第3話  空蝉

魂は 愛する君に あげたので


まだ柔らかな 空蝉になる


寂しがりやの君に、私のこの魂はあげよう。

信じて欲しい。私は君が好き。

私の気持ちはあの時のまま。その気持ちは、今も変わることはなくて。


僕を信じて。


君の口癖。でも。何を信じれば良かったのかな。君の突然の心変わりに今も戸惑ってる。


君は僕のもの。僕は君のもの。その言葉の意味は?


君の心、全部僕のものにしたいんだ。そう、君が言ったから。


全部あげるよ。あなたが欲しいだけの大好きを全てあげる。


今も、心は君のもの。魂は君のもの。魂の抜けでた私は、まだ柔らかな空蝉のままなの。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る