第3話:悪役令嬢ソフィア・スノウハイヴ


 予期せぬ悪役令嬢との邂逅かいこうを果たし、お手洗いを済ませたルナは、いつになく真剣な表情で元来た道を戻る。


(まさかソフィアさんが、私と同じ悪役令嬢だったなんて……っ。彼女の『悪役令嬢レベル』が、どれくらいのものかわからないけど……。見たところ基礎スペックはかなり高い……ッ)


 現在判明しているソフィア・スノウハイヴの情報を、頭の中でザッと洗い出す。


(明らかに何か秘密を抱えていそうな独白どくはく・公爵令嬢という恵まれた地位・絵に書いたようにクールビューティな容姿……くぅ、羨ましい……ッ)


 ルナの求める『境遇シチュエーション』・『家格』・『容姿』、ソフィアはその全てを兼ね揃えていた。


(……いや、結局のところ一番大切なのは、『どれだけ悪役令嬢ムーブができているか』! 所詮上辺うわべだけの悪役令嬢じゃ、今までたくさん勉強して、妄想れんしゅうを重ねてきた私にはかなわない!)


 両手でパチンと頬を打ち、ぴしゃりと頭を切り替え――ローたちの待つ自室へ戻る。


 その後、脱衣所で水着に着替えたルナたちは、貴重品を入れた小さな鞄を持って、神国聖女学院前の専有ビーチへ移動。

 するとそこでは、潮の香りを含んだ涼しい風・キラキラと光る白い砂浜・見渡す限りのエメラルドグリーンの海、風情ふぜいあふれる夏の景色が広がっていた。


「うわぁ、綺麗……!」


 ルナは青い布地のシンプルなビキニ、腰には海と太陽をイメージした水色とオレンジのショートパレオを巻いている。


「この海を独占できるだなんて、贅沢な話だねぇ」


 ローは大人っぽい黒のフロントタイビキニ、日差しから肌を守るため、薄手のパーカーを羽織っていた。


「まるで南国のリゾートへ来た気分ですわ!」


 サルコはワインレッドのホルターネックビキニ、遠目からでも非常によく目立つ、威風堂々とした彼女らしい水着だ。


「ふふっ、サルコさんったら……。神国はれっきとした『南国のリゾート』ですよ」


 ウェンディは白の布地に赤のラインが入ったビキニ、腰には薄桃のロングパレオを巻いている。


 ちなみに……彼女たちの水着は、夏合宿直前の休日に王都のアパレルショップへ行き、みんなでワイワイガヤガヤと話しながら、楽しく買ったものだ。


 ルナたち王国聖女学院一行が、美しい海に目を輝かせていると――神国聖女学院の一年生副代表を務める生徒が、緊張した面持ちでゴホンと咳払いをする。


「――えーっ、体調不良で欠席したソフィア様に代わって、ここからら先は私が、夏合宿の案内役を務めさせていただきます」


 そうして友好を深めるためのレクリエーションが始まった。


 まず最初は、両学院対抗のビーチバレーだ。


 ルナはローとチームを組み、神国聖女学院のコンビと対決する。


「――ルナ、行くよ!」


 ローが柔らかいトスを送り、ルナが天高く舞い上がる。


「そーれっ!」


 音速を超えた聖女様の右手は、ボールの中心を正確に穿うがち――『ズバァンッ』という凄まじい破裂音が鳴った。


「……あれ、割れちゃった」


「もう、せっかくのチャンスだったのにぃ」


「ごめんごめん、次はちゃんと決めるね」


「ほんと頼むよー?」


 ルナとローは仲睦なかむつまじく笑い合っているのだが……対戦相手の二人は、それどころじゃなかった。


「今……スパイクを振り抜いた腕が、まったく見えなかったんだけど……っ。というかそもそも、ボールって普通割れないよね?」


「う、うん……。それになんかちょっと焦げ臭い……。もしかしなくても、あのボールの残骸……燃えてない?」


((……もしあんなのが、私の顔に当たったら……っ))」


 彼女たちの脳裏に、悲惨な光景が浮かび上がる。


「あの……私、棄権します……!」


「わ、私も……! ちょっと体調が優れないので……すみません……っ」


 ルナの『殺人スパイク』に命の危機を感じた二人は、揃って棄権を申し出た。


 白熱のビーチバレーが終わった後は、スイカ割りだ。


 砂浜の上に、氷の魔石でキンキンに冷やしたスイカを置き、挑戦者であるウェンディに黒い目隠しをする。


「な、なんだかドキドキしますね……っ」


 胸を高鳴らせる彼女のもとへ、ローとサルコの手が忍び寄る。


「そーれっ!」


「さぁさぁ、いつもより多く回しておりますわよぉ!」


「えっ、うっ、わぁ……っ」


 グルグルグルグルとその場で高速回転するウェンディは、三周・五周・十周と回ったところで、ようやく解放された。


「お、おっとっと……っ」


 彼女は木の棒を持ちながら、前後左右にたたらを踏む。


「ウェンディさん、右です、右ーっ!」


「んー、もうちょい左かなー?」


「そう、そのまま! 前進あるのみですわー!」


 ルナ・ロー・サルコの指示を受けながら、覚束ない足取りでひょこひょこと進んで行き――。


「――えいっ!」


 勢いよく振り下ろされた木の棒は、スイカの中心を正確に叩いた。


「「「おぉー!」」」


 歓声がき、目隠しを取ったウェンディの前には、パッカリと割れた赤いスイカ。


「ぃやった!」


 彼女は満面の笑みを浮かべ、嬉しそうにギュッと拳を握った。


 それから少しして、取り分けたスイカをみんなでいただく。


「んーっ! 甘くておいしい!」


「これ、キンキンに冷えてるね」


「まっこと美味びみですわぁ!」


「みんなで食べると、いつもよりおいしく感じますね」


 スイカ割りを堪能した後は、シュノーケリングを行う。


 神国聖女学院が夏期の授業で使用する、マスク・シュノーケル・フィンなどの装備一式を借り――水深の深いところへ移動して、ゆっくりと潜っていった。


(お、おぉ……っ)


 色鮮やかな魚の群れと美しいサンゴ礁、ルナは『水中世界の神秘』に目を奪われた。


 そうして一通りのレクリエーションを楽しんだ後は、神国聖女学院が管理する海の家に行き、みんなで一緒にお昼ごはんを食べる。


 ルナは甘口のカレーライス、ローは海鮮焼きそば、サルコは豚骨ラーメン、ウェンディはオムライス、それぞれが思い思いの品を頼み――。


「「「「――いただきます」」」」


 両手を合わせて食前の挨拶。


「んーっ、おいしい! 海で食べるカレーって、なんでこんなにおいしいんだろう!」


「麺モチモチ、海老ぷりぷり、ホタテあまっ……ここの海鮮焼きそば、レベル高いね!」


「たくさん動いた後にはやはりこれ――『濃厚豚骨背脂ラーメン』! 背徳感のある味が、体にみわたりますわぁ!」


「このオムライス、ふわとろ卵でとってもおいしいです」


 昼食を食べた後は、陽が暮れるまで自由時間となった。


 午前中のレクリエーションで空気が温まったおかげか、両学院の活発な交流が随所ずいしょで見られる。


「王国聖女学院の先生方は、みなさん強面こわもてばかりなんです……。ほら、引率のジュラール先生なんて、明らかにもう何人かっているお顔でしょう? 本当はとてもお優しいんですけどね」


神国聖女学院うちって超詰め込み型の教育でさぁ……。予習・復習・宿題・宿題・宿題……もう嫌になっちゃう。明日以降の合宿、マジで覚悟しといた方がいいよ?」


「まぁ、そんなに素晴らしい許婚フィアンセが……!? もっと、もっと詳しく聞かせてほしいですわ!」


 両学院の特色・夏合宿の情報・定番の恋バナなどなど……。

 うら若き乙女たちのお話は、留まるところを知らず、あっという間に時間が過ぎて行き――早くもお開きの時間となった。


「あー、今日は本当に楽しかったなぁ……」


 満足気なルナはグーッと伸びをし、


「こんなに遊んだの、何年ぶりだろ」


 苦労人のローはしみじみと呟き、


「楽しい時間というのは、一瞬で終わってしまいますわね」


 サルコはどこかはかない笑みを零し、


「ほんと、『体感5分』ですね」


 ウェンディは冗談交じりに感想を述べる。


 優しい夕陽に照らされながら、各々が自室に戻る準備をしていると――ルナの手がピタリと止まった。


「……ん……?」


 持参したハンドバッグの中に見慣れないモノを見つけたのだ。


(なんだろこれ……手紙……?)


 無地の便箋びんせん、その裏を見た彼女は――「ハッ」と息を詰まらせる。


 差出人はソフィア・スノウハイヴ。

 自分とキャラがモロ被りしている、『目の上のたんこぶ』からだった。


(悪役令嬢と悪役令嬢は、お互いに引かれ合うという……。やはり向こうも気付いている、私の正体が悪役令嬢だということに……っ)


 ルナはゴクリと唾を呑み、便箋の中にある手紙を広げた。


 ルナ・スペディオさんへ

 二人きりで話したいことがあります。

 今晩9時、神国聖女学院の生徒会室に来てください。

 ソフィア・スノウハイヴより


(……やっぱり仕掛けて来た……っ)


 突然の先制攻撃、心臓がドクンと跳ねた。


(この世界に悪役令嬢は一人……いいでしょう、そっちがその気なら、受けて立とうじゃありませんか!)


 ルナは固く拳を握り締め、ソフィアとの一騎打ちを決意するのだった。



 自室に戻ったルナ・ロー・サルコ・ウェンディは、必要なものだけを持って大浴場に移動し、今日一日の疲れを綺麗さっぱり洗い流した。

 神国聖女学院の準備してくれた浴衣ゆかたに着替えた四人は、そのままの流れで食堂へ向かい、おいしい夕飯に舌鼓したつづみを打つ。


 その後は、22時まで自由時間。

 自室へ戻ったり、敷地内を散歩したり、両学院の交流を図ったり――各々が好きなことをする中、ルナは一人、神国聖女学院の三階にある生徒会室へ向かう。

 事前に本校舎の地図を確認していたため、今回は迷うことなく目的地に辿り着くことができた。


 時刻は20時50分。

 生徒会室の扉の前に立った彼女は、ゆっくりと長い息を吐く。


「ふぅー……っ」


 この扉の先に悪役令嬢ソフィア・ソノウハイヴがいる。

 そう思うだけで、自然と体が重くなった。


(ソフィアさんは……強い。おそらくは『過去最強レベルの敵』だ。でも、私は負けない……!)


 三百年前、魔王城に踏み入ったときよりも緊張しながら、木製の扉をゆっくりと押し開ける。


 燭台しょくだいの淡い光が室内を照らし、紅茶のこうがほのかに揺れる中――生徒会室の最奥、生徒会長の席にソフィア・スノウハイヴが座っていた。


(……雰囲気抜群、さすがにわかっていますね……っ)


 ルナは警戒を強めつつ、ソフィアの評価を大きく上げた。


 悪役令嬢ムーブにおいて、『空気感ムード』はとても大切なもの。

 彼女はそれをきちんと理解したうえで、この厳粛な場をセッティングした――と聖女様は勝手に解釈する。


(やはりソフィアさんは、『わかっている側の人間』だ。油断は禁物、あなどれない……っ)


 ルナがカツカツとそれらしい足音を立てながら、生徒会室の中へ踏み入って行くと、ソフィアが静かに振り返った。


「あら、早かったのね」


「えぇ、そちらこそ」


「ふふっ、神国の夜は冷えます。紅茶でもれましょうか。――さぁお掛けになってください」


「失礼します」


 ルナが来客用のソファに腰を下ろすと、入れ替わるようにしてソフィアは立ち上がり、慣れた手つきで紅茶を淹れる。


「どうぞ」


 長方形のガラス机にカップとソーサーが置かれ、紅茶のいい香りが立ち昇った。


「ありがとうございます」


 ルナはお礼を言いながら、チラリと視線を下に落とす。


(……ストレート、か……)


 聖女様、苦いのが苦手。

 紅茶を飲むとき、ミルクと砂糖は欠かせない。

 しかし今この場で、『ぽちょぽちょざーざーっ』とミルクと砂糖を入れては、せっかくのムードが台無しになってしまう。


(……やるしかない……っ)


 ルナは澄ました顔で、普段なら絶対に飲まない大人の味を――ストレートの紅茶を口に含む。


「……っ(に、にがぁ……っ。でも、これで対等! いや、むしろ一歩リード!)」


 頑張って苦い紅茶を飲むことで、精神的な優位性を確立したルナに対して、ソフィアはとんでもない質問をぶつける。


「ねぇ……もしかしてルナさんが、聖女様だったりする?」


「ぶーっ」


 予想外の一撃クリティカルを受けたルナは、口に含んでいた紅茶を思い切り吹き出した。


「ちょ、ちょっと、大丈夫……?」


「す、すみません……っ」


 持っていたハンカチで、口元とテーブルを綺麗に拭く。


(くっ、まさかこんな盤外戦術ダーティプレイを仕掛けてくるなんて……手段を選ばない女、これもまた悪役令嬢……っ)


 言いたいことも聞きたいこともたくさんあるけれど、まずは一つ確認しておかなければならない。


「あの、どうして私が聖女様だと……?」


「……ルナ・スペディオという生徒と出会ったのは、今回の世界線が初めてだからよ」


「……えっ……?」


 一瞬、何を言われたのかわからなかった。


「ごめんなさい。突然こんなことを言われても、ビックリしちゃうわよね……。でも、この話は嘘偽りのない真実よ。とても信じられないと思うけれど……私、『ループ』しているの」


「んなっ!?」


「私は世界で一つだけの特別な力――特異天恵ユニークギフトを授かった。まぁこれに気付いたのは、この夏合宿からなんだけどね」


特異天恵ユニークギフトぉ!?」


「えぇ、特異天恵【破滅回避バッドエンド・エスケイプ】、この力は『条件付きの時間遡行』を可能にする。簡単に言うと、自分わたし破滅しぼうした瞬間、世界の時間が逆行し、とあるポイントへ強制的に引き戻されるの」


「ば、【破滅回避バッドエンド・エスケイプ】……っ」


「私はこの力を使って、既に10回以上もこの夏合宿をやり直してきた。所謂いわゆるタイムリープというやつね」


「……タイム、リープ……っ」


 ルナは愕然と震えた。


 悪役令嬢は前世の知識や特別な能力を駆使して、自身の破滅運命はめつふらぐを避けるために様々な行動を起こすもの。

 そしてソフィアの持つ【破滅回避】は、タイムリープという能力は――悪役令嬢作品における『王道の力』。


 実際にルナが愛読する小説『悪役令嬢アルシェ』のストーリーも、主人公が時間遡行タイムリープの力を使って、自身に降り掛かる破滅的な未来を回避していくというものだ。


(ソフィアさんは、アルシェと同じ力を持っている……っ。これじゃまるで、彼女が『本物』みたいだ。でも、それじゃ私は……? 私はいったい、どうなるの……? もしかして、私はただの……偽物……?)


 顔を真っ青に染めたルナが、全身を小刻みにカタカタと震わせていると、ソフィアが心配そうな表情で尋ねてくる。


「ルナさん……? さっきから少し様子がおかしいのだけれど、大丈夫?」


「えぇ……どうぞ、続けてください……っ」


 ルナはありったけの自制心を動員して、なんとか平常心を保ち、ソフィアは話を続けた。


「特異天恵【破滅回避】の発動条件は、自身の死亡はめつ。そして私はもう既に10回以上、王国聖女学院との合同夏合宿を繰り返してきた。これが意味するところはすなわち――」


「ま、まさか……っ」


「そう、この合宿は狙われているの。じきに悲惨な事件が起こるわ」


「……そんな大切なことをどうして私に……?」


「あなただけじゃない、これまでたくさんの人に相談してきた。友達にも先輩にも先生にも、ありとあらゆる人に助けを求めて……駄目だった」


 ソフィアは口を真一文字に結び、スカートの裾をギュッと握り締める。


「何度やっても、結果は変わらない。『あの化物・・・・』が、全てを壊してしまう、みんな殺されてしまう……っ。もう、大切な友達が死ぬところを見たくない。もう、こんな地獄のような合宿をやり直したくない。もう、いっそのこと……終わってしまいたい……ッ」


 ソフィアの絞り出すようなかすれ声が、生徒会室に痛々しく響いた。


「最初の挨拶で、私達王国聖女学院に帰れって言ったのは……」


「……むなしい悪足掻わるあがきの一つね。これまでいろいろとやってきた。……そう、本当にいろいろやってきたの。『首謀者』は突き止めた、『実行犯』もわかっている。でも、何をどうやっても、未来は収束してしまう。私の力では、奴等に勝てない……っ」


 目尻に涙を浮かべたソフィアは、心の声を――嘘偽りのない願いを口にする。


「……私が聖女様の転生体だったら、彼女みたいに『全てを捻じ伏せる絶対的な力』があったら、みんなを助けることができるのに……っ」


 あまねすべてを救済する力、神をも恐れぬ最強の力。

 彼女が欲していたのは、そういう物理的な力だ。


 悪役令嬢になりたい聖女――ルナ・スペディオ。

 聖女になりたい悪役令嬢――ソフィア・スノウハイヴ。


 二人はまるで鏡合わせのようだった。


「今回のループはもう駄目、ここまで来たら奴等の『計画』は止められない。だから、きっとまた死ぬ、私だけじゃない、大勢の人がたくさん死ぬ……ッ」


 ソフィアの悲痛な叫びが響き、その瞳から一筋の雫が流れ落ちる中――我らが聖女様はグルグルと目を回していた。


(ぱ、完璧再現パーフェクト・ムーブ……っ。ソフィアさんは今、『悪役令嬢という概念』を完璧に再現している……ッ)


 公爵令嬢という恵まれた地位・悪役令嬢ぜんとした美しい容姿・破滅を目の前に奮闘する姿勢、そして何より、特異天恵ユニークギフト破滅回避バッドエンド・エスケイプ】というタイムリープの力。


(……か、勝てない……っ)


 ルナは生涯で初めて、肉体からだの芯が凍る『本当の恐怖』を覚えた。


(ソフィアさんは、悪役令嬢になるために生まれてきたような存在、こんな化物に勝てるわけがない……ッ)


 300年前、あらゆる魔族を恐怖のどん底に叩き落とし、大魔王さえほうむり去った聖女が、絶望に体をすくみ上がらせた。


 それほどまでにソフィア・スノウハイヴという少女は、『悪役令嬢』として完成していたのだ。


 悪役令嬢という『アイデンティティ』の喪失、ルナの中で『大切なナニカ』がポキッと折れた。


「……私の悪役令嬢ゆめを……取らない、でぇ……っ」


 彼女はショックのあまり意識を失い――。


「えっ……? ちょ、ちょっとルナさん……どうしたの、大丈夫っ!?」


 突然、泡を吹いて卒倒する聖女様に対し、ソフィアは慌てふためくのだった。

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