味見
2007年 2月13日
「2人とも、これ逆じゃにゃあ?しかも見よったら意味なかろも」
普通なら自分が2人に貰ってもいいはずが、なぜか今年も翌日2人へ渡すチョコを作っている最中に、本人達も普通にその様子を見てきて、こういうの全部見られちゃったら意味ないだろとむくれる隼瀬。
「まあうちは逆でよかたい。だいたい私もお姉ちゃんもそぎゃんとしたことなかっだけん」
「そうそう、隼瀬なんでん器用だし。それに私達隼瀬の手作りチョコ毎年楽しみとよ」
「「ねー」」
「なんが「ねー」か。そぎゃん楽しみなら今見らんでから明日ん楽しみでよかたい」
「なん、ちょっと味見とかしとった方がよかかなって」
「貰う本人が味見する本命のチョコてなんね暁美?!それと冬未、今こまか声で「隼瀬も味見したいし」とか言うたろ、聞こえとっけんね変態!」
「いやあ、あんたのエプロン姿の可愛いし、前かけで後ろ空いてこまかお尻見えとんのエロいなって」
「わかる。隼瀬って元々こもして(ちっちゃくて)かわいかけん余計なんかそそるよね」
ちなみに隼瀬の身長は148cm(本人は150と言い張るが)、体重はだいたい50前半と、向こうの世界の男子には平均的だったりするが、標準的なこの世界の男子に比べれば相当小さい体である。ちなみに妻2人の体重は伏せるが、暁美は隼瀬より少し大きい155cm、冬未は2人よりかなり大きく167cmもある。なので、隼瀬はどっちとも、立ってキスする時は常に背伸び状態で、そんなところも可愛いし、なんかそそるんだよなと冬未も暁美も思う。
「もう2人とも・・・後でしよっ、ね」
そう言って、交互にキスして終わるまで我慢してと言う隼瀬。して、2人が素直に待っているのを確認し、型付け、ラッピングまで終わらせて、お待たせとリビングに戻った隼瀬はすぐに文字通り全裸待機していた2人の狼に押し倒され、案の定味見どころか全てを貪られて、自分も暁美も冬未も汗をかいたので3人でお風呂に入る。
「隼瀬、背中あろてあげる」「なら私は前ば」
当たり前のように2人で体を洗ってくれて、こんなに愛されてありがたいなと思う隼瀬だが・・・
「2人とも、なんで自分の体で洗ってくれとっと・・・」
「「え、だってこん方が自分も洗えるし」」
「まあ一理あるな・・・」
そんなこんなでイチャコラエンヤコラしながらさっぱりして、お風呂上がりのアイスを食べる3人。
「お姉ちゃん最近お風呂上がりもビールとか飲まんよね」
「まああんた達と一緒んなって、みやこもおるし何かあって車動かせんなら困るけんね」
「そっか、私達の為にそぎゃん考えてくれるとこ、ずっと変わらんね」
「暁美のそぎゃんとこ好きだし、だけん結婚したつよ」
「冬未ちゃん、隼瀬・・・」
「てか隼瀬も似たとこあるよね。学校でも何が困った顔の子見るとしゃがすぐ声かけるし」
「そら冬未もたい」
「まあ私はあんたとお姉ちゃんば見習っとるだけよ。ほんであんた、明日どぎゃんとくれると?」
「私にも教えて?」
「明日んなってのお楽しみたい。2人とも絶対冷蔵庫見たらダメだけんね」
「「はーい」」
「本当に大丈夫かな・・・」
次回へつづく
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