第3話 彼女は甘く囁き彼を誘います。
「え?」
彼女の無邪気な笑顔と答えに彼は無意識に後ろに下がろうとする。
「はーい!ハグハグタイム」
「!!」
突然、彼は彼女に力強く抱きつかれる。
「……あの」
彼女に抱きつかれながら小さく彼は声をかける。
「いやだ離さないよ」
「……」
彼は彼女の言葉を聞くと言うことをやめ無言になり抵抗をやめた。
「ハグハグ🎵」
「……」
彼女が満足するまで彼はおとなしく待つ。
「ギューギュー🎵」
「……」
彼は顔を赤くして彼女が満足するまで待つ。
「ナデナデ🎵」
「……」
彼女に頭を撫でられ始める。
「転移!!」
「!?」
彼は宙に浮いた感覚と共に景色が変わった。
「え?え?」
彼は急に景色が変わり戸惑った。
「はいはい、今の景色を見て見て」
彼女は彼から離れて無邪気な笑顔で彼に言う。
「……」
彼は辺りを見渡す。
「!?」
見渡した場所を見ると広い平地に沢山の人が慌てたり争ったり悲しんだり怒ったりと感情が渦巻いていた。
「え?」
彼はどうして遠くから人々の感情の渦が見えたんだと疑問に思うと。
「私の能力であそこでおきている感情を共有させて見せてるのよ」
彼女は彼に説明する。
「?」
彼は彼女の言っていることに理解出来ずにいた。
「沢山の人が感情を出しているのは私が国という建物や能力全てを失わせたからだよ」
彼女は彼に笑顔で説明をする。
「ど、どうしてそんなこと!!」
突然、彼の口元に彼女の指先を当てられる。
「さっきも言ったように暇潰しだよ」
彼女は彼に笑顔で答える。
「……」
彼は口元を彼女の指で当てられていて言葉を出せずにいる。
「私が本当のことを言ったのは理解してくれたかな」
彼女は彼に口元に当てた指を離して彼の瞳を見た。
「……」
彼は無言でこくりとうなずいた。
「理解出来たなら改めまして聞いてね🎵」
「え!?」
彼女は不意に彼の目の前まで近づいて来た。
「やあやあ暇?」
彼女は唇がふれそうな距離で話をする。
「……」
彼は彼女の声と甘い香りでくらくらと酔ったような感覚になる。
「暇だったら暇潰しに世界滅ぼしに行こうよ」
「……」
彼は彼女の言葉に無言で頷いた。
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