第3話まだ、スタッフ
デイサービスへの応援。
同じ建物内ですが全く違う職場。
私の所属先は特別養護老人ホームという施設だけあって寝たきりの方が大多数。
一方、デイサービスはほぼ、自分のことは自分でできる方がほとんど。全面的に介助が必要って方もいるにはいるのですが、数人です。
という利用者様の違いもあって、同じ介護の仕事とはいえ、やることが全く違います。
何度か応援にいってるので利用者様もスタッフもみんな顔見知り。
苦手なK主任がいますがほぼ皆さんとはよく話しをする仲です。
中でも、YさんとKさんとはお互い冗談を飛ばし合うほどの仲です。
さて、挨拶をすませ仕事を開始。
案の定、K主任は目も合わせずガン無視。この人、挨拶しても返したことはないしでやっぱり苦手ですね。
利用者様のリストを見ててビックリ。
Yさんの名前がある!
Kさんをつついて、リストを指差す。
「ああ、まだ自分はそう思ってるからあわせてあげて」
タイムカードも下駄箱もそのままあるよ。けど、最近私服できてるよね。
Yさん『風呂入って帰ってるんよ。お昼もみんなと食べてる』
って言ってっけ。そういうことか。
その日一日、スタッフとして一緒に仕事して。相変わらず、同じように利用者様の相手をしてるのをみてたらホントなんだろうかと、思うけれど。
やっぱり利用者様なんだよね。
普通に他の方と、お茶タイムやレク、リハビリなどをしてる。
スタッフも違和感なく、誘導して。
切ないなあ。
帰り。
乗るバスを割振りしてるとき。
真っ先に乗りたいバスにブッチ切り無視で乗っちゃったYさん。
大丈夫!ってみんな大笑い。
バイバイって手を振ってご機嫌で座ってました。
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