05

こんな無防備かつ恥ずかしい姿で、いつまでもはいられない。

白銀の全身鎧を手に取った君は、そそくさと装着を始めた。


「ヤオ!」


君の凄まじい絶叫が森の空気を震わせる。

全裸の上に全身鎧を着ようとしたものだから、うっかり金玉を挟んでしまったのだ。

魔物を呼び寄せてしまったのではないか。君は不安を覚えるが、運よくなにも現れなかった。

死にそうな激痛がやがておさまると、今度はそっと慎重に鎧を装着する。

武器がないのが心もとないが、フルチンのままより少しはマシであろう。




[08] 森をさらに奥へと進む。

https://kakuyomu.jp/works/16817330660349838737/episodes/16817330660349960382


[15] 自分が倒れていた場所へ戻ってみる。

https://kakuyomu.jp/works/16817330660349838737/episodes/16817330660350046675

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る