inside story 7 Life 12の裏話・雑談・懺悔

あくまで本編を読んだ人への言い訳みたいなものですので、本編を読んでない方は、本編を読んで頂きたいと思います。

今回は「Life 12 The right distance with an adult woman 正しいキョリ感」の裏話や雑談です。


この回は、ラストワンピースとして13話、14話の執筆後に穴埋めとして書いていた話で、これを書いたことで、13話のセリフをすべて書き直したほどでした。

13話が主にデート描写(と言っても喋ってるだけだけど)に対して、この12話はお互いを知るためのお見合い期間みたいなもので、かつ、中年のカップルだとどんなところがいいかなと思い、やはり喫茶店を舞台としています。まあ、ルノアールだったりコメダ珈琲だったりと書いたのは、大体の山手線の駅にあるからという理由です。


本題の「距離の詰め方」に関する話。

主人公は、そのうち過去が明かされることになる、とある出来事により、距離の詰め方が分からない人間という設定になっています。現実にもそうですけど、相手との適切な距離感というのは分からないもので、その不安と葛藤を上手く書けたら良かったんですけどね。結局、またキャラに助けてもらっちゃいました。


彼女との最初は他人行儀から始まるんですけど、ここが真面目で真摯なところの弱点ですよね。主人公はどこか、そういうところに真面目なところがあるので、砕けたメールも送れないというような有様です。それを、娘に相談されてしまうところに、絶望的なものを感じたのかなと思います。

ここで、不器用という言葉が出てくるわけですけど、そうそう器用に立ち回れるわけないじゃんと思うんですよね。臆病になってるというのはあながち嘘ではないので、現実だとその辺はどう詰めて行くべきなんだろうと思ったりしています。まあ、これは書いている僕も恋愛弱者なものですけど、過去の経験では、会話に関しては詰めていけると思ってるんですよね。


そして、彼女にフラれるケースもあると娘に言われてるんですけど、これに関してはカッコ悪いプロポーズを受けてくれているので、冷やかしみたいなもので言っています。実際、娘からしたらそのほうが望んでいる展開なんでしょうけど、やはり自分に嘘を付けないというか、正直な娘なんです。あとは、心境として複雑なのもあります。母に当たる人が、恋人として父親を見てもいいよと許してくれているけど、居心地としては家族のほうがいい。このジレンマに悩んでる時期なんじゃないかなと思ってます。



主人公に彼女が家を教えなかった理由ですけど、ワンルームに住んでいて、例えば性行為に及ぶようなときに、声がご近所さんに漏れるのがイヤだったりするからとしておきました。ちなみにこの間、娘は彼女の家に出入りをして、色々教えてもらってたりします。プレ同居で問題ないのか?というのを、彼女自身が確かめている段階だったのでしょうね。

「デートの待ち時間を苦もなく待てそうな人なんだよなあ。そういうところが心配。」と書いたのは、僕がそういう性格で、案外時間に寛容だったからそう書きました。デートの待ち合わせって、来ないというのは論外としても、やっぱり期待値上がったりするじゃないですか。アレは、デートの待ち合わせの待ち時間にも関係していると思うんですよね。



容姿に関する話。

顔立ちがいい人って、凛々しいイメージがあるんですけど、彼女はそこに可愛さがあるんですよね。

一見矛盾をはらんでいる部分だったりするんですけど、普段は可愛く見えてて、いざというときに凛々しくなるって女性は、ダメ人間の僕としては、やっぱり憧れちゃうなと思っています。そして、異様に若く見えるというのは、この後の番外編で明かされる秘密によるものと、完璧主義がそう見せていると思っています。

娘には実は明確な外見のモデルが存在しているんですが、その20年後の容姿とすると、ちょっと歳を取りすぎかなと思っていて、大体10年後の容姿を想像しています。ただ、この時点でもまだ外見は猫を被る感じなので、メイクは大人っぽいのかな。そこが凛々しく感じるところなのかもしれませんね。



6回のデートでようやく敬語をやめようと切り出す主人公。

不器用ですよね。だって、自分を好きだと言ってくれている人と話をするのに、お前は5回もデートをして、敬語すら解けなかったのかと。ま、でもそこを彼女が一生懸命フォローしてくれるのがいいですよね。あんまり前に出ることはないんですけど、彼女の母性みたいなものは、ちょいちょい出しているつもりでいます。

要領の良さに関しても褒めるし、ストレートに感情が出ると言う彼女。片方は正解なのですが、もう片方はちょっと違うんです。それが明かされるのは、多分先になるでしょう。



マックが嫌いなのは、完全に僕の偏見です。というか、マックってなんか落ち着かないんですよね。若い頃は、WiFiサービスの関係で結構入って、モバイルPCを起動して色々やってたんですけど、今って1000円ないと、マックでご飯すらまともに食べられないじゃないですか。それでうるさいってのもどうなのかなと思って、僕が拒否しました。ふたりともごめん。


サラッとモテ自慢をする彼女。

これも今後の話で明かされる部分ですが、主人公は興味がないようです。このあたりになってくると、ようやく自分の彼女としての確信が持てるようになってるのかなと。

そして、彼に責任がなければ、自分が好きだから一緒にいたいって、そんなこと言われてみたいです。僕が良く言う、「キャラに言わされた」セリフの一つです。


想いの力。実体験でも良くあるんですけど、強く願うことで、本当にそれが叶ってしまうというのは、思うことで、自分が取るべき道が明確になるからなのだと僕は思っています。そしてジンクスや運、これも人間の実力の一つだと僕は思っていて、とことんツイてない時はそういうものなのだろうと思っています。ま、そこを踏ん張れるかどうかというので、想いの力を持つことが出来るかどうかなんだと思っています。この二人は、想いの力でまた運命を共に出来る。そう思ってくれるのを、僕が満足してるのがおかしい構図ではあるんですけど、やっぱり登場人物のキャラが成り立ってると、書いてるうちに自然とセリフを言ってくれるんです。ゾーンに入るとそういう感じのことを体験しているので、半分は僕の意志、そして半分はキャラの意志ってことにしています。書いてる責任が僕にはあるしね。



そして、駅の構内のすみっこでハグ。抱きしめあうだと、やっぱり艶めかしい感じがしたので、ハグってことにしておきました。主人公は割とその辺はめちゃくちゃで、完全に心を開いている娘はしっかり抱きしめることが出来るのに、自分の彼女は、まだ心を開いていないと感じてるのですよね。でも、向こうから踏み込んで来ることで、距離感を理解出来たんじゃないかと思ってます。そして、本格的なデートの約束。主人公の恋愛経験は、今後明かされる話で出てくるんですけど、実は相手に合わせてばかりで、自主的に考えることをしていないんです。まして、もう若くもない40歳同士。さて、どうしたものやらというところですね。



総じて、主人公が主導権を握られっぱなしだけど、自分を好きでいてくれる理由を知ることで、自信を付ける話だったのかなって思ってます。

話としては1話なんですけど、最初が仮に9月だとすると、ハグするのは3月ぐらいと、半年を1話で行っていることになります。これにより、工程管理表が必要となってしまい、今何話でいつの話なのか?ということに整合性を取るようにした結果、この3月というのが、非常に本編の詰まりが起きている箇所でして、なんとメインの話だけで7話がここに入ることになっています。なので、実は話の中での整合性ではなく、時期的な整合性を取った形のため、内容としては、おかしくね?ってところも散見されるのではないかと思います。



というわけで、ざっと裏話と雑談と懺悔をさせていただきました。

本編に差し支えない程度に、今度は13話で解説しようかなと思います。



というわけで、今回はここまで。お粗末。

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