しっ尾4本目 指切りげんまんみたいな
「…ああ。そ、それはお
「そうしないとワタクシの頭は人様のお考えでいっぱいです。いくら妖狐と言えども混乱いたしますわ」
それが本当なら安心できるけど。
「さ…先ほども申し上げました通り、ワタクシ三百年間ペルソナをお守りしておりますの。
ええと。それは…つまり……。
「ずっと前から
「そう! さすが
「正しくは…
たしかに、おばあちゃんから聞いたことがあるような……。同じことばっかり、いっぱい話されて聞き流してたけど…昔から守ってる、としか
「?? じゃあ…、わたしの名前も知っているはずなのに。──なんで? 聞くの? ですか?」
「…あ…の。
「…ええと……多分、聞いてるはずだけど………忘れてます。わたしが」
「…ワ…タクシがなぜ、ペルソナをお守りしているのか……は?」
「…多分……忘れてます。わたしが」
「…ワ…タクシを、いえ…なぜペルソナを
「…多分……忘れてます。わたしがガガガ」
なんか、ヤバいかも。おばあちゃんから聞いてたかも、だけど全然、覚えて…いない……。
「
「ごごごゴメンなさいゴメンなさい! 帰ったらおばあちゃんに聞き直します!」
って! ペルソナ、こっそり持ってきたんだった!! 聞けない。
「…よろしいですわ。ワタクシが、ご説明いたします。ですわ」
「よ…ろ…しくおねがいします」
ああ。わたし、なんてマヌケなの。
「ンンっ! ではまず、ご自分でお名前をおっしゃっていただかないと、その……お願いを聞き入れることはできません」
「……
「ペルソナが、そ…う…決めましたの。お願いする方……の決意として」
「はあ……決意、ですか」
「で……は
「〝
……指切りげんまん…ってこと?
〝
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