第3話

「はぁーーー」

歩は、布団にもぐると、またため息をついた。

一人ぼっちになると、どうしても良くない方に考えてしまう。


『はい、ため息41回目だよ。お歩くん』

って、飛車くんが出てきそうな気がする。

目を瞑りながら、今日あったことを思い返した。


今日、学校で対戦をしたのだ。住民たちは、学校で日々練習をし、力をつけていく。それで、

僕たちのチームはボロ負けしてしまったのだ。


歩たちのチームの部屋で、飛車くんは言った。

「まあ、今日はたまたま負けちゃったけれど、次頑張ろう!!」


「たまたまじゃない……」


歩が小さな声で言った。


「え?」

「たまたまじゃないよ!僕さえいなければ糧たんだ!!僕さえ……」


「ちょっと待ってよ!」


飛車くんの声ももう耳に入らない。走りながら、歩は暗闇に包まれていって……


「はっ!」

気がつけば空は明るかった。チュンチュンとスズメが鳴いている。いつの間にか寝てしまっていたようだ。


1階におりてみると、お父さんが朝食を食べながらテレビを見ていた。歩は、いつもはニュースなど見ないのに、なぜかテレビの画面にひきつけられていた。


★★★★★

この物語を読んでくださりありがとうございます。歩は、本当は9枚ありますが、主人公の歩はそのうちの1人(枚)という設定です!

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