あんまりぜろ

独り占めしたケーキの

味だけがあって あなたはいない …Why?


宇宙への関所を手に掬うように

ひしゃげてた標識がおる


要はついに枯れ 往くのです

断頭台の様な標識示すあの街へ


頭上一度手を叩き のち来る静 孤独


そう ぼくひとり


雨は水溜まりを何度も叩くので

夕飯は唐揚げにします


オリオンを知りたくて

また僅か浮き出た 静脈一ミリ


届かない恋なら爪と切って

そして捨てられずられず

いろ


ひとしずく 目から染みでた

春を瞼に塗るように 寝てみて昼


サイズ合わぬ チノパンに

どろりとジャムが挨拶したがった


主人欠けて作業所に

かなしみのさんかくのひなたができた


夜はたぶん星空が見れる晴れならば

いいなあ さくらはいいなあ


また頭痛

やんわりどこかに染みて

きがつけばあんまりぜろ


消されても 「明日もまた歌う」

馬鹿みたい? そう わたしうたばかなの

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