第26話真相

こんにちは! ミカエルさん、お久しぶりです。と女王様が言った。


あら、あなたは…えーと…ん?

と顔を赤らめてミカエルが呟いた。


覚えてないのも無理ないです。子供の頃の事だし、父のトムの事はわかりますか?


あー分かった。もちろんよ。トムとあなたの母カスタムとは、色々仲良くしてもらったわ。


その時の可愛らしい子供さんね?


そうです! きさらぎちゃん、そのブレスレットはミカエルさんと私の両親が作ったものなのよ。と女王様が言った。


そうだったんだ。このブレスレット…だから女王様知ってたのね。

と私は言った。


そうゆう事。と女王様が返答した。



私きさらぎちゃんと会った時、娘を無意識に探してたのかも。とミカエルが語った。


そっか。私迷子になってて、ミカエルに偶然じゃなくて、ミカエルがリエル探してて、会ったのかな?

と私は懐かしそうに出会った時のことを思い返すように言った。



まぁ話はここではなんだし、他の場所に行きましょう。とミカエルが提案した。



そうだね、あっおじさんの事どうしよう。ねぇおじさんキマイラって消せなかったの? 



消せればとっくに消してますよ。食べられた時に。とおじさんは愚痴る様に言った。



でもおじさんが早く魔法撃ってくれれば…と私は言いかけて、キマイラのお腹に目がいった。

少しお腹が泡の様なものが出てきて、傷を塞いでいってる様に見えた。


そしてキマイラはまだぴくりと動いていた。


キマイラまだ生きて…る。と私は息を呑みながら指摘した。



何あれ? 誰が…そうか、あんたが呼んだのね? とリエルがベーカリーに詰め寄った。



ええ私が呼びました。しかし恥ずかしながら、コントロールが効きませんので。とベーカリーは気まずそうに言った。



なら責任持ってなんとかしなさい。召喚者がやられたら、消えるのよね。とリエルが言った。



いや、今は仲間割れしている場合ではありません。とベーカリーが目を逸らしながら言った。



誰が仲間よ。笑わせないで、あんたのくだらないプライドの為にみんな迷惑してるのよ。

とリエルが説教する様に言った。



待って、確かに言い争ってる場合じゃないよ。先にキマイラ倒さなきゃ。

と私は言った。


私はキマイラを倒す術を考えた。


パパが夢中になってたゲームを思い浮べた。あの武器だ。良くママに子供の前でやるなって、パパ叱られてた。


ありがとうパパ、これでキマイラを倒す。


その武器はロケットランチャーだ。魔法を使って具現化したけど…倒すのはテクノロジーの力。みんな力を貸して、この重い武器を使って倒すの!


分かったわ。どんな武器なの?

とリエルが聞いた。


私が説明します。実物見るの初めてですけれど。と女王様が言った。


巨大な花火を飛ばす様な感じで、花火より強力です。とリエルに分かりやすく説明し始めた。


一発で岩をも吹き飛ばすほど、それが…これ4連式のロケットランチャーですね。


つまり岩をも吹き飛ばすほどの威力が4個付いてます。と女王は説明した。


魔法の耐性が高いキマイラには、この武器はかなり効果的です。ただし…女王は一瞬の間を置いてから続けた。


命中させるのは、真っ直ぐ行かないので、注意が必要です。と女王が付け加えた。




この重い武器を持つのは大変だけど、みんなの力を合わせ持ち上げた。

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