文化祭準備

 楽しいキャンプデートを終え少し経った日、今日は文化祭の出し物を決める話し合いをしている最中なのだが、クラスで意見が二分してしまうという問題が発生しているのだ。


 私と由香里を含むクラス半分は模擬店でクレープを…

 もう半分はポップコーンをという。


 両方すればいいのでは?そう思うかもしれないが模擬店1つに付き1メニューという決まりがるらしく。1年生は模擬店は1つしか許可が出ないだとか。スペースにも限界があり、どちらか一つにするのがベストなのだと先生は話していた。


 調理のしない物なら汚れを気にすることが無いことから十分な広さのある教室でとなるのだがどうにも今回はどうしようもないという。


 このまま決まらなければ文化祭の準備する時間も無くなり、中途半端な結果になることは目に見えている。先生も分かっているのか帰りのHRを使って無理にでも決めてしまおうという事らしい。


「美波ちゃんどうしよう…」

「由香里珍しいね、不安そうな顔して」


「そりゃクラス内で喧嘩が起きちゃ不安にもなるさ」

「そういうもの?てっきり由香里は私のこと以外考えてないと思ってた」


「9割美波ちゃんだよ?このまま言い争って美波ちゃんとの二人きりの時間が徐々に減っていくことに関して私は嘆きたいよ。と言うことで早く終わらせるために美波ちゃんもなんか意見よろしく、一応発言力はあるよ!みんなが聞くかは分からないけど」

「底一番重要な所!でもそうだなぁ、単純に融合とかかな?」


「融合?合体的な?私と美波ちゃんみたいな?」

「たまに下ネタぶっこむの止そうか…うんクレープとポップコーンを一つのメニューとして出せば模擬店の数も、二つしたいっていう二分したクラスの意見もまとまりそうだけど…どうかな」


 由香里はしばらくの間私の事をじっと見た後、それいいかも!と私の意見に賛同してくれ、クラス全体に提案してみることに。


*****


「話は終わったみたいだな、それじゃ解散しようかなー日直号令お願い」


 先生が締めくくりの挨拶をするとクラスのみんなは一斉に動き出した。帰る人、残る人。そして私は犯される人です…何を言ってるかって?由香里にトイレに連れ込まれているのですよ、本当少しの我慢もできない由香里には困ったものです。


 話し合いも無事終わり、軽く交わった私と由香里は家路をゆっくりとした足取りで帰っていた。


「いやぁ、それにしても融合は考えてなかったなぁ美波ちゃんすごいよ」

「そう?クレープバーとかはチョコチップ入ってたりするから味の濃いポップコーンを挟めばサクサク触感で美味しいかなって咄嗟に考えたけど案外みんなが『面白そう』って意見が多くて助かっただけだよ。あと由香里が言わなきゃ話まとまらなかった気がするし、お相子じゃない?」


「咄嗟の判断だとしてもあれば凄いよ!発想の転換ってやつだね!」

「そこまでいう事…?」


 由香里に褒められるのは嬉しいのだが、適当に言った節があるので素直に喜べない自分もいるわけで。まぁそれは些細な問題でしたか無く、今私は重大な任務を課せられていることに重きを置くべきだろう。


「ねぇ、由香里今週の週末だけど家に才川さんやかなちゃん呼ばない?」

「え、急にどうしたの美波ちゃん。複数人プレイがお望みなの?じゃあ今日は二穴攻めようか…」


「何の話?私が言ってるのは『提案を出した本人がまず作れ』って先生が無茶言ってきたから試食ために呼びたいなって思って…あれ、由香里聞いてる?」

「え?うん、ちゃんと聞いてるよ!今日は前も後も味わって欲しいって事でしょ?」


「ん?まぁよくわからないけど、多分…そうかな?」


 由香里の言っていることがよくわからないが、不機嫌になっていないので今週二人を呼んでも問題はないだろう。となれば色々買い出しや試案を出したりしないとだなぁ、忙しそうな文化祭準備が始まりそう。


 あと、今日のプレイはいろいろ凄かったです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る