inside story 6 Life 11の裏話・雑談・懺悔
あくまで本編を読んだ人への言い訳みたいなものですので、本編を読んでない方は、本編を読んで頂きたいと思います。
今回は「Life 11 I want to be the one who betrays me. 約束が叶った時」の裏話や雑談です。
この回って、最初のコンセプトがロボットアニメにおける主役機交代回をイメージして書いた覚えがあるんですよね。
ただ、主役機交代として、ストライクガンダムがフリーダムガンダムになるような感じは嫌だったので、ダブルヒロインにしています。大半はエアリアルだけど、残り2話でスレッタがキャリバーンに乗るような感じ。
ダブルヒロイン構想。僕の中では、明確な答えがあるけど、それでも熱量に押されて、ダブルヒロインにしたという流れです。当初案ではここが最終回でした。でも、娘(10話までの彼女)の行き場をなくしたくないこと、そして、彼女も幸せを享受する権利を持っていることを考慮して、同格のヒロインにしたという感じです。
ただ、一応ヒロインにも順列があり、それが抗えないものによることなので、どこまで幸せになれるか?という最大の問題が、僕の前には立ちはだかっている感じです。
という簡単なヒロイン論をぶちまけたところで、Life11です。
この話は、ウラで書いている通り、最初の3話、並びに4話目と並行して書かれていた、もう一つの最終回と目された回だったわけですけど、本格的に内容や、ストーリーの改変を行ってしまったため、原型が最初の件ぐらいしか残っていない感じです。
季節は夏ですね。
毎度書いてて思うんですけど、ノーブラでTシャツ1枚、あとショーツでウロウロしているというのは、身内にそういう人がいたのと、警戒心を解いていますよという彼女の意志なんです。作中でも書いてますけど、別に覚悟はしてないけど、誘惑したいって発想が若い娘にもあると聞いたので、(一般の意見じゃないと思うけど)その案を採用しています。だから、例えばショーツ1枚であぐらをかいているということがどれだけまずいことか、普通の方なら分かると思うんですけど、それを3年近く続けていると、別にいいかという油断みたいなものが生まれてしまうものだと思って書いています。まあ、主人公はその辺を見ないふりしてるのかな。(Append Life13の水着ファッションショーでなんとなく書いています)
ちなみに、現在執筆中の57話時点でも、これは変わってないです。
というわけで、ぐうたらなのか、油断しきってるのか、Tシャツにハーフパンツのおじさんと、Tシャツ1枚にショーツだけの19歳の少女が暑さにやられている図から始まっているわけですけど、これがこの人たちの日常です。だらけきってるけど、それで頑張って仕事してるんだから、偉いですよね。その分、家では怠けていいでしょ的な。
主人公の素直な意見もありますが、これもそのうち出来るようになるんじゃないかと思っています。
そして、襲来するもう一人のヒロインです。
最初に、果たして、同じ風貌のヒロインを二人並べるということは、脳内では出来ることなのか?さすがにウン万払ってでも挿絵が必要じゃない?とも思ったんですけど、どうせみんな勝手にヒロインを想像してくれるだろうと、完全に読み手任せにしちゃってるところがあります。
扉を開けると、さっきまでゴロゴロしてた、だらけきってる少女と同じ人がいる、個人的にはホラーな感じもしますよね。
ちなみに、この時の彼女と娘は、身長、スリーサイズぐらいまでが一緒で、唯一体重が、娘の方が重いという感じで定義付けしています。娘はまだまだ成長中なのです。
そして、自分にハレンチな格好といいます。まあ、これも番外編でネタバラシがあるので、詳しくは書きませんけど、やっぱりズボラなんですよね。
自宅に上げて話出来ないと判断した主人公は、ファミレス、想定しているのは、田端北口のガストですね、ここに行こうと誘います。
ここで「ドンキ行くんじゃないんだから」ってセリフを書いたんですけど、ドンキのどこの店舗なんでしょうかね。自分で書いてて、謎に思ってる点。近い御徒町店でも、電車に乗らなきゃ行けないですし、もとい、コンビニにハーフパンツとTシャツで行くような少女ですと表したかったのだと思います。
ジョーダンのキャップ。持っているのは主人公なんですけど、主に被っているのは娘です。細かい設定ですが、この帽子も3色あって、白、黒、赤がラインナップされています。ジョーダン好きの主人公は当然全部持っているので、娘はそれをその日のファッションに合わせて、被っていくことが多いようです。
それもおまじない。特に、直感的に自分と分かっている人に、主人公を取られたくないという本能が、彼女の行動に表れています。でも、そんなことを考える大人は、この話には出てこないんですよね。
そして、お店に着いて、注文を済ませたと言っていますけど、ガストといえば、あの猫型の自動配膳ロボットみたいなのがウロウロしてますよね。話に割って、こいつがデザートなんかを運んで来て欲しいなと今思ったりしました。当然、そんなロボットが配置される前に書かれてるので、そういう面白いハプニングはありません。
二人は同じ声ということにしています。厳密には、彼女のほうが若干低い(落ち着いたトーンはそのうち剥がれるため)ようになっています。実は、僕の中ではすでにこういう声の人という感じで数人のイメージが湧いていますが、同じ声で一人だった場合と、限りなく近い形での二人というプランが存在しています。そこは読み手の方に委ねる感じで想像してくださるとありがたいです。
戸籍振替の話。これが本当に出来るのか?は明確に調べても載っていないんですよね。隠し子として認知させてても、戸籍がない状態で小学校とかに通えないので、その場合はどうするのが正解なのか分からないところです。
別の親戚と養子縁組をするという案もあったんですけど、彼女が一人で生きていく上で、義理の両親が必要じゃないかなと思い、資金援助だけにしておきました。ちなみに、この失踪話ですけど、猛烈に非難した親戚と、彼女をかばった親戚がいるという裏話があり、父親寄りの親戚がかばっていたというところになっています。これも別エピソードで書いています。
知った理由に関してですけど、これは本編のネタバレでいいかな。ズバリ、選挙の投票券です。なぜ、消えた人の投票券が届いたのか?が、彼女を突き動かしたわけです。
話の核心となる、「同一次元で同一人物が二人存在する」ことへのざっくりとした感じ。三人ともそれを真剣に考えずに、目の前の娘の存在を否定しないように配慮しているため、深く掘り下げませんでした。主人公の言ってることが、僕としては正解なんですけど、そこはファジーにしておきました。だって、いるんじゃしょうがないよね。
そして、あの約束。25年ぶりに、彼女が主人公を探し出すというドラマティックな展開なんですけど、おそらく横を猫型ロボットが通ってたり、近くの子供がドリンクバーではしゃいでたりとか、そういう雑然とした状態での、カッコ悪いプロポーズであって欲しいと思っています。でも、カッコ悪いからこそ、心に残るプロポーズじゃないかなと僕は思ってたりするんですよね。
娘のおかげと言うんですけど、漠然と信じ続けてた主人公が最後に手にしたものとしては、大きすぎる存在です。そして、25年前の思い出を覚えていて、わざわざ押しかけるようなヒロインですからね。彼女の目的は、自分に会うこと、そして彼が約束を覚えてくれているかを確認することだったわけですけど、見事に成就したといえるでしょう。
瓜二つのゆるゆり、どうでしょう。僕は好きです。ただ、やっぱり彼女が母親目線、娘は子目線になっているところは、ちょっとひねりを聞かせたかったかなとも思っています。
娘ですけど「私はあなたに助けてもらうだけになってしまいそうですけど、出来たら一緒に生きていきたいです。」と発言しています。それなのに、帰る時は主人公の家に帰っています。これは、もう主人公と彼女が一緒に暮らすという前提での発言となってますね。
そして、言わなきゃいいのに、二人を幸せにすると発言する主人公。真面目で真摯なところが出てしまいましたよね。でも、ふたりともそういう彼が大好きなんです。
さらに、娘にも恋人として見て欲しい発言。これは続きをかいている上で、結構障害となっていたり、ある意味美味しい設定だったかなと思ったり、結構上手く使っています。で、これを明文化しないと、関係が進まないんです。娘が望んでいるのは、彼女である自分であるので、そこをもう一人の私と別け隔てなく接して欲しいという、フェアな戦いを申し込む感じの話なのかなって思っています。だから、二人が覚悟を持ってくれれば、体の関係を持ってもいいという、なかなかすごいことをあっさり言ってのける彼女です。
ただ、主人公の気持ちとして、そんなに簡単に切り替え出来るわけじゃないですから、彼女はあこがれの人、娘は娘という感じに、11話では落ち着いたのかなと思ってます。
あと、おねえちゃん呼びは、これも最近の設定追加で生まれたものです。特に明文化しなかったんですけど、いきなりおねえちゃんと呼ぶのもどうかなと思ったので、少し話を足しました。20歳離れたおねえちゃん。でも、一般的には「母です」って言う娘。本当に、話の中でよく育ってくれたと僕も感謝しています。
恋人繋ぎと恥じらいの話。
そうそう変わることは出来ないけど、手のつなぎ方ぐらい変えてみようって思いが、なんか初々しいですね。そして、やっぱり覚悟してない警戒心のなさを暴露する娘。と言っても、ユニットバスでなるべくお風呂中にはトイレに入らないというルールがあっても、この二人はそれほど気にしないタイプなんでしょうね。それに、2部ではバスタオルを開いてチラ見させたりしてたんですから、なんか性にオープンというか。でも処女を失う覚悟がまだ出来てなかったりするっていうのが、娘という感じで可愛いですね。
本当に、なんで、こんな可愛い娘に、いままで言い寄ってくるような人がいなかったんでしょうかね。バイト先のおばちゃんが守ってくれてたんですかね。
そして、最後はいつもの生活に戻りましたという感じ。ズボラな日常は、恋人関係になっても変わらないままだったということです。
多分、ふたりともそんなに関係が変わったことを気にしてない、楽しく、助け合いながら生きていくことを念頭にしてるんでしょうね。僕は、そんなペースでいいよって思います。
というわけで、ざっと裏話と雑談と懺悔をさせていただきました。
本編に差し支えない程度に、今度は12話で解説しようかなと思います。
というわけで、今回はここまで。お粗末。
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