第49話 敵わない

『さっきは済まなかったな。協力してもらったのに、あんな素っ気ない態度で』


 夜になって、再び蒼司から電話があった。

 以前と変わらぬ優しい兄の声に、謙太は安堵する。


「立場があるのは分かるよ。

 身内とか恋人とかが関わってる事件だと、捜査から外れないといけないんだよね?」


『理解が早くて助かる。もし仮にお前が重要参考人にでもなれば、潔く身を引くしかなかったが…。

 今回は薬物には無関係だったから、お咎めなしで済んだ』


 倉田の口ぶりだと、かなり大きな薬物密売ルートの捜査だったのだろうと、謙太は思った。

 自分が兄の邪魔にならなくて、とりあえず良かったとほっとする。


「駿たち3人とは直接会って話したけど、薬物中毒のようには見えなかったけどな…」


『その3人はマリファナにしか手を出していなかったようだ。

 量や頻度もそこまでではなかったので、止めた後の離脱症状もほとんど出なかった。

 だから1週間もすれば尿検査に出なくなると考えて、それまでやり過ごせば自分たちの薬物使用の物的証拠はなくなると思っていたようだが、離脱症状が軽いのはゆっくり体外に排出されるからであって、30日後でも検出されるケースがある』


「でもKENの――鈴木健太の遺体はどうする気だったんだろう」


 3人とも車の運転ができないので、死体処理は最大の問題だった。

 マンションの出入り口に防犯カメラがついていることもあって、死体をいくつかに切り分けなければどこかに捨てるどころか、マンションから持ち出すこともできない。


 だが3人のうち誰も、高校時代から付き合いのある仲間の遺体を切り刻むことができなかった。

 それで、翔がアルバイト先の料理人から聞いた食品腐敗防止の方法を利用して、どうにか死体の腐敗を遅らせ、落ち着いてから最終的にどうするかを考えることにしたのだ。


「20%の食塩水?」

 聞き返した謙太に、蒼司は「ああ」と短く答える。


 3人がそれぞれ3か所のスーパーを回り、1キロ入りの食塩を3つずつ買って持ち寄った。1キロ入りの食塩ならその辺のスーパーで買えるし、安い物は100円程度だ。

 バスタブに100リットルほどの水を入れて27キロの塩を溶かし、約27%の塩水を作ってKENの遺体を沈めた。


 食品の腐敗防止方法としては20%の食塩水で十分だが、死体から水分が抜けて塩水が薄まった為、翌週土曜に処分しに行った時は、既に腐敗が始まっていた。


「…自分から聞いといてアレだけど、それ以上、具体的に聞きたくない」


 想像してしまいそうになって、慌てて謙太は言った。

 それが普通の人間の反応だと、静かに蒼司は呟く。


 涼こと酒井亮介の手を借りなければならなかったのは、駿たち3人が車の運転ができないだけが理由ではなかった。


『あの3人は、仲間の遺体を平然と切り刻めるような、本物の犯罪者じゃなかった。

 彼ら3人が薬物使用を隠したかったのは自分たちが逮捕されたくないからもあったが、何より故郷の両親や家族を心配させたくない、迷惑をかけたくないというのが、一番の理由だったようだ』


「だったらそもそも薬物なんて手を出さなきゃ良かったのに。

 やっぱり、KENに勧められたのがきっかけで?

 アーティストならインスピレーションを得る為にマリファナくらいは…とか何とかそそのかされたとか?」


 実際の経緯は、謙太の想像とは異なっていた。


 翔は元々人前に出るのも知らない人と話すのも苦手で、飲食店のアルバイトでもホールはできずに厨房の下働きをしていた位だ。

 ギターの腕を見込まれて駿の強い説得を受けてバンドに加わったが、目立つ立ち位置は嫌がりKENの人気の陰に隠れるほうを好んだ。


 だが≪ブリリアント・ノイズ≫の人気上昇に伴って翔にもファンが付くようになり、ライブで声援を受けることが増えた。

 その緊張に耐えられず、KENに「落ち着くから」と勧められたマリファナに手を出したのだ。


 3人のうち、誰よりも大人しい翔がマリファナを吸うのを見て、駿とTAKUも手を出し始めた。

 翔に吸えるくらいの物ならそこまで害はないのだろうという、根拠のない安心感があったのだ。


「じゃあ、薬物密売のほうは、もっぱら涼とKENがやってたってこと?」

『酒井亮介が始めて、鈴木健太を引き込んだ。

 そもそも鈴木健太たちに上京を勧めたのも、違法ドラッグの販路拡張を狙ってのことだったようだ』


 兄の説明に、謙太は心臓がドクンと跳ねるのを感じた。


「販路拡張って…まさか自分のファンの子たちに売ってたって話じゃ…」

『そのまさか、だ』


 耳の奥でキーンと耳鳴りがして、謙太は思わず固く目を閉じた。


 朱里が部屋の片隅で、マリファナらしきモノを吸っている姿が謙太の脳裏に浮かんだ。

 部屋の中央にはKENが、そしてその周囲には大勢の派手な女たちがいて、鼻から吸引したり、注射器を使ったり、思い思いに薬物に耽溺している。

 朱里は哀しそうに華やかな女たちに囲まれたKENを見つめているが、誰も朱里の存在には目もくれない……。


「だけど…KENがそんな酷いことをやってたのに、駿たちは何で止めなかったんだ?」


『鈴木健太が死んだ日にそれを打ち明けられるまで、他の3人はまさか自分たちのファンに売っているとは思っていなかったそうだ。

 規模にしても、ほんの小遣い稼ぎ程度のものだと思っていたと供述している。

 それにでマリファナをタダでもらえたから、強く止められなかった』


 彼らの運命を大きく変えたあの日、KENはメジャーデビューを目前に控えているのでもう薬物密売には一切関わらないと、涼にSMSを送った。


 涼はKENの人タラシ能力を利用して販路を広げ、薬物の仕入れ先である半グレ集団での地位を築いていた。

 KENが離脱すれば売り上げの激減は目に見えており、半グレ集団の更に上にいる組織への上納金が今までどおりに払えなくなることを危惧した半グレのリーダーが、涼を脅迫して売り上げを保つことを強要した。


 自分の身が危うくなった涼はKENのマンションに怒鳴りこんで詰め寄り、それまでどおりに協力しないのなら、自分たちのファンを食い物にしていたことを他のメンバーにバラすと脅した。

 KENは夜になってから3人を自宅マンションに集め、自分が今までしてきたことを告白すると共に、二度と薬物密売に手を出さないと誓った。


「…それがどうしてあんなことに?」


『金子駿たちが鈴木健太のマンションに着いた時には、鈴木は既にかなりの量の薬物を酒と共に摂取した状態だった。

 さすがに自分たちのファンを食い物にしていたことに、罪悪感があったのかもしれない。それに少年時代、酒井亮介と何らかのいさかいがあって、そのことで酒井が鈴木健太をひどく責めたのも影響していたようだ。

 金子たちは当然、激怒したが、鈴木はもう二度と薬物を売ったりしない、その証拠に手元にある物は全て処分すると言って…』


 捨てる代わりに、自分で使用したのだ。


 複数種類の薬物を同時に使用したKENは精神的に非常に不安定になり、自分がこんな人間のクズになってしまったのは、小3の時に母親が自分を捨てて出ていってしまったせいだ、その後、父親まで自分を厄介者扱いして家に居場所がなくなったせいだ、女も男も大人も子供も、誰一人信じられなくなったせいだと号泣した。


 駿たちはKENの家庭環境を知っていたから居たたまれなくなり、それ以上、KENを責められなくなって勧められるままに酒を飲み、酔いが回るにつれてマリファナも吸った。

 隣人が「パーティーのように騒がしかった」と証言したのは、その夜のことだった。

 KENは酒とドラッグで精神を鈍麻させ、大音量の音楽で全てを飲み込んでしまわなければ、とても耐えられない状態だったのだろう。


 正確に言えば、KENは、耐えることはできなかった。

 駿たちが気が付いた時には、KENは冷たくなっていた。


 謙太は、思わず深い溜め息をついた。

 KENが、自分の人気を鼻にかけ、それを利用して周囲の人間を篭絡するようなクズなのか、未だに母を恋しがる少年の心を持った青年なのか、どちらか分からなかった。

 結局、両方だったのだ。


「……さっきの話だと、KENのお母さんてKENを捨てて出ていったんじゃなくて…」

『夫の昭一に殺されていた』


 静かに、蒼司は言った。

 昭一は帰りが翌朝になるのは接待の為で、外泊が多いのは出張が多いからだと説明していたが、その時間の多くを不倫に費やしていた。


 KENの母の静子は何度も夫に裏切られながら「もう二度と浮気はしない」という夫の言葉を信じようとしていた。

 だが、11年前についに我慢の限界に達した。


 静子は息子を連れて出ていくつもりで離婚届にサインして荷造りまでしていたが、なかなか決心がつかずにいた。

 まだ幼い息子が父親を失うのが忍びなく、自分さえ我慢すればと一日伸ばしにしていたのだ。


 静子が決意を固める前に昭一が偶然、離婚届を見つけてしまい、口論になった。

 昭一は、今まで黙って不倫を許してくれた静子が急に離婚を決意したのは他に男ができたからに違いないと邪推し、怒りに任せて妻の首を絞め、殺してしまったのだ。


『遺体は――』

「結構です。聞きたくありません」


 言いかけた蒼司を、謙太は遮った。

 塩水に浸かった半腐乱死体の話だけで十分だ。


「それより、解決のきっかけを兄ちゃんが掴んだって、どういうこと?」

『鈴木健太の失踪届けが出されたので、父親の昭一から話を聞くために電話をかけた。

 その時の様子があまりに不審だったんで、鳥取まで直接話を聞きに行った』

「え…? そんな程度で11年も前の事件を解決しちゃったの?」


 謙太の問いに、蒼司は微かに苦笑する。


『だから、解決したのは鳥取県警だ。俺は聴取した内容を伝えただけだ』

「未解決事件だったならともかく、事件化もしてなかったのに?」

『幸い、鳥取県警に知り合いがいるからな。でなきゃ、こうはいかない』

 

 知り合いがいるだけでは、普通はそうはならないだろうと、謙太は思った。


 鳥取県警の知人については以前、兄から少しだけ話を聞いたことがある。

 蒼司が高校生だった3年間、蒼司の高校は剣道の全国大会で毎年決勝進出を果たしていた。

 そしてその3年間、同じく決勝進出して蒼司たちと優勝を争った高校の剣道部主将が藤本だった。


 3年の時、優勝を果たしたのは藤本の高校だったが、試合のあと藤本から蒼司に話しかけてきて最高のライバルだったと健闘を称えた。

 その時、交わした雑談からふたりとも高校卒業後に刑事を目指して警察官になろうとしていることが分かり、その後も時折、連絡を取り合う仲だ。


 そういう経緯があるので単なる知人以上の関係ではあるかもしれないが、藤本の勤務先が鈴木静子殺しの事件を管轄する署とは限らないし、未解決事件ならともかく、事件化もしていなかった11年も前の失踪を再捜査して解決するなど、そうそうできることではないだろうと、謙太は思った。


(兄ちゃんが凄いのか、藤本さんが凄いのか……)


 多分、両方だろうと謙太は思った。


「それにしてもそのKENの父親は、何で息子に邪険な態度を取ってたんだろう」

『恐ろしかったんだそうだ』

「恐ろしい?」


 おうむ返しに、謙太は聞いた。


『妻の遺体を処理して昭一が帰宅すると、学校に行っているはずの長男が家にいた。

 体調不良で早退していただけなんだが、昭一は妻殺しを息子に見られたんじゃないか、目撃はしていないまでも何か気づかれたんじゃないかと疑心暗鬼になり、以来ずっと息子の存在を恐れていたらしい』

「…罪悪感ってやつかな」

『恐らくそうだろう』


 謙太は口を噤み、暫く考えた。


「さっきの話だと、KENは自分を『人間のクズ』だって言って泣いたらしいけど、その原因を作ったのは父親なんだから、その父親こそが本物のクズって気がする」


 謙太の言葉に、蒼司は「さあな…」と呟く。


『昭一を取り調べた刑事の話では、「小心者」という印象だったそうだ』

「浮気しまくってたのに?」


『人から受けた誘いを断れないのも、小心者の特徴のひとつだ。

 周囲の女性たちからの誘いを断り切れず、ズルズルと不倫を繰り返していた可能性はある。

 はたからは派手に女遊びを繰り返していたように見えても、その実、家族に嘘をつき続けるストレスに悩まされていたようだ。

 ただでさえ小心な人間は細かいことが気になってストレスを溜めやすいので、ふとしたきっかけで怒りが爆発して攻撃的になることもある』


 小心者なら、犯行に気づいたかもしれない息子を化け物のように恐れ、自分の前から消えていなくなって欲しいと願ったとしても不思議ではない。

 そしてKENの優れた容姿が父親譲りなら、周囲の奔放な女性たちが昭一を放っておかなかったのも頷けると、謙太は思った。

 

「それより、警部補昇進おめでとう」


 暫くの沈黙の後、明るい口調で謙太は言った。


『…だから、昇任試験の結果はまだ出ていないと――』

「正式決定してからでいいから、今度こそちゃんと帰ってきて父さんと母さんにお祝いさせてあげてよ。

 巡査部長昇任の時にはせっかくご馳走を用意してたのに主役がいなくて、ふたりとも寂しそうだったから」


 謙太が言うと、蒼司は暫く考えるように口を噤んだ。


『……そうだな。いつとは約束できないが、父さんたちに会わせたい人もいるし』

「えっ…? まさか兄ちゃん結婚すんの?」


 スマホ越しに、蒼司が微かに苦笑する声が聞こえる。


『昇進も結婚もまだ正式決定じゃないからな。フライングでぬか喜びさせるのは止めてくれ』

「もちろん、俺からは言わないよ。

 そういう大事な話はちゃんとふたりに会って本人の口から言わないと」


 分かってると、蒼司は短く言った。


「それで…あの、もうひとつだけ聞いておきたいんだけど」


 二言三言、軽い雑談を交わした後、改めて謙太は言った。

 何よりも確認したかったし、何よりも言い出し難かった話だ。


「俺が名刺を渡した星野朱里さん――KENのファンの。…もう、事情聴取はしたのかな」

『ああ。女性警察官に担当してもらったから俺は直接話を聞いていないが、聴取は済んでいる』


 口の中が渇くのを感じ、謙太は生唾を飲み込んだ。


「星野さんは…彼女は薬物に関係してない…よね?

 さっきの話だと、≪ブリリアント・ノイズ≫のファンにも、ドラッグに手を出しちゃった人がいるみたいだけど…」


『酒井亮介が顧客名簿を作成していて、鈴木健太のマンションからも同様のリストが発見されている。

 鈴木がかなり売り上げを伸ばしたので、酒井と分け前について、以前から揉めていたようだ。

 いずれにしろ、明日から大量の逮捕と取り調べで忙しくなるな』


 答えをぼかした蒼司の言葉に、謙太は動悸が激しくなるのを感じた。


(俺が名刺なんて渡さなきゃ…。でも顧客リストに載ってたら、時間の問題だし。

 だけどもし、リストに載ってなかったら?

 俺がちゃんと情報提供者を守っていれば、別に逃げ隠れしなくても常習者じゃないんだから、30日だかやり過ごせば何の証拠も出なかったのに…)


 謙太の脳裏に浮かんだのは、シャーロック・ホームズが法より情を優先して犯人を見逃した幾つかの事件だ。

 ホームズを崇拝する謙太だが、あれは現代社会で真似できることではないし、真似していいことだとも思っていない。

 強いて言うなら、ホームズは「神」だから許されるのであって、人に許されることでは、ない。


『俺から話せるのは、警察が公式発表する事柄だけだ。それ以外については…』


 事務的な口調で、蒼司は言った。

 途中で一旦、口を噤み、それから続ける。


『直接、本人に確かめたらどうだ?』

「…え? 直接って、それはどういう――」


 スマホ越しに、蒼司がクスリと笑うのが聞こえた。


『お前にも、両親に紹介したい人ができたんじゃないのか?』


 唖然として、謙太は通話の切れたスマホ画面を暫く眺めていた。


(直接、連絡取れるってことは、逮捕勾留はされていない…?

 だからつまり、ドラッグには無関係……)


 安堵すると同時に、蒼司にからかわれたのだと気づく。


(いや、確かに大量の逮捕者は出るんだろうし、ひとつも嘘は言ってないけど、何もあんな持って回った言い方をわざわざ――)


 そこまで思考を巡らせてから、ようやく兄の最後の言葉の意味に気づいた。


「なっ…! 俺と朱里さんは全然全くそんな仲じゃないし、父さんたちに会わせるとか気が早すぎるにも程が――」


 自分が口走った言葉で、頬が熱くなるのを謙太は感じた。


(気が早いとか何考えてんだよ?

 俺はただ、舞ねえちゃんを思い出して懐かしくなったのと、可哀そうな感じの人だから同情したのと、もうちょっと映画の話をしたいと思ったのと……)


 本当に、それだけなのか? と、謙太は自問した。


 KENが婚約を餌に朱里を毒牙にかけたと思って憤ったのは、義憤のたぐいだったのか?

 中座してトイレで気持ちを鎮めなければならないほど心が乱れたのは、正義感の故なのか?


 嫉妬では、なかったのか?


(……何で俺自身がはっきり自覚していなかったことを、ちょっと電話で話しただけで見抜けるんだ?

 それとも昼に事情聴取された時、顔に出てたとか?

 だけどあの時には他の刑事さんもいたし、何より兄ちゃんが刑事モードだったから、こっちもそれどころじゃ……)


 ベッドの上にスマホを投げ、謙太は溜め息をついた。

 それから、頬の火照りを鎮めようと、軽く何度か叩く。


「……優秀な刑事の勘、こっわ。

 だから兄ちゃんにはかなわないし、敵うはずがないんだってあれほど……」


 大の字になって、謙太はベッドの上に仰向けに横たわった。

 事情聴取から帰った時も今も、兄に対する敗北感でいっぱいだ。


 だが今は、その敗北感には甘酸っぱい感情が同居していた。


 月曜になったら約束どおり朱里に連絡しようと、謙太は決意した。

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