8話

ここだ。



やっと着きました。



思ったより時間がかかってしまいまいたが、目の前の2階建てのハイツが彼の家で間違いないです。



暑いな。



思わず声が漏れるほど今日はとても暑いです。





よし、行こう。



彼の家の玄関に向かいます。





階段を上がり。



ここか。





とりあえずインターホンを鳴らします。





ピンポーン。





応答はありません。







もう一度鳴らします。





ピンポーン。





やはり応答はありません。



それどころか人のいる気配がしませんでした。





チラッと横を見ると電気のメーターが止まっていたのです。



せっかくここまで来たのに、やっぱり彼に何かあったんだ。



引越しするなら絶対に言ってくれるハズだし。





涙がこぼれそうになりました。



何があったんだろう。



私が彼を追い詰めてしまったのかな。





私は途方に暮れ、その場から動けずにいました。







しばらくすると彼の家の隣の住人が出てきました。



その人は私を見るなり



「そこの家の人なら少し前に交通事故で亡くなったと聞いたよ。若かったのに残念なことだ。」

























彼は不慮の事故で死んでいました。

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