家電になった男

日比谷野あやめ

家電になった男

 建物の中に入ると、心地良く暖かい風がどこからともなく吹いてきた。外は激しく吹雪いているというのに、桜色の内装と相まって、季節はまさに春だった。歩くたびにぶおんぶおんという機械音が自分の少し先で聞こえる。どうやら動きに合わせて空調が付いているらしい。心なしかTシャツジーパンビーサンの自分でも歓迎されているように思えた。

 ふと、前に壁が現れた。行き止まりということか。右手を見ると、ドアらしきものがあった。だがドアノブらしきものはどこにもない。よく見てみると、ちょうど自分の目線の位置に、パネルのようなものがある。黒い液晶パネルはアンチグレアで、不意に映った自分の姿に落胆しなくてすみそうだ。気になって触れてみようとしたその瞬間、ドアが音もなく左にスライドした。どうやら扉ではなく自動ドアだったらしい。


「だ、誰だ!」


 冷蔵庫やテレビはもちろん、テーブルや椅子、除湿機や電子レンジ、パソコンなどありとあらゆる家電のある部屋の中に人がいた。180cmはありそうな、スリーピースを着こなした男だった。頭髪は七三分けでぴっちりとまとめられている。対して俺は、Tシャツジーパンビーサンという出立ちで、少し恥ずかしくなった。まさかこんな馬鹿げた求人に他の応募者がいるなどと考えもしなかったのだ。


「こ、こんにちは。あなたも……その、『バイト』に?」

「……早く帰れ。お前のような奴が来るところじゃない」


 彼はずっと俺に背を向ける形で何かをいじっていたようで、その手にはケーブルやらなんやらが複数握られている。彼はチラッと俺を見た後、また作業に戻った。真冬に薄汚いTシャツジーパンビーサンを履いているような下級の人間にはそれなりの対応しかしないという意思表示にしか見えなかった。


「あなたも応募したんですよね?日払い2000万円、未経験者のみ募集!ただ部屋で座っているだけでいい!」

 何やらケーブル同士を繋ぎ合わせている男に苛ついた俺は、彼の、クラシック音楽とお偉い方の愚痴と笑い声しか受け止めたことのなさそうな鼓膜を震わせるように大きめに言ってやった。


「あなたも応募したんですね!すっごく怪しそうなバイトなのに!こんな、薄汚れた、ホームレスみたいな人間が応募するようなバイトに!」


「……金が、必要なんだ」


 ポツリと呟いた。手は止まっていない。


「妹が病気で、どうしても金がいる。難病で、身体を満足に動かすことができない」

「ふうん、つまんね」


 何気ない一言だったが、彼の逆鱗に触れたらしい。


「なんだ!その態度は!」


 男は切長の目を吊り上げて、こちらに向かって怒鳴ってきた。視線だけで俺の後ろにある冷蔵庫に穴が空きそうだった。


「いやいや、悪かったって。そんなに怒るなよ。お前の妹さんが、少し羨ましいと思っただけだ。俺の周りにも、まだ若いのに貧乏で、働けなくて、『先がはっきり見えてる』奴がたくさんいる」

「それは、自業自得だろ?」

「もちろん、そういうやつもいる。でもさ、世の中には逆らえない流れってもんがあって、それに押し流されるとあっという間に俺みたいなはぐれものになっちまう」

「……」

「でも、あんたの妹さんはいいな。病気になってもお前に愛されてて、随分と金をかけてもらってるんだろ?病気……とかあまり詳しくないけどよ、難病ってことは治療をずっと続けてないと、命に関わるんだろ?あんたの妹さん何歳だよ?」

「……17歳」

「へぇ!17歳!楽しい盛りだろうな!」

「でも、ずっと閉じ込められたままだ」


 気まずい沈黙が流れる。と、と同時に俺に気を使ったのか、目の前にあったテーブルの下から椅子が控えめに出てきた。「どうぞ、こんなところで立ち話も難ですから」という中年の、それでいて品のある静かな高い女性の声が聞こえてくるような気がした。男の側にも椅子が出てきたらしいが、彼は座らなかった。俺は居心地が悪くなってとりあえず座った。すると今度は、信じられないことに、見た目は厚さ5cmしかないテーブルからカップとソーサーが出てきた!紅茶だった。ダージリンの香りが鼻腔いっぱいに広がって、自動販売機でペットボトルさえ買えない俺でも優雅な気分になった。なんだ、この建物は。空調といい、自動ドアといい、椅子といい、ウェルカムドリンクまで、物にしてはえらく気が利くじゃないか。目の前にいる男とは大違いだ。

 紅茶を呑みながら、俺は色々なことを考えた。彼は妹が病気だからここに来たと話していたが、その身なりからしてそれほど貧乏そうには見えなかった。シャツはキッチリとアイロンがけされているし、シャツの袖のボタン?にはなんだか綺麗な飾りもついているし、時計だって高価そうなものを着けている。妹の病気用の金などそれらを売れば普通に捻出できそうなものだ。こんな辺境の田舎、しかも得体の知れないバイトに応募する動機が分からない。どうして彼はここに来たんだろう。


「なぁ、あんた、本当に一体どうしてここに……」

「来るぞ」


 彼の声は俺の鼓膜に届く前に強烈な空気の振動によって消滅した。今まで経験したことのない空気の振動、というか圧縮だろうか?身体が空気の細かい波によって摩擦し、内側から激しい熱を持ち始める。電子レンジに入れられた食品は、みんなこういう目に遭っているのだろうか?悲鳴を上げることすらも出来ない。俺は地面に近づいた。と言うのも、俺に膝という部位があるか不確かだったからだ。俺がひざまづいたのか、ただ単に足が無くなっただけなのか。最後に感じたのは溶岩のような熱を媒介にして、床と俺の身体が一つに溶け合った、という感覚だった。




 ふ、と全てが無くなった。何も見えない。実験は終わったのだろうか?それにしても、何だか身体に違和感がある。それはそうだろう。あんなに熱波を浴びせられて、おかしくならない人間などいない。まず、呼吸が出来ない。肺が膨らむ気配もなければ、腹が引っ込む感覚もなかった。次に、そもそも身体という概念を感じられない。まぁ、あの瞬間に足は無くなったとして、残りの器官、腸や胃、心臓などの動きが全く感じられない。何となく痛いだとか、気持ち悪いだとか、心臓が脈打っている感じとかがまるで消え失せている。俺は、普段身体に毎秒毎秒細かい変化が起こっていることを初めて実感した。そして最後に、体が全く動かない。身体が動かせないのか、身体が無いから動かせないのか全く見当もつかない。

 怖い。一体俺はどうなってしまったのだろう?


 突然「視界」が目に飛び込んできた!そこには筋肉を使って瞼を上げるときの、あの引っ張られる感覚がなかった。俺はやはり死んでしまったのだろうか?「視界」から察するに、俺はひどく縮んでしまっている。地面から40cmくらいだろうか。目の前に、テーブルの足が見える。どうにか、他の所も見ることが出来ないだろうか?首を動かすように、「視界」が左に動くようにと念じた。すると、ぎぎぎ……という音と共に視界が動いた!どうやら「首」だけが自由に動くらしい。なんだか黒くて大きいゴミが見える。長らく、この部屋を掃除していなかったんだろうか?目を凝らそうとすると、視界が一気にズームアップした。これは……カメラということか?俺は監視カメラになったんだろうか?ズームすると、それがゴミなどではなく、キューティクルが剥がれ落ち、フケがそこらじゅうについた脂っこい自分の毛髪だと言うことに気がついた。よく見たら、ボロボロのシャツも着ている。俺は死んでしまったのだ。


 こうして自分の死体と対面する機械(機会)はそうそうないのではないか?死というのは得体の知れない、無が広がっていく現象だと思って随分恐れていたが、今こうして自分の死体と対峙すると、冷静に自分の現実を受け入れることが出来た。そうか、俺は死んだのか。至る所に傷の浮かんだ身体を見て、「よく頑張ったな」とどうしてか思った。

 俺は自分の死体から、「視線」を外し、右、下、上と様々なところを見てみた。部屋に広がるたくさんの家電たち。俺の向かい側にはテレビがあった。少しテーブルが邪魔で半分くらい映っていないが。電源が付いた。男が映っている。どうやら、男はテレビになったらしい。画面に文字が映し出される。「お前は今、自分が何者になっているか分かるか?」「そんなの分かるわけないだろ!監視カメラ?」声を出そうとすると、「俺」の髪の毛が揺れた。ん?髪の毛が揺れた?

「お前がどうなっているか見せてやる」

「テレビの彼」がそう言うと、この部屋の映像を映し出した。えーと、「俺」が映っているのがここだから、そうすると俺は……。



 部屋の片隅にある小さな扇風機。それが俺だった。


 死んだのではなかった。俺は家電として第二の生を受けたのだ。


「実験は成功だ!!!」


 どこからともなく声が聞こえてきた。俺の家電としての性能は悪いらしく、ぷつぷつぷつというノイズが間に挟まってくる。しゃがれた爺さんの声だろうか。


「ふふふ、君たちは無事、私たちの仲間になったわけだ」


 爺さん(?)は随分と嬉しそうだ。私たちの仲間ということは、この爺さんも家電なんだろうか?


「おい、どうしてこんなことをしているんだ!?」


 俺は問いかけたかったが、自分からは少し強めの風が吹いただけで何も聞こえなかった。焦ったい。意思疎通ができないと言うことがこんなにももどかしいとは思わなかった。人間の「俺」には声を発する権利が、発言する権利が当たり前のようにあったのに、俺はそれを使わなかったことを後悔した。もっとたくさん言いたいことを言っておくべきだった。俺の持ち物を隠すのをやめろ、牛乳の紙パックの角を潰すのをやめろ、パシリにするのをやめろ、給料を上げろ……言うべきことはたくさんあったはずなのに。まぁ、今はもう家電だし、後悔しても遅いのだが。


「ふふ、君、AI家電を知っているかね?」


 なんだかご機嫌そうな声だ。いや、俺の声聞こえてるんかい!


「ま、管理者である私は、家電たちの声を変換する装置をもっておるからの。それより、さっきの質問に答えてもらおう。君はAI家電を知っているかね?」


「まぁ、知ってるけど……それとこれとは一体どう言う関係があるんだよ?」

「AI家電、それは持ち主の行動や習慣を学習して最適化していく理想の家電じゃな。しかし、急速に普及していかないのはなんでだと思う?」

「さぁ?どうだろうな?」

「クオリティがまだまだ低いからじゃよ。彼らは学習するのに時間がかかる。それに、彼らには人間の心がないから、あまり融通が効かない」


 まぁ、元々機械だったのだから、急に「人間の望むように動け!」と言われても難しいのではないだろうか?


「そこでわしはこう考えた。『もう最初から、人間を家電に入れたほうが話は早いのではないか』とね」


 話の雲行きが怪しくなってきた。どうしてそんな思考になるのか?


「待ってくれよ爺さん。AIの良いところっていうのは人間の言うことをなんでも聞くところだろ?なんでそれをわざわざ捨てに行くんだ?」

「確かにそうじゃな。AIは人間ではないから、人間の言うことをなんでも素直に聞くだろう。だが気が利かない。逆に人間は色々応用が効くが、なんでも言うことを聞くとは限らない。そこでだ、私は2つの良いところを合体させたのじゃ!」


「……つまり?」

「君は今、AIとのハーフになっておる。思考はそのまま人間。しかし、特殊な信号を与えることにより、こちら側で制御することができる。ま、AIを発展させることより、人間を制御することのほうが楽だった、というわけじゃな」


 試してみるかな?爺さんがそう言うと、スピーカーから何やらキーボードを叩く音が聞こえてきた。なんだろう。何も変わらないように感じるが……?そういえば目の前にあるテーブルの脚、とても暑そうだな……。とても汗をかいていて、「顔」も赤くなっている。俺が強い風を出してやれば、少しは涼しくなるだろうか……?俺は出来る限りの大きな「声」を出した。俺から強風が出る。良かった。これで少しは涼しくなるだろう……。ってなんだこれ!?


「どうじゃ?今は「目の前の物を自分の機能を使ってもてなしたくなる」という制限をかけたんじゃが、どうやら効いておったらしいな?」

「……」


 俺は爺さんの声を聞きながら、ここに入った時から今までを思い返していた。そうか、あの空調、あのドア、あのテーブルや椅子はこういった信号を出されて、自ら「おもてなし」を行っていたわけだ。


「それと君、腐っても日本人じゃのぉ。ちゃんとおもてなし出来るなんて、意外と接客に向いてるかもじゃぞ?」

 今更褒められたところでどうしようもない。もう俺は自由の利かない身体になってしまったのだから。


「なるほど、そういうことか。それで貴様は俺の妹も家電にしたんだな?」

「ん?どういうことかの?」


 は?今まで黙っていたと思ったら、「テレビの彼」は一体何を言い始めたんだ?こいつ。


「惚けるな。貴様の実験の、最初の被害者だ!」

「あぁ!彼女か!彼女なら元気にしておるよ!ほら、ご挨拶しなさい、香織」


 いや、話の展開が急すぎないだろうか。彼の妹は病気ではなかったのか?俺が話から取り残された時、建物全体に振動が走った。ごごごご……という音が響き、蛍光灯は点滅し、ドアは勝手に開いたり閉じたりした。まさか……。


「まさか、お前の妹って、この『建物』のことか?」

「あぁ、家電に取り込まれたかと思っていたが、まさか建物全体だったとはな……」


 なるほど。つまり、彼は家電にされた妹を助けるためにわざとここへと来て、彼女を制御しているメインコンピュータを破壊しようとしていたわけだ。だから、入ってきた時、あんなにケーブルを取っていたのだ。


「ふふ、今では彼女も優秀なAIじゃ。私の言うことならなんでも聞いてくれる。最近は、人間の意識を実体から分離する手助けもしてくれるのじゃ♪もちろん自主的にな。彼女は私の第一の成功作じゃ!」


 それは機械で制限した上での自主性だろう!彼女の意思じゃない!でも、そんな言葉は文字通り空気となって消えた。さっき制御されてわかった。あの制限信号と自分の意思は全くもって区別がつかない。あの電波を受けると、どうしても「おもてなし」せずにはいられないのだ。自分が操られてることにも気づかない。それくらい、深く自分の中に入り込んでくるのだ。


「……貴様!メインコンピュータはいつでもこちらの制御下における。建物ごと破壊することもできる!彼女を……香織を自由にしろ!」

「それは無理じゃ。『香織』はメインシステムに深く食い込んどる。メインコンピュータが死ぬ時が、彼女の死ぬ時だ。……私を恨むかね?それはどうぞご自由に。私を殺すかね?それもご自由に。その場合は彼女の意思も消え失せるがね」


 テレビの彼は眉間に定規が挟めるくらい険しい表情をしていた。自分の愛する妹はもういない。現に「おもてなし」をしてしまった俺の姿やさっきの「ご挨拶」を見た彼にだって分かるはずだ。しかし、それが彼女である可能性をもつ以上、やはり破壊するのは躊躇われるのだろう。


「せめて、他の人たちは自由にしてやってくれ」

「無理じゃな。本体は別のところで再利用しとるし」


 あっけらかんと爺さんは言った。本当にこの爺さんには倫理観がない。

 すると今度は一転、彼がとんでもないことを言い出した!


「……っ!じゃあ、せめて、彼だけでも自由にする」

「は?今なんて?」

「だから、お前だけでも自由にする!お前はまだ身体があるから、もしかしたら戻れるかもしれないだろ!?」


 いや、ちょっと待て。俺はしがない普通のホームレスだぞ?生きてても仕方のない、人の役に立つこともないクズだぞ?


「いやいや、俺ホームレスだよ?人の役に立てるわけないじゃん!?」

「そんなのはどうでもいい!お前の人生なんかどうでも良いんだ!ただ、このマッドサイエンティストに抗った、その証拠が欲しいんだ!」


 なんだかきっぱり言い切られて逆に清々した。なるほど、確かにそれなら俺にも出来そうだ。だって、その役割を果たすにはただ生きていけば良いのだから。そして、この出来事を語り継いでいけば良い。まぁ、信じる人は少ないとは思うけれど。


「いいぜ。俺が生還者第一号になってやる」

「本当にうまくいくかのう?」


 揶揄うような爺さんの声にテレビの彼は片眉をあげて笑った。


「そんなの、やってみなけりゃわからない」



「で、戻ってきたのが俺ってわけ!」

「先輩の話なっが〜!てかそれ絶対嘘ですよね?」


 都内の有名ホテルのスタッフ控え室で、男2人が話している。2人とも口調は砕けているものの、髪はきちんと横に流し、制服はズボンまでアイロンがけしてあり、その靴は新品のように磨き上げられている。


「本当の話だぞ!?マジで俺死んだと思ったんだからな!?」

「んで、あの後どうなったんですか?」

「俺は人間に戻った時、命からがら逃げ出した。3分後くらいに研究所が爆発したからマジで危なかったわ!」

「でもそんなニュース見たことないですよ?」

「だって、田舎だぜ?ニュースになるわけないだろ?それに、ここだけの話、あの爺さんは政府に色々援助してもらってたらしいぜ?」

「え、マジすか?」

「そりゃお前、人間を制御する機械なら誰でも欲しいだろ?」

「じゃあ、政府がニュースをもみ消したってコトっすか……?」

「そういうことだな。あ、これでお前も共犯者な?」

「えぇ!?そんなの嫌っすよ!!!」


 泣きべそをかく後輩に彼は笑う。ホームレスだった頃とは比べ物にならないくらいの明るい笑顔。


「冗談だよ。それよりお前、もうすぐ休憩終わりだろ?早めに行ったほうがいいんじゃないか?今日団体のお客様が来るだろ?」

「あ、そうでした!……佐藤さん」

「なんだよ」


 後輩の真剣な眼差しに、佐藤はたじろぐ。


「さっきのこと、政府にチクらないでくださいよ?」

「なんだよ、お前!そんなことしたら俺が殺されちまうだろ?」

「へへっ、冗談です」


 じゃ、と後輩は休憩室を出て行った。


「あ、佐藤さんいた!」

「あれ?村井さんどうしたの?」


 村井さんと呼ばれた彼女は、佐藤を見つけると頭を下げた。


「パワハラの件、本当にありがとうございました!」

「何なに?顔を上げてよ村井さん。あれくらいどうってことないよ。村井さんの立場じゃ言いづらいもんな」

「佐藤さん……」


 村井は佐藤を尊敬の眼差しで見つめた。その目線を、佐藤は少しくすぐったく感じた。


「またなんかあったらいつでも言ってな?給料あげて欲しいとか、もっと休みが欲しいとかさ!要求はどんどん口に出さないと!俺たちの権利なんだから」

「はい!ありがとうございます!」




 佐藤は休憩室を出た。彼は今日もホテルのロビーに立ってお客様をお迎えする。さて、その「おもてなし」は彼の意思かそれとも……。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

家電になった男 日比谷野あやめ @hibiyano_ayame

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ