闘い

第6話

それから、歩たちのチームは練習を重ね、だんだんと強くなっていった。


ドドーン、パンパン


大きな対戦場に、朝から盛り上がる挑戦者たち。全てのチームが、今日に向けて練習を重ねてきた。どこのチームも、チキュウ行き代表を他のチームに譲る気はない。


歩たちのチームの出番は、10番目。対戦直前まで、準備運動をするチーム、仲間同士で練習するチームなど、会場は熱気で溢れている。


ピッピー


笛の音がなる。トーナメント戦第1回戦が始まった。両チームともはげしく闘い、接戦が続いた。とうとう勝負が決まった。

勝ったチームは喜び合い、負けたチームはひどく悲しんでいた。


勝ちか負けかは最後まで分からないって、こういうことだったんだ……


飛車くんが元気づけてくれた言葉がよみがえってくる。


とうとう出番が来た。なんと相手は、歩の父と母が一緒に入っているチームだった。歩はびっくりしたが、すぐに真剣な顔になった。


「それでは、トーナメント第10回戦を開始します。」


ピー


とうとう笛が鳴った。

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