キャンプデート④

 昨晩は私から由香里に迫り凄く満足している様子だった。だらしなく蕩けた表情を見ると私からするのも悪くないなと思ってしまう。これからは私からする回数を増やすのもいいかもしれない。


 そんな事を考えながら、朝の恒例行事を受けていた。途中声を抑えるのを忘れそうになったが由香里の口で栓をしていたので周りには気づかれていないと思いたい。


 朝の恒例行事が終わると、昨日由香里が言っていた川で水浴びをする。人気のない場所まで来て水を掛け合ったりキスをしたり、水着を脱ぎ交じり合ったりと色々し午前中が過ぎていった。昼食は鮎飯を作って食べることに、メスティンにお米と調味料を入れ鮎を焼き投入。炊き上がるまで由香里とスキンシップをし、出来ると一緒に食べ始める。


「おいしい!美波ちゃん家でもこれ食べたいかも」

「気に入ったの?じゃあまた作るね」


 うんと元気よく頷く由香里を見ながら私も食べる。美味しい、由香里が気に入るのも頷ける美味しさだった。次は調味料のアレンジとかもしてみようかな?


 そんなことを考えながら楽しくお昼ご飯を食べ終え、私と由香里は帰宅することに。午前中に遊び疲れたのか由香里は帰りの電車の中うとうとしていた。


「由香里今日はありがとう、楽しかったよ」

「美波ちゃんが喜んでくれて私も嬉しいよ…」


「うん、家に帰ったらお礼しないとね」


 半分寝ていた由香里と手を繋ぎ、無事家に到着すると由香里はソファで寝てしまった。由香里の寝顔は普段見ないから新鮮…可愛い。


「おやすみ由香里…ちゅっ」


 軽く頬にキスを落とす。

 すぅすぅと可愛い寝息を漏らしながら寝る由香里に、ブランケットを掛けもの音を立てずに玄関に向かい、近くのケーキ屋さんに足を運ぶのだった。


*****


 夕食の時間になり私は調理をしていると、由香里は目が覚めたのか目をこすりながらこちらに歩いてきていた。


「おはよう由香里。よく眠れた?」

「うん、おはようよく眠れたよ。ってもしかして晩御飯?」


「そうだよ、もうすぐできるからね」


 そう言って私はカウンターにご飯を並べ由香里と晩御飯を食べた。

 今はデザートにさっき買ってきたケーキを食べつつお話をすることに。


「ねぇ美波ちゃん、もう少しで文化祭だね」

「もうそんな時期なんだ、時間が経るのが早い気がする」


「凄くわかる!美波ちゃんと出会ってから楽しい毎日を過ごしてる気がする」

「私も最近エッチの頻度が増えてきてること以外は由香里を一緒の気持ちかな」


「あれ、もしかして減らした方が良い?」

「うーん、今日みたいな思い出になる事を増やしたいだけで別に減らさなくていいよ?するの気持ちいし」


「よかった。思い出ねー、文化祭はいい思い出したいね。出し物どうしようか?」


 文化祭の出し物…一年生は調理系か展示かお化け屋敷みたいな体験系かな。去年ってなにしたんだろ?


「由香里、去年は何したか知ってる?」

「去年はねぇ、確かパンケーキじゃなかったかな」


「パンケーキ…いいね。じゃあ今年も甘いもの何か作りたいかも」

「美波ちゃんと一緒にできるものなら私は何でもいいかな!」


  文化祭の事について由香里と少し盛り上がった夜なのでした。

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