Case3-5 少女

 そして、まもなくして事件は起こる。


 壁伝かべづたいに進んでいく少女。その後ろをつける何者かの影が一つ。


 闇に目が慣れないうちにたどり着いた少女は、そのまま扉を開けっぱにして中へ。暗い廊下に、卵色の光が差し込んだ。

 急に刺さったまぶしさにまぶたしかめ閉じながら、座に腰掛けた少女は、ただでさえ眠気が残っていたためか、そのまま睡魔に襲われ船を漕ぎ始めた。

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