第5話 彼女は今現在の世界を語ります。
「世界が滅ぶ?」
彼は彼女の言葉に疑問な表情になる。
「そうだよ」
彼女は笑顔で答える。
「どうして、世界が滅ぶの?」
彼は素直に彼女に聞く。
「生命石が残り1年ぐらいで砕けそうだからよ」
彼女は笑顔で答える。
「生命石?」
彼は気になる単語が出て疑問に思う。
「生命石はこの世界の心臓部みたいなものだね」
彼女は言う。
「直すことも止めることは出来ないの?」
彼は彼女の表情を見る。
「無理ね」
彼女は即答する。
「どうして?」
彼は彼女に聞く。
「賽は投げられた以上は止めることは出来ないの」
彼女は笑顔で言う。
「?」
彼は彼女の言葉に疑問に思う。
「きっかけは君たちの転移よ」
彼女は彼の目を見る。
「転移?」
彼は疑問に思い彼女に聞く。
「外部から転移で呼び出すには相当な力が必要になるの」
彼女は無表情で言う。
「……」
彼は無言で彼女の話を聞く。
「……人の力だけでは外部から転移で呼び出すのは不可能」
彼女は彼の表情を見て話をする。
「……つまり生命石を使って王女様が呼び出したということ?」
彼は彼女の瞳を見る。
「そうだね」
彼女は笑顔で答える。
「王女は外部から転移して呼び出すことで世界が滅びるきっかけになることは知らないから使ったんだよね?」
彼は彼女に聞く。
「知っていても転移は使っていたと思う」
彼女は無表情で彼に言う。
「どうして?」
彼は彼女の瞳を見て聞く。
「仮に何もしなくても
「?」
彼は彼女の説明に疑問に思う。
「人間側は現在、敗戦が濃厚な状態であり王女は外部から転移で呼ぶ方法で打開しようと考えたの」
彼女は彼に説明する。
「……それじゃあ、僕たちは呼び出されたのは無駄だったの?」
彼は真剣な表情で彼女の瞳を見て聞く。
「君は呼び出されたのは無駄じゃないよ🎵」
彼女は笑顔で彼の瞳を覗き返す。
「え?」
彼は戸惑った表情を見せる。
「だって君は」
彼女は彼にゆっくりと言い始める。
「……」
彼は彼女の言葉を待つ。
「私と
彼女は惚けた笑みで彼の瞳を見る。
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