mano sinistra「お」
「お
遺言を残すべくタンスからVHS取り出し
箱を開け まずひとつはなまる
証拠ひとつ見つけられず今日
生きてしまって まいいや寝ちゃお。
湯につかりポスター越し
ダーリンに看取られて
きゃしゃな鹽鮭を箸で解体する
ふと母のくれし ラベンダーの
髪飾りつけ 泣き方を思い出したり
鉄棒から桜の枝の先の先の
シリウスにさか上がりみせてや
かつて小雀を喰い散らす猫の亡骸を
食い散らかす群の蚤
はっきりと手相に信じ込むように
蛞蝓を潰しては雨上がり
そらをみてふとなでてみたら
すこしなめらかな「たましい」の「たま」
朝風呂の歯ブラシを傷つけるように
うたをうたう うたおううたう
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