二月に

たぷたぷとサラダ油揺らして

征く道にマンションの建ちおりぬ


それぞれに人は油持ちて

火を着けたし自分も他人もふと


整えぬ髪に北風の

巻きついて離れたがらぬ姿よ


隣家にて梅咲けば ねぼすけな

我が庭の蕾 叱る二月


両の手に翼持つ鳥は泥を

ひたすらについばみけり


紙幣一枚も咥えられず

名も知らぬ鳥 彼方へと消えゆく


一枚のタオル そふと

うつ伏せのぬいぐるみに敷きたり


H2Aロケットは無事なりと

縁側にてα‬波嬉々として語る…


「海沿いのすき家だってのに

豚汁がおいしかったらしいのよ」


三色の団子をまだかまだかと

気に入りの菓子屋 今日も訪れたり










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