鉄塔まで来て



むねにてをあててみる

ちが とてもあつい

しんだきみにもきっとながれてた


泣きたくて でも涙出ない

皺だらけの指を咥えてみろ


ゴムの青 対して空は

夕立 降らないでも逃げろ


ぼくがたぶん

かんたんにしぬとおもって

つまさきをふれる ぎんのとんぼ


想像もしないほどさらりと

夜明けが来る修学旅行二日目


約300のお茶が血とおしっこに

別れているところです


もういっかい噛んでほしくて

犬のいない道で 帰ってこいよ犬


うろこ雲を見たと話す君へ

雪だってもうすぐ降るだろう


蝉と猫のブレイクダンスを追って

鉄塔まで来てしまえばいい


夏が既に終わった様に

サンフラワーシードを並べており

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る