第4話待って……
我が施設の夕飯は2つに分けてます。
4時からが介助が必要だったりする方。
5時過ぎが通常の夕飯となります。
ただでさえ、食べたことをキレイに忘れる方ばかりなので早飯のときは我先にと食堂へおしかけてくる…。
介助しつつ、その方たちを食堂から出しつつ(食堂にいるとご飯はまだかと騒ぎ出しあげく喧嘩になるので)、スキあらば施設から脱走しようとする方を施設に戻す、という実に濃い時間。あの手この手で利用者様を説得します。
いつものようにスルッと出口から出ようとしたYさんのお尻をなんとかキャッチ。帰る!を連呼。こうなるとどうしようもなくなるのですが……。
私『ねえ、一緒に稲刈り行くって約束したやん。忘れた?私、用意してたのに。先に行くと?』
Yさん『そうやったな。ゴメンな』
そそくさとUターンし長椅子に座りテレビを見始めるYさん。
今度はSさんが飯はまだか?と。
5時ね。って言ったのに…と心の中でため息。少し考えて
『今、田植えに使う稲の苗作ってるから待って』
あなたとのきゃっちぼーる 神稲 沙都琉 @satoru-y
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