孤高のぼっちで友達が少ない俺に無理やり婚約者ができた・・・

御霊

第1話 孤高のぼっちは友達が少ない

別名『孤高のぼっち』


俺はそんな不名誉な名でクラスの奴らに呼ばれている・・・これなんていじめ?


孤高・・・ではなくただのぼっちな男子高校生・・・略してDK


そんな不名誉な名がついたのはそうあれは高校生活の初日・・・高校デビューに失敗して友達ができなかった。誰かが俺に話しかけてくれるだろうとそう思っていた。その結果が今の状況に繋がっている。


そこからはとんとん拍子で孤高のぼっちにランクアップだ・・・せめて篠原将宗って名前で呼んでほしかった。


「孤高のぼっち君おはよー」


「・・・」


「やめとけよ〜孤高なんだからさ〜?」


そう言ってからかってくる奴らは陽キャと呼ばれる生物である。この世界には2つの種族があり俺は陰キャと呼ばれる種族である。というわけで陽キャからの猛攻を耐えなければ生きていけない悲しい生物なのだ。


「・・・くそ」


「よう、我が友よ!今日も元気そうだな!」


「暑苦しいぞ、こっちくんな」


「そんな悲しいこと言うなよ〜!ほら笑顔だ!」


この暑苦しいやつが俺に唯一話しかけてくるやつで才羽熱斗だ。名前通り暑苦しいやつでクラスの委員長で太陽みたいな存在だ。


「そういえば!今日は体育があるが今日も休むのか!?」


「くっつくな!暑苦しいわ!・・・休むつもりだ」


「どうしてなんだ!?我と一緒に運動しようじゃないか!!」


「やだ、お前といると溶けそう」


「な、なんで溶けるんだ!?君の体は氷でできているのか!?それなら暑さに負けない氷を我と作ろうぜ!我が友よ!」


めんどくせぇ・・・なんでこんな毎日来るんだよ、暑苦しい・・・


「ほら、もう少しで授業始まるから自分の席に帰れ」


「おお!ホントだ!じゃあまた後でな!!」


「もう来なくてもいいからな」


やっと熱斗が帰り水筒の水を飲む。なぜかわからないがあいつの近くにいると熱くて汗が流れる。


「おはようございます、今日も学校に来れて皆さん偉いですね!」


このほわほわしている先生は担任の木崎先生だ。マイペースだが中身は腹黒い感じだ。


「先生は帰ってパチを打ってお酒を飲みたい気分です」


「先生、帰ってきてください」


「おっと失礼しました。今日は特に用事はありませんが頑張っていきましょうね!」


先生・・・それ生徒に言ったらだめなやつでしょ・・・


とクラスの奴らはそう思っていることだろう。


   *


「・・・いただきます」


「よく噛んで食べるんだぞ!いただきます!!」


今は昼休憩の時間であり、何故か今日も熱斗と飯を食っている。


「なんでいつもお前は俺と一緒に食べてるんだよ・・・」


「いいだろ?君は我が親友だからな!!」


「親友になる前に友達にもなってないからな?」


他にも友達いるだろこいつは・・・なんで寄りにも寄って俺なんだよ・・・


「他のやつと食べないのか?お前友達多いだろ?」


「そうだな!君よりも多いけどな!」


「ぶっ飛ばすぞ」


「君は心に思っていること言ってくれるからやりやすいんだ!」


「へいへいそうですか」


信頼度高いな・・・


「他の人はストレートに言ってくれないからよくわからないんだ!」


「つまりマゾってことかお前」


「・・・そうかもしれんな!!」


考えるなよ・・・


「ほんとにそっち系だったのかよ」


「そうだ!まあ、そこまで酷くはないがな!」


「友達になってないがやめたくなったわお前との友達」


「そんな悲しいこと言うな!我らは『ズッ友』ってやつだ!」


あれ?何かすごい友情を感じた


「・・・恥ずかしいやつだな」


「照れてんだな!かわいいやつだな!」


「うっせえ、お前からそう言われると気持ちわりいわ!」


結構俺はちょろいのかもしれない・・・


  *


な、なんでこんなことに?


あの二人が仲良くなっているの!?私が最初だと思っていたのに!

はっ!ダメダメ!ここで熱くなっちゃだめよね!冷静に・・・私も彼と仲良くなれるかしら?いや、私ならできるわ!


待っててね!将宗くん!


あ と が き

最近疲れて執筆できなかった作者です・・・すみません、アイディアが浮かばず、投稿できていませんでした・・・でも夏休みに入ったのでなるべく多く投稿できるように頑張っていきます。


あと、コメントをくれた読者の方、ありがとうございました!初めてコメントをもらえてとても嬉しかったです!

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