7話
『どういうことですか?信じられないのですが。。。』
彼からこんな返事がきました。
まあそうでしょう。
信じろと言う方がおかしいですもんね。
だから私は冗談でしたって返事をして今まで通り普通に文通を続けることにしました。
その後も他愛のないやりとりが毎週続いていました。
彼はその後も私が生まれ変わっていることについては全く触れてきませんでした。
ちょっとぐらいあれ何だったの?とか聞いてきてくれてもいいんだけどな。
勇気を出して伝えてみたのにな。
まあでもあり得ない話だしこんな文通相手から急にそんなこと知らされても信じられませんよね。
私からもう一度言うのも変だしな。
まあいいかって感じで文通を続けていたんです。
で、先月でした。
急に彼から返事が来なくなったのです。
もう2年近く毎週やり取りをしていましたがこんなの初めてでした。
お仕事、忙しかったりするのかな。
なんて思っていたのですが翌週も手紙は来ず。
なので私から送ってみました。
それでも返事はきませんでした。
何通か送ってなんの音沙汰も無くもう1ヶ月。
彼に何かあったのかな。
来週から少し長い休みを取れそうなので彼のところへ行ってみよう。
幸い住所は知っていますので。
急に来られたらビックリするだろうけど今は心配の方が勝ってしまっています。
とりあえず今日は「返事がないので心配です。来週あなたの家の近くに行く用事があります。もしよかったら会いませんか。連絡ください。」って手紙を出しておきます。
彼の家は他県でここから遠いのですが、調べたら電車で3時間ぐらいで着くみたいです。
彼からはちょっとナイーブな手紙が多かったので本当に心配です。
こんな行動するなんて文通相手としてはご法度なんでしょうけど行くしかない。
だって彼が心配。
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