はじめての年 かみなりがどこか

ぴりりと鳴き おれも吠えた


捨てられて乳房ひた沈める

ぬるき湯 ぽえむはいらない きっと


回るるる…回るよ 人妻の下着を

抱えて らんどりいひたすら


こいぬ座へ 叩きつけたスニーカー

下向け下向けはれはきらい


物言わぬ亡霊を待たせて

あゝブランコ軋めや夜明け前


※ここでいう「本音」とは

一般に「悪」と名がつけられてるらしい


手ぶくろも靴もない四肢を

寝ぼけたてんとう虫が登ってくる


帰宅して煮すぎたにんじんが

とことこ喰われにきた


ただどこか穴の形を整えたい

ばかりに新しいパジャマを着て

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