第2話 彼女の行動原理
「……!?」
彼は彼女の言葉を聞いて驚いた表情を見せる。
「どうしたの?」
彼女は彼の表情を観察する。
「!?」
彼の視界が見え始めて彼女と目があった。
「よしよし、視力も回復したみたいだな」
彼女はブルーの瞳と綺麗な長いサラサラの金色の髪をしており、モデルのような体型と美しさで無邪気な笑顔で話をする。
彼女は白と黒の薄手の服をきていた。
「……」
彼女の甘々しい匂いと綺麗さに彼は見とれてしまい、言葉を詰まらせてしまう。
「どうしたの?」
彼女は彼の瞳を覗き込んで行く。
「……あ、なんでもないです」
彼は彼女の目をそらして下を向いた。
「あら、そう」
彼女は気にする様子なく笑顔で彼を見る。
「……それより、さっき言ったことは本当ですか?」
彼はゆっくりと呼吸を整えて彼女に聞く。
「君の呪いを解けてるのは見ての通りでしょ」
彼女は笑顔で答える。
「呪いではなく、ついでに国を滅ぼしたと言ったのは本当ですか?」
彼は彼女の瞳を見て話をする。
「うん、本当だよ」
無邪気な笑顔で彼女は答える。
「……冗談です!?」
「はいはい、なでなでタイム🎵」
突然彼女が彼に抱きつき胸を押し付けて頭をなでなでし始める。
「……」
彼は彼女の甘い匂いと胸のやわらかさと頭をなでなでされて行き眠くなるような感覚になる。
「とっても良い香りと匂いがして本当に良いね」
彼女は無邪気に頭をなでなでして力強く抱きしめていく。
「……」
彼は強く抱きしめられて意識を手放しそうになる。
「夢をどうぞ」
彼女は耳元で彼に言う。
「……!!」
彼は目を見開き驚いた。
「君が今見たものが私がしたことだよ」
彼女は彼の瞳を見た。
「……」
彼は彼女がしたことを映像のように見せられた。
「……安心して頂戴、君と一緒にいた人達は死んでないから大丈夫だよ」
彼女は無邪気な笑顔で話をし始める。
「え?」
彼は驚いた表情を見せる。
「国の建物を全て消滅させたのと能力を奪っただけだから最低限は生かしてあるよ」
彼女は悪びれた様子もなく無邪気な笑顔で彼女は話をする。
「……」
彼女の言葉を聞いて彼は真剣な表情になる。
「あ、でも王女様だけは呪いを解くために壊しちゃったけどね」
彼女は笑顔で話をし続ける。
「……どうして国を滅ぼしたの?」
彼は真剣な表情で彼女の瞳を見る。
「え?理由はないよ」
彼女は笑顔で答える。
「理由もなしに国を滅ぼしたの?」
彼は彼女の言ってることは理解出来ずにいた。
「……強いて上げるなら」
彼女は目を開き彼の瞳を見始める。
「……」
彼は彼女の言葉を待つ。
「私の退屈をしのぐための暇潰しだよ」
彼女は無邪気な笑顔で彼の瞳を見て答えた。
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