♡:｡.孤独だった私に手を差し伸べてくれた人がいた｡―― それぞれの思い出を抱えて私は生きてゆく ――｡:♡『アイノカタチ』はいろいろ♡

第4話 『アイノカタチ』・・はいろいろ

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　よけいなことを大きな声で周りに聞こえよがしに言うだけ言うと

村野真理子は連れていた自分の友達と俺たちの前から立ち去って行った。

　酷い女だな、全く。

　あの言い方、どんだけ俺がストーカーまがいの男だったかという風に

確信犯的にスピーチしていきやがった。

　見た目の華やかな美貌にノックアウトされて告白などした過去の

自分をぶん殴ってやりたいぜ、全く。

　俺は芽衣と付き合い出してから、真理子のことなど一度も思い出した

ことはない。

　それなのにさっきの真理子のあの言い草。

　ンとにあきれるやら腹が立つやらでイラっときた。

　告白されたからって振った相手が自分のことをいつまでも

想ってくれているなんて、どうしたらそんな風に思っていられるのやらだ。

　ほんとに・・バァ～カヤロウー だっ。

　衆人環視のなか、自分からそういう風に思ってたことを告白した

ようなもんだろ? 　さっきの台詞を聞く限り。

　恥ずかしいヤツだなぁ。

　そういうの、ちっとも自分じゃあ気付いてないんだろうけど、

痛いヤツだ。