あの〜」


「あん?なんだてめえ?」


「肩に虫が」


「虫だぁ?何いってんだこのガキは?」


「こんくらいの」


試しにどのくらいかをやってみることにしてみた。俺の手で一般人が怖がりそうなくらいの大きさにしてみた。


「でっか!?」


「今もあなたの肩にそれはもうでっかいのが・・・」


「ひっ!」


「ま、嘘なんで・・・」


「・・・」


急に大柄の男の人は泡を吹いて倒れた。すげー初めて泡吹いてるの見た。


「大丈夫?」


「あ、は、はい大丈夫です!」


「そっか、じゃバイバイ」


「あ・・・」


踵を返して去っていく俺かっけー・・・ま、猫背なのでかっこいいも何もないがな。


  *


というわけでゲームが買えてご満悦な俺氏、家に帰って今日はオールナイトでやるつもりである。


・・・


「あ、すいません。そこのお兄さん」


「・・・美人局すか?」


「ち、違います!私です私!」


これがオレオレ詐欺ならぬワタシワタシ詐欺か・・・怖いのに出くわしてしまった。


「俺お金ないんで・・・」


「私があげます!」


「いらない」


「なんで!?」


自分よりも小さい子からお金もらうのって嫌じゃん?なんか情けなくなる。


「ていうか誰?」


「そ、そこからですか!?いいですよ!私の名前は故宮五十鈴!」


「五十鈴?誰?」


「酷い人ですね!!クラスメイトですよ!?」


残念俺クラスのやつと仲良くしないことになってるから名前が全然わからない。


「まあ、そんなことどうでもいいんですよ!さっきナンパから助けてくれましたよね!」


「あー、あんただったのか」


「あんたじゃありません!五十鈴って呼んでください!」


「やだ、それで?何か用でもあるのか?」


「・・・はい、実は」


お礼かな?


「好きです!」


WHY?


「一目惚れです!」


「何いってんの君?」


この子ヤバい人だよ・・・ほらそこにいる子供が『し!見ちゃだめ』ってやられているぞ


「実はあんな男らしくナンパから助けてくれたあなたに尽くしたくなってしまい・・・」


「男らしく・・・?」


俺はただ虫が肩にとまっているいるという嘘をついてあの人が倒れただけなんだが・・・どこに惚れ要素があったのだろうか?


「なので家ついていってもいいですか!?」


「だめに決まってんだろ」


「またまた〜そんな冗談を〜」


「寝言は寝て言え」


「なんで!?こんな美少女なのに!!」


「美少女でもなんでもだめに決まってんだろ」


「なんでですか!こういう展開が男の子が好きなだって見たのに!」


それが許されるのは二次元だけだろ。


「好きじゃないんですか!?」


「恐怖しかない」


早く帰ってくれよ・・・帰りたいんだよ


「また来ますからね!」


「一生来ないでくれ」


・・・


「なあ、なんでついて来てるの?」


「それはですね、いつでもあなたの家に行けるようにと」


「帰れ」


「じゃあ、送ってください」


「俺君の家知らないんだが」


「ついてきてください!」


急遽五十鈴を送ることになったのだが・・・


  *


「ありがとうね!またね!」


「もう来るなよ」


「もう!ほんとは嬉しいくせに〜」


うりうり〜と俺の脇腹をついてくる。


「あ、ちょっとまって!」


「何だよ」


「せっかく来たんだしあがって行って!」


「やだよ」


そこまでする必要あるか?


「ほら!せっかくだし!」


「はぁ・・・わかったよ」


「やったー!!・・・これでママとパパに報告できるね」


不穏なことが聞こえたような・・・気の所為だろう


あ と が き

この後のことが心配で鬱になりそうですがなんとか生きてます。しっかり投稿もしますのでご安心を

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