第8話 高校~大学の記憶

 さて、今回は高校から大学にかけての話。

 しかし、正直なところ、高校時代のことはあまり記憶にない。

 親が学校のある都会にマンションを買って引っ越してきたので、そこに移り住むことになった。もう学生寮にはいられないから。


 高校卒業後の進路を決める段階で、私は絵の専門学校に行きたかったが、親と教師から猛反対を食らう。画力を考えたら当たり前の話ではある。


 結局推薦で東京にある大学に合格し、上京。

 今度は大学の敷地内にある学生寮に入ることになるが……もうオチが見えてきましたね。

 基本的に、寮というものは夜中に集会を開くものである。寝る前に薬を飲んでいる私にとっては意識を保つだけで大変なのに、集会を仕切る役までやらされてはたまらなかった。

 結局寮生活というもの自体が合わなかったため、自分で物件を探して一人暮らしを始めた。


 一人暮らしは気楽だったが、たびたび薬を飲み忘れてしまうため、精神的に不安定になっていた。

 最終的に全部終わりにしたくなって、手持ちの薬を全部飲んでオーバードーズを狙ったが、結局意識を失ったまま外をさまよってしまい警察に保護される。母が北の辺境から急遽迎えに来てくれた。

 意識のない間、私が何をしていたのか母に聞いても教えてくれないし、なんとなく怖いので今も真相を聞けずにいる。


 そして、大学を卒業するまで就活に勤しんだが、面接で過度の緊張により何も喋れなくなる状態で結局内定をもらえず、北の辺境に帰ることになる。


 次回で多分ラスト。大学卒業後から今に至る話。


〈続く〉

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