第4話 ミッションの行方

《19:20》

 薬屋をあきらめた銀太郎は例のブツをコンビニで買う決心をし、薬屋と同じような失敗を2度ほど重ね車の中はビールとカップ麺やお菓子であふれカーブを曲がるたびガサガサと音を立てた。


《19:50》

 コンビニ3軒目。結局、回り回ってたどり着いたのが、さっきの薬局の向かい側にあるコンビニだった。

 バイトの男性店員が二人。よし、ここならOKだ!例のブツを仕入れよう。

 コンビニの商品構成は全店ほぼ同じで、ブツの陳列位置も同じ。手際良く買い物カゴへとブツを放り込み、カモフラージュ用のシェービングクリームとカップ麺、最後にわざとエロっぽくない雑誌をそれらの上に乗せた。


「ふっ・・・ミッション成功」と銀太郎は自分の手際の良さを自負し、レジへ急行した。


 コンビニの店員がレジを打ち始めた。最後にブツを手にしたところでレジを打つ手が止まったが、またすぐ にレジ打ちを再開しすべてをレジ袋に詰め込・・・む。はずだった!


「あ・ああ?あっれぇぇ!?」店員は妙な声を上げて叫んだ「て・店長ー!レシートが詰まりましたぁぁ~~」

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