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「泳ぐ気になれば

100mでも泳げる」

と 浮き輪相手に話すお前


日焼け止めを塗り忘れた焼きそばが

阿呆の様に焼けている


海風が吹いている

闇金のチラシがここにもくる


人であるはずのあなたが

憧れるぐらいおっきいシャチがくる


「あなたが思う地獄に行きなさい

からからのヒトデにキスをして」


「フェルミと大空が好きなのよ」

「成績は万年赤点だってのに」


三本目のサイダーを飲み干す

君に数日後 歯医者が待っている


きょとんとした顔でバスタオル

一枚の幼児が聴く「さよならエレジー」


イヤホンを忘れ 隣の人にも聴いてもらう

ポルノの「サウダージ」


故郷へ 二通の絵葉書を

君と共に投函せし 海よさようなら

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