極秘資料4:G県警 ヒルマタイシ警視監宅より回収した資料より一部抜粋

  <20XX年6月30日>

 早朝、フィールドワークに来たという某大学の学生が怪異を祀る神社の注連縄を損壊させるという事案が発生。監視役より連絡があったのが同日正午、定例のお参りの際に確認したとのこと。


 把握の遅れは致命的であり、あろうことかユキシロサマは既にお目覚めになられた後。余程にお怒りの為か監視役2名が犠牲となったが、以後も被害は拡大する一方。止むを得ず各所に潜り込んだ同胞に連絡を取る。



 <202XX年7月14日>

 警察の捜査により対象の特定は程なく完了。既に全員が呪われており、今日漸く最後の餌をお召し上がり頂けた。若い肉にユキシロサマは大変ご満足な様子。ついでに事態収束の為に県外から来た来訪者を献上したが、コチラは些か高齢の為かご満足頂けなかったようだ。


 最後の餌として今回の行方不明事件を独自に捜査し始めた刑事を選定する。非常に優秀だったらしいが、制止を聞かず調査を続行した為、口封じを兼ねた決断である。当該人物の情報にユキシロサマは大変にお喜びのご様子。この分ならばお怒りが静まるのは時間の問題であろう。



 <202XX年7月16日>

 おかしい。呪われた人間を全員捧げた筈なのにユキシロサマが休まれる様子が無い。行方不明者は以後も増加し続け、隠し通すのも限界に近い。違和感はあった。我々が直接ユキシロサマを目にしたのは今回が初めてだが、先代から伝え聞く話と容貌が余りにも食い違っていた事だ。疑うべきではないが、しかしどうにも腑に落ちない。



 <202XX年7月17日>

 何という事だ。キヨタの呪いを聞いた私は全てを理解した。ヤツは、今まで信じていたのはn(文章はココで途切れている)

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