06

森の中、淡い木漏れ日を浴びながら全裸で叫んでいると、木々の向こうからひょろっとした体型の少女が姿を見せた。妖精族であろうか、耳が少し尖っている。

君の姿に気が付くと、当然ともいうべき甲高い悲鳴を上げた。

そればかりか彼女は顔を赤らめながら頭上に大きな火の玉を作り出し、こちらへと飛ばしてきた。

足場が悪く、避けることが出来ない。

哀れなるかな、君は弁明の機会を与えられることもなく、一瞬にして黒焦げの消し炭と化したのである。


   - END -

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