第5話 『アイノカタチ』・・はいろいろ

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 人生は短いんだ。


 振られた相手のことばかり考えてられますかって。

 それに何より好きだと思ってた彼女よりずっと気になる存在が

できたんだ。


 『1mmも思い出しすらしなかったから安心してくれ!』

 俺は去りゆく真理子の背中にそう言葉を投げつけた。


 俺の目の前にいる芽衣は、俺と真理子の遣り取りをよそに

俺が芽衣の方を見た時には、食事に集中していた。


 有難い。

 こういうところも彼女の美点だ。


 よろしくない好奇心は持たずにいてくれる。

 だから俺も言い訳することなく、食事に戻った。


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