第33話 いつかのどこかで私はこの戦いを振り返る

xx/xx xx:xx 西永都 どこかのカフェ


「ええ。そうなんです。何というか……新先輩に対して不思議な気持ちになって。ええと、こんなこと言ったらアレなんですけど。創造主(かみさま)を見ているようだなって。だって、ビルを叩きつけて攻撃した後は大雨ですよ。それがだんだん固形になっていって大きなつららがたくさん空から降り注いで。そんな世界の終末みたいな光景なのに彼は笑ってて。何か新しい世界のはじまりの日、みたいだなって。多分少しずつ彼のことは尊敬し始めていたんですけど、あの時が決定的だったような気がします」

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