お引越し

便利な時代

今、住んでいる家から新しい家までは隣の地区になるが、車で15分の距離になる。今までは蘇我そが駅の東口に住んでいた。そのため、西口に行く機会がほとんどなかった。


同じ駅でも東口と西口、それだけでも見える景色が全然違って和真かずまたちが住むことになる西口にある中古マンションの方は再開発が進んでいてこれからもっと発展するなと実感をしていた。


住所変更などの手続きは市役所に行って行わなければならないが、運転免許証のように公的な物として扱われるようになった。コンビニで住民票を出したり、口座開設や券校保険証の代わりにもなる。


以前ならば市役所に行って諸手続きしなければならなかったが、最近はマイナンバーが全国民に交付されてだいぶ便利になった。


幼稚園だったら通学バスで家が変わったからと伝えなければならないが、保育園の場合は基本的にバパの和真かすまかママの実夢みゆ、どちらかが送り迎えをすれば済むから家が変わったことを伝えるだけ。


子どもが保育園の送り迎えをしなければならないとバレエ教室に伝えるとシフトを調整をしてくれたり、もっと近すにバレエ教室が出来たら優先的に話を進めると理解を示してくれた。


周りの理解もあって、自分たちのやりたい仕事に従事してかわいい柚希ゆずきにも恵まれまさに順風満帆じゅんぷうまんぱんな生活を送っていた。


同じ蘇我町そがまちの引越し代でもかなりする。ネットで調べていてもあまり変わらない。お互いに仕事先で引越し先で働いている人がいないか聞いたりしていた。


実夢みゆのバレエ教室に通う生徒さんのお父さんが引越し屋で働いていて、今度引越しをする話をしたら旦那さんに伝えてくれるとスムーズに話が決まった。


土曜日、家に来てもらい見積もりを出してもらってそこから2割引してもらいそのまま引越しの手続きを行う。


中古マンションを購入してから引越しをするまで1ヶ月近くかかってしまったがその浮いた分を旅行やちょっと豪華な食事に使えばいいかなと考えていた。


引越しをする日に不動産屋に行って、前の鍵を渡して新しい鍵を受け取って新居に向かう。


新居にひと通りのダンボールや洗濯機、冷蔵庫、テレビを付けてもらって生活が出来るような状態にしてもらってから引越しの挨拶あいさつにお菓子をそれぞれ渡しに行く。


3LDKと広い家の上、街の様子を見渡すとこれから発展すると考えると地価も上昇するだろうなとパパの和真かずまは考えていた。そろそろ柚希ゆずきにも兄弟がいても面倒をみてあげられるのではないかと話し合っていた。


慣れない新居にも順応じゅんのうしようとしている柚希ゆずき。近くの公園に遊びに行くと自分より小さい子にも積極的に声をかけて一緒に遊ぼうと誘っている様子を和真かずま実夢みゆだった。


柚希ゆずきに男の子だったら、女の子だったらどんな名前を付けたいか。もし自分の弟か妹になる子の名前を家族の1人として考えていた。

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