お断り

乗れるもの

開門してスマホでタッチして入場をする和真かずま実夢みゆ、娘の柚希ゆずき。まずは何のアトラクションに乗るのかなと思ったら何故かお土産屋に向かう。


見失わないようについて行くとカチューシャをどれにするか悩んでいてあれもかわいい、これもかわいいと物色をしている。パパもカチューシャ付けてと柚希ゆずきからの要望。特に意味はないがオルメルのカチューシャを取る。


パパの和真かずまはオルメル、ママの実夢みゆはシェリーメイ、娘の柚希ゆずきはミッキーのカチューシャをそれぞれ購入して頭に付けて園内を歩くことになる。


たまたまなのか周年記念のポップコーンが販売されていてそれを柚希ゆずきの首からかけて歩いていた。アトラクションには身長制限があり、小さい子どもは親の膝に乗せなきゃ乗れないアトラクションやそれでもダメだという物もある。


基本的に和真かずまの苦手なジェットコースターは身長制限の対象となる物が多く、それを言い訳に乗らないという選択肢を取ろうと目論んでいた。


娘の柚希ゆずきが乗れるものを優先してホーンデッドマンションやシンデレラのフェアリーテイル、ウエスタンリバー鉄道などを乗った。ジェットコースターが苦手であまりテーマパークには来ないパパの和真かずまでも楽しめる。


途中でパレードを見た後にお昼ご飯を食べながらゆっくりしていた。満足そうな顔をしている柚希ゆずきに対してイマイチ満足をしていないママの実夢みゆがいた。


ここまで待ち時間も差程なくスムーズに回ることが出来たが、ママの実夢みゆが乗りたいと思っているジェットコースターが待ち時間が長すぎて少しプリプリしている様子。


それだけ人気のアトラクションなのかもね、そう言う柚希ゆずきにそうだねと機嫌をしずめてくれてトゥーンタウンに行ってミッキーと写真を撮りに向かった。


ミッキーと写真が撮れるところにやって来た。待ち時間の表示は2時間以上だが、娘の柚希ゆずきがどうしても撮りたいと自己主張をして並ぶことになった。


ポップコーンを頬張りながら保育園での出来事を聞きながら煌希こうき君はイジワルされていないかなど色々と話をしていた。


話していると経つ時間があっという間で遂に次が自分たちの順番が回ってきた。実際のミッキーはかわいくて写真を撮り終わったあとに頭を撫でられた娘の柚希ゆずきは嬉しそうに部屋を後にした。


暗くなってきたからそろそろ帰ろうかとパパの和真かずまが言うと、夜のパレードもあるしまだまだアトラクションも乗り足りないからと園内に留まることになった。


夜のパレードを観終わった後に空いてるジェットコースターを見つけてはアレに乗ろうと無理やりビックサンダーマウンテンに乗せようとしていた。


冷静にジェットコースターに乗りたくないと言いつつも勝手に並んでいて付いていかないわけにはいかなかった。


「無理やりジェットコースター乗せてどうなっても知らないからね。運転出来ない状態になったら帰りママが運転して帰ってよね」


運転することが苦ではないママの実夢みゆにとっては容易たやすいごようだった。終わったあとは公言していた通り、バパの和真かずまは運転出来る状態ではなかった。


閉園時間になり、外に出てパパはジェットコースター乗れなかったりとかわいいところかあるのって娘の柚希ゆずきに告げ口していた。


あまり余計なことは言わないで欲しいのになと思いつつも口にすることは出来なかった。

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