第7話 終わりの始まり。

 「「……」」


 彼は彼女の後ろを無言で着いていく。


「……ねえ」


 彼に彼女は声をかける。


「?」


 彼は彼女に声に反応する。


「……私のこと怖いとか恐怖はないの?」


 彼女は彼に質問する。



 彼はすぐに答える。


「……そう」


 彼女は軽くうなずく。


「ただ、違和感はありますね」


 彼は彼女に言う。


「違和感?」


 彼女は立ち止まる。


「……何をしたいのかがわからないことに違和感がありますね」


 彼は彼女に素直に言う。


「それは行けばわかることだよ」


 彼女は答える。


「「……」」






 しばらく歩いていると大きな古びた門があり彼女は軽くふれて開けた。


「着いたよ」


 彼女は彼に声をかける。


「こ、これは?」


 彼はつくと大きな台座に小石ぐらいの物がおかれていた。


「これが生命石よ」


 彼女は言う。


「え?」


 彼は台座に置かれた生命石と言われた物を見て驚いた表情を見せる。


「見た目とは違った感じかな?」


 彼女は彼の瞳を見る。


「見た目がこんな小さい物なんですね」


 彼は生命石を見て彼女に言う。


「近くに行こうか」


 彼女は彼に言う。


「……」


 彼は無言でコクりとうなずく。


「「……」」


 2人は台座に近づいていった。


「……」


 彼女は台座に置かれた生命石を持ち始める。


「はい、どうぞ」

「?」

 彼女は彼に生命石を手渡した。


「なんだか(本当に生命石かな?)見たいな顔してたからね」


 彼女は笑顔で彼に話をする。


「……」


 彼は生命石にさわった。


「さよなら」

「?」


 彼の見る景色が歪んでいき彼の存在が消えた。


「君が現実に帰ることが出来る理由は……」


 彼女は無表情で話をする。


「君はこの世界では部外者だからだよ」


 彼女は笑顔になる。



 彼女は独り言のように呟いた。


 



 


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る