第28話エピローグ

魔法の国から帰って来た。


ブレスレットがある限り、私とはいつでも会えるからね。


私は行き来出来ても、きさらぎちゃんは行けなくなっちゃうから。とミカエルが説明した。


うん。なくさないようにするね。ミカエル今日はほんとにありがとう。

怖かったけど、すごい楽しかったよ。と私は、ミカエルに感謝して言った。


そうだ、私がまた行きたくなったら、どう呼べば良いの?


そうね。その時は鏡に願って貰えれば通じるから。とミカエルが説明した。


うん。分かった、それと呪い解除の玉ミカエルに渡したっけ? とミカエルに確認した。


大丈夫よ、ありがとう。もうこれがあれば呪いは効かないわね。とミカエルが返答した。


じゃあ、娘が待ってるからまたね。いっぱい遊んであげなきゃ。


うん! リエルといっぱい遊んであげて!

またねミカエル!

と力強く言ってお別れした。



それからしばらくたった。大人びたね、何かあったの? とよく言われるようになった。


あの体験で私は成長したしたのかも。でもまだ子供、甘えたい年頃なの。と心で呟いた。


そして今日私の誕生日。


今日きさらぎちゃんの誕生日ね、ケーキ買ってくるね。とママが優しく言った。


ありがとうママ。と返事をした。私は、宿題をしていたので、今日は、お留守番。


うーん遅いな〜ママ他に何か買ってるのかな? と私は思った。

その時スマホからパパから連絡が来た。


ママが交通事故にあって重体になったと知らせが。


パパがタクシーを呼んでくれた。私は行き先を運転手さんに伝え、病院に向かった。


パパ、ママは? と私は悲痛な気持ちで聞いた。


目の前にはママが呼吸器? をつけていた。


これから手術するか、状態を見て判断するって。きっと大丈夫だから。


私を安心させるように言ったが、パパが泣き腫らしている顔で私は察した。ママを見て、またパパを見た。パパは絶望的な表情をしていた。

  


ママしんじゃやだー。私は叫び、お願いママを助けて。


そうだ魔法、魔法でママを助ければ。


回復魔法は誰も使えない、それはあの世界では不可能だという事が常識であった。それを彼女は知らなかったのだ。



その時奇跡が起きた。最強の魔法使いのミカエルでも出来ない奇跡を、彼女が起こしたのだ。



そしてブレスレットが壊れた。


あら。私どうしたのかしら?

とママが元気良く言った。


ママー安堵した私は夢中で抱きついた。


ママは事故の記憶がない様だった。


パパと2人で事情を説明した。


そうだったの。ごめんねケーキ駄目にしちゃったね。ママが優しく言った。


ママが無事なら良いよ。


もーこんな時にケーキの心配なんかして。


私は涙がポロポロと落ちてきた。


どうやら私の天然はママ譲りなようだ。

そんなママだけど、私は大好きと抱きついて甘えた。

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如月美果と不思議な森の夜そして魔法の国へ タカユキ @takayuki007

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