第206話 ◆その夜1
玖命――――という訳で、月刊Newbieさんから取材依頼がきたんですが、どうされます?
Rala――受けましょう!
血みどろ――いよいよだな!
たっくん――羽織クリーニング出しとかなくちゃー!
四条棗―――なぁ、これ、本当に私も受けるの?
(取材まではOKだとして、写真はNGにしておくか。普通のグラビアはいいって川奈氏は言ってたけど、いざ写真をOKしてしまうと、川奈さんが受けてしまう可能性がある)
Rala――何言ってるんですか!棗さんのおかげで今の【
血みどろ――何かあったら俺様たちが守ってやっから大船に乗ったつもりでいるんだな!
たっくん――私と後輩くんの名前を見て仕掛けてくる輩はいないんじゃないかなー?^^
四条棗―――私もクリーニング出すか
Rala――いいですね!お二人の名前のおかげで、代表である伊達さんの名前が一層不気味になりますね!
血みどろ――玖命の実力は姫天でバレちまってるからな
Rala――まだバレてませんよ!もうすぐバレるんです!
たっくん――あ、もうバレてるみたいだよー^^
たっくん――たっくんさんがリンクを添付しました。
【速報】姫天に登場した刀使い!特定班がクラン命謳の代表と断定!命謳には鳴神翔と川奈らら、更には元インサニアの山井拓人も!?
「うわぁ……たっくんの移籍ニュースが更に掘り下げられちゃったか……
玖命はリンクをタップし、ニュースを覗く。
そこには様々な憶測がコメントに書かれていた。
――命謳って何て読むの?
――めいおう。HPのリンク読めばわかるだろ。この戦闘員、見た事ないな?四条って誰か知ってる?
――天恵紹介も書かれてないよね?ユニーク?
――ららちゃんと棗ちゃんですか……今後が楽しみですね。
――↑同意
――あの動画の刀使いがこの伊達ってやつなら、少なくともSランク以上の実力があるって事だよな?
――どう見ても一致だろ。てか、ららちゃんと棗ちゃんの全身写真ないんですかね?早くしろください。
――姫天のいっちゃんが、いつも月刊
――srd
――こういうのってやっぱKWNが金積んで愛娘の周り固めた感じ?
――宗頼くんがそういうのやるようには見えないけどなー
――そこらへんもNewbieが突っ込むんじゃね?あそこの版元KWN堂だけど親会社にもしっかり噛みつくし
――鳴神とかどうやって雇うんだよ。あいつ金に
――チャーシュー一枚に靡いたって都市伝説なかったっけ?
――味玉じゃなかった?
――替え玉って聞いたけど?
――それより山井だろ。この前インサニアの公式とレスバしてたろ?
――インサニアが引き抜かれた!って騒いで、山井が追い出された!って騒いだやつだよな?
――そうそれ。
――結局、山井が「飽きた」とか言って終わってたな
――でも、それなら、山井が代表になるんじゃね?実力的に考えて。
――知り合いの天才に聞いたら、動画で見た限りだとギリギリ
――んじゃ将来性見越してって事?
――それなら鳴神じゃね?
――それはない
――絶対にない
――ありえない
――そんなに鳴神ってやべーの?
――Aランク時代、はぐれのドタマかち割って派遣所に突きだしまくってた伝説があったな
――Bランク時代に、態度の悪い警官と言い合いになってパトカーに追いかけられてたろ。
――あれには笑ったわ。鳴神が町内一周して、そのパトカーに対して職質してたよな?まぁ、喧嘩両成敗って事に落ち着いたらしいけど。
――Cランク時代に、目の前で一般人のバイクが盗まれて、追いかけて捕まえたけど、被害者に犯人と見間違われてたな
――そりゃ被害者が悪い
――新聞に「また鳴神!」とか「またまた鳴神!」とか書かれてて、どんどん「また」が増えて最終的には裏面まで「また」が伸びたとか?
――ありゃ、新聞社の完全な悪ふざけだろ
――え、そんなやつ御せるの?この代表
――無理じゃね?幸薄そうな顔してる
――来年にはハゲてそう
――かわいそう
――いや、でもららちゃんと棗ちゃんが両サイドにいるんだろ?許せん
――許せん
――許さん
――アンチ伊達が誕生した瞬間だった。
「……これは、酷い……」
Rala――翔さんの話、都市伝説の部分は本当だと思います
血みどろ――全部本当だっつーの!
たっくん――やったー!私の事、書かれてるー!!
四条棗―――アンチ伊達……きゅーめーっていつもツイてないよな
Rala――伊達さんなら大丈夫です!
血みどろ――俺様たちの代表だしな!
たっくん――玖命、ガンバレー^^
四条棗―――とりあえず取材はOKで返しておくわー
「前途多難……だな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます