この創作論が急浮上した件と★の資本主義
承前。今回はこの小文がいきなり浮かび上がったときの経過と、★に関する私論を述べてみます。
まず時系列的整理を再掲します。下記の2まですでにお話ししました。
1.読まれない。インパクトなし、★ゼロで埋没
2.三話めを投稿
3.スコッパー現る
4.どんどん★がつく
5.週間3位になる
3のクリティカルヒットについて考えてみます。
第三話の内容がクリティカルかというと全然そんなことはなく、単に行った先で獲得したPVを報告しただけです。したがって、多分スコッパーさまが目にとめたのは第一話か二話、あるいは全体だったと思います。
具体的にどの部分を評価していただいたかは分かりません。ですが、いずれにせよ地獄に嵌った者の血の叫び(笑)をくみ取っていただいたのかなと思います。
このときのポイントは、改稿によって多少はまともな内容になっていたことです(多分ですが)。やはり文章の良し悪しも含めて、内容がよろしくなければどんな血の叫びでも★は付かないでしょう。この小文の場合、ぎりぎりセーフだったのではないでしょうか。
キャッチについても、さっぱり要領が分からず右往左往しておりました。
ということでスコッパーさま的には、ちょっと葛藤されたんじゃないかと思います‥‥‥
最初の★、あるいは初期の★を入れる場合、たとえば100を103にするよりも明らかに障壁がありますよね。心理としては伸びて行ってほしいという気持ちも入るでしょうから、ブレーキになる要素が目に付いてはよろしくないです。あんまり変な作品に入れると裏を疑われますしね。
ファーストペンギンや開拓者はなかなか大変なのです。
なので、いま読まれなくて悶々とする方は、作品の中も外も一通り見直すことをお勧めします。とりあえずはキャッチからですかね。
さて、次の4については大体みなさんのご推察の通りです。
強いてポイントを挙げるなら、第二話で「つまんねぇからじゃねえの?」にしっかり答えられたかどうか。少しViewが多いことから、ここが注目点と分かります。答えは一つでなく、満点の回答でもなかったと思いますが、多少は読者のみなさんにうなずいていただけたかもしれません。
それ以外では、なにか不思議な力が働いていたような気が‥‥‥上手く言えないですが。
以上まとめると、ブレークとも言えないささやかな上昇でしたが、結構いろいろな要素がからんでいることが分かりました。
あとは小説の神様の思し召しでしょうか。ポジティブ思考で運を引き寄せましょう。
* * *
話が変ります。
みなさんは★についてどのようなイメージをお持ちでしょうか。私はなんだか★を資本主義に重ねたくなりました。★は一種の財産であり、また貨幣とは違うものの、ちょっと天下の回りもの的なイメージもあります。
あるいはもっと露骨に言うなら、★は既得権益でしょうね。
★をたくさんもらった作品は、新規エピもわりにすんなり読まれるでしょう。読者もさらに増えます。一方、ゼロの作品はなかなか大変ですよね。しかも、おそらく話数が進むほど難しくなります。その違いはちょっとした既得権益に他なりません。ランキングとも絡むのでなおさらです。
私は★がゼロの作品を読むとき、「どんなことが書いてあるかな?」と好奇心を持ちます。他方、★がたくさんついた作品は「なにかいい話が書いてあるかな?」と思います。これはかなりのバイアスです。
あるいは今時のタイパ的発想では、★が多いほど「ハズレはなさそう」になります。あるいは「安心感がある」でしょうか。
化学反応になぞらえるなら、★はエネルギー障壁(関税障壁に対比?)を下げます。つまり読むまでの障壁を下げて読まれやすくします。心理的に★があるほどアクセスされやすい。
また、★はひとたび付き始めると加速度がつく、あるいは慣性で動く、と言われます。この特性も資本主義社会と似ている気がします。つまり資本が資本を呼び、強い者はより強くなるという‥‥‥
このように、付くほどに有利になる★ですが、資本主義の影(悪?)を重ねるのは私だけでしょうか。持てるものと持たざるもの―――おそらく開発者はそこまでの効果や副作用は考えていなかったと思いますが。
うがった見方をするなら、★の呪縛は無料で書く読むの代価なのかもしれません(これ、どなたかおっしゃってました?)。
★の不条理にノーを突き付けたい‥‥‥しかし、そんなことができるのでしょうか?
悩みはまだまだ続きそうです。
カクヨムでPVゼロ地獄にはまった私が気づいたこと (第二話・1300PV) 文鳥亮 @AyatorKK
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